BMW M235 xDriveグランクーペ(後編)

2026.04.16 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤーの“10ベストカー”にも選ばれた「BMW 2シリーズ グランクーペ」。そのステアリングを握った元トヨタの多田哲哉さんが、BMWのクルマづくりについて語る。
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“今までのやり方”でいいのか?

ヨーロッパといえば、欧州連合(EU)の「2035年にエンジン搭載車の新車販売を禁止する」という方針のもと、つい最近まで電気自動車(EV)にフルスイングしていたが、2025年末にはEUもその方針の撤回を表明。方針転換を余儀なくされた。

そんな今のヨーロッパの自動車産業は「日本から想像しているより何倍も厳しいことになっています。まさに悲愴(ひそう)感が漂っています」と語るのは、2025年秋に久しぶりにドイツを訪れたという多田さんだ。

「しかも、ヨーロッパの物価高も事前に想像していた以上で、日本人から見ると、よくこのコストで生活できているなと驚きます。ドイツに着いて2日目くらいまでは『これは日本円に換算するといくらだから……』みたいな計算をしていたのですが、あまりの物価にバカバカしくなって、取りあえず、その場で考えるのはやめました(笑)」

「私は最近オートバイにも乗っていて、(BMWの本拠地である)ミュンヘンでもBMWモトラッドのフラッグシップ店に行ってみたんですが、最新モデルも、ほぼすべてが赤札を付けて売られていました」

そんな多田さんは今回の「M235 xDriveグランクーペ」を前に、さらに踏み込む。

「ヨーロッパの自動車産業が厳しい状況になっている最大の原因は、EVへの転換が思うようにいっていないことでしょうが、だからこそ、基本的なクルマづくりの部分でも、常識のカラを破る勇気が必要だと思います。でも、今は実績のあるやり方でEVの穴をなんとか少しでも埋めたいというのが、BMWを含むヨーロッパの自動車メーカーの本音ではないでしょうか」

 
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