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1/41あのダラーラが手がけたロードカー「ストラダーレ」がいよいよその姿を現した。
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2/41ダラーラのレーシングカーは世界のサーキットを席巻している。「ストラダーレ」にはその技術が注がれている。
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3/41ボディーサイズは全長4185×全幅1875×全高1041mmで、ホイールベースは2475mm。
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4/41車両の駆動レイアウトは言うまでもなくMR。キャビンの背後には400psを生み出す2.3リッター直4ツインターボエンジンが搭載されている。
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5/41ジャンパオロ・ダラーラ氏は1936年11月16日にヴァラーノ・デ・メレガーリで生まれた。ミラノ工科大学で航空工学を学んだのち、風洞実験ができる人材ということで、まずはフェラーリへ入社した。その後、レーシングカーに関わりたい一心でマセラティ、ランボルギーニ、デ・トマソと渡り歩き、「ミウラ」や「パンテーラ」といったロードカーの企画にも関わっていく。1972年、自らの名を冠したコンストラクターを故郷に設立した。
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6/41「ダラーラ・ストラダーレ」のプロジェクトが正式に披露されたのは2016年11月16日のこと。そのちょうど1年後の2017年11月16日に、約束通り実車が披露され、最初の顧客に納車された。
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7/41インテリアはカーボンモノコックボディーの形状をそのまま活用してダッシュボードやシートといった造作物を組み付けてある。ステアリングホイールはまるでレーシングカーのよう。
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8/41シートバックの裏には、ヘルメットがすっぽりと入るスペースがある。その他、エンジンの後ろにも小さなコンパートメントがあり、1泊旅行くらいなら可能だ。
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9/41内外装ともに、トリノのグランストゥディオがデザインを担当した。
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10/41280km/hに達する最高速走行時のダウンフォースは、実に820kg以上に達するという。
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11/41ダラーラは「ストラダーレ」のために、ダラーラ・アウトモビッリの原点ともいえる村の中に新工場を建設した。今回の発表会は、その新工場の駐車場に設営された特設テントで行われた。
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12/41ジャンパオロ・ダラーラゆかりの土地に新設なったロードカー専用のアッセンブリー工場。生産台数は600台に限定されており、10台のローンチエディションはすべて同社のカンパニーカラー、つまり青か黄に塗られている。その後、90台のシグネチャーエディション(ジャンパオロのサイン入りモデル)が生産される。ここまではすでに完売している。
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13/41カーボン製センターモノコックに前後アルミニウム製のサブフレームという、今最もポピュラーなスポーツカーレイアウトを採用する。
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14/41カーボンシャシーのおかげで、ボディーパネルなしの状態でも走行可能である。それゆえバルケッタからクーペまでユーザーが好みで選べ、脱着も可能というアイデアも実現した。
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15/41発表会を終え、新工場を見学したのち、ジャンパオロ・ダラーラ本人が完成したばかりの「ストラダーレ」を駆って街中をドライブするというサプライズが。同時に数台のローンチエディションがバリラ氏など、招待された有名エンスージアストに納車された。
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16/41「ストラダーレ」には4車型5形態が用意される。基本はこのバルケッタスタイル。この状態で車両価格は15万5000ユーロ(約2100万円。税別)となる。
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17/41リアウイングを付ければサーキット最速仕様に。
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18/41ウインドシールドを付けると、標準的なロードスタースタイルになる。ワイパー用コンポーネンツなどを組み込んだボードが新たに設置されている。
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19/41キャノピースタイルを選べばT型のタルガトップクーペ仕様にすることもできる。
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20/41最も実用的なフルキャノピースタイル。エアコンディショナーを装備することも可能だから、町乗りに使いたい場合には必然的に最も高価なこの仕様になる。
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21/41フルキャノピースタイルでは、ガルウイングウィンドウをこのように跳ね上げて乗り降りする。
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22/41試乗に供されたのはプロトタイプ3号車で、開発途中のパドルシフター付きだった。サーキットで最も速く走れる、スパイダー+リアウイング仕様である。
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23/41「ストラダーレ」専用のヘルメットを供給するスティーロをかぶって、いざ、コックピットへ。助手席に座っているのはレーシングドライバーのルイス・ビコッキ(左)。「ケーニグセグ・アゲーラ」の世界最高速テストを担当するなど、恐れを知らない開発テストドライバーとしても名高い。
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24/41インテリアはシンプルかつスパルタンな雰囲気ながら、カラーステッチも鮮やかなレザーかアルカンターラインテリアとすることで、モダンな雰囲気も醸し出す。
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25/41加速性能は0-100km/hが3.25秒で、80-120km/h(5速固定)が3.49秒、100-200km/h(同)が8.5秒。横方向の重力加速度は、通常走行時で2Gに達する。
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26/41ベースモデルの価格は15万5000ユーロ。日本における正規輸入元はまだ存在しないが、本社に直接発注することは可能。購入後のメンテナンスはボッシュが担当するというから安心だ。
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西川 淳
永遠のスーパーカー少年を自負する、京都在住の自動車ライター。精密機械工学部出身で、産業から経済、歴史、文化、工学まで俯瞰(ふかん)して自動車を眺めることを理想とする。得意なジャンルは、高額車やスポーツカー、輸入車、クラシックカーといった趣味の領域。
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