-
1/14
-
2/142018年9月に日本で発売された「ボルボV60」。当初PHEVの導入は「2019年3月ごろ」とアナウンスされていたので、スケジュールよりやや遅れてのデリバリー開始となったようだ。
-
3/14「V60」のPHEVは「T6」の「モメンタム」と「インスクリプション」、「T8」のインスクリプションの全3種類。今回は340ps仕様のパワートレインと充実した装備を組み合わせた、「T6 Twin Engine AWDインスクリプション」に試乗した。
-
4/14「インスクリプション」に標準装備される、パーフォレーテッドファインナッパレザーのシート。
-
5/14ラゲッジスペースの仕様は基本的にガソリン車と共通。PHEV化しても荷室が犠牲にならないのは、電動パワートレインの採用を念頭に開発された新世代プラットフォーム「SPA」の“なせるわざ”だ。
-
ボルボ V60 の中古車webCG中古車検索
-
6/14足元の仕様については、テスト車が装着していた19インチサイズのホイールとタイヤはオプションで、標準タイヤサイズは235/45R18となる。また「T5インスクリプション」にオプション設定される可変ダンパーは、PHEVには用意されていない。
-
7/14パワープラントは、最高出力253psを発生する過給機付き2リッター直4エンジンと、それをアシストするCISG(モーターアシスト機構付きのスタータージェネレーター)、後輪を駆動するリアモーターの組み合わせ。「T8」との違いはエンジンの出力/トルクのみとなっている。
-
8/14「ピュア」や「ハイブリッド」「パワー」などのドライブモードはセンターコンソールのローラー式コントローラーで選択するが、「チャージ」や「セーブ」といったバッテリーマネジメントの制御は、タッチスクリーンの画面で選択する形となる。
-
9/14「V60」のPHEVは「モメンタム」グレードの追加とともに仕様変更を受けており、電力消費率こそ4.31km/kWhから4.13km/kWhに若干ダウンしたものの、バッテリーの蓄電量は30Ahから34Ahに、EV走行距離は45.1kmから48.2kmに、ハイブリッド燃料消費率は12.3km/リッターから13.7km/リッターに向上している。ただ、今回の試乗会に用意されていた車両は、仕様変更前の30Ahの個体だった。
-
10/14「T6 Twin Engine AWDインスクリプション」の車両重量は2050kg。パワープラントの電動化に加え、車体に関しては事故の際にバッテリーを保護すべくサイドシルが補強されている。
-
11/14リアシートまわりは、バッテリーなどのコンポーネンツを搭載するためにセンタートンネルが大型化しているほか、フロアも若干高さが増している。
-
12/14モニター類の表示では、ドライバーディスプレイ(デジタルメーター)のパワーフローメーターに加え、ダッシュボードのセンターディスプレイにもPHEV専用のパワーフロー画面が用意されており、パワートレインの駆動状態や燃費、電費などを随時確認できる。
-
13/14ボルボのスタッフいわく、「『T6 Twin Engine AWD』の実燃費は純ガソリン車の『T5』より2割ほどよい」とのこと。電動パワートレインならではの走りとも相まって、外部充電をせず、普通のハイブリッドカーとして使っても十分に魅力的なクルマといえそうだ。
-
14/14ボルボV60 T6 Twin Engine AWDインスクリプション

渡辺 敏史
自動車評論家。中古車に新車、国産車に輸入車、チューニングカーから未来の乗り物まで、どんなボールも打ち返す縦横無尽の自動車ライター。二輪・四輪誌の編集に携わった後でフリーランスとして独立。海外の取材にも積極的で、今日も空港カレーに舌鼓を打ちつつ、世界中を飛び回る。
ボルボ V60 の中古車webCG中古車検索
試乗記の新着記事
-
プジョー408 GTハイブリッド(FF/6AT)【試乗記】 2025.9.19 プジョーのクーペSUV「408」に1.2リッター直3ターボエンジンを核とするマイルドハイブリッド車(MHEV)が追加された。ステランティスが搭載を推進する最新のパワーユニットと、スタイリッシュなフレンチクロスオーバーが織りなす走りを確かめた。
-
アウディSQ6 e-tron(4WD)【試乗記】 2025.9.17 最高出力517PSの、電気で走るハイパフォーマンスSUV「アウディSQ6 e-tron」に試乗。電気自動車(BEV)版のアウディSモデルは、どのようなマシンに仕上がっており、また既存のSとはどう違うのか? 電動時代の高性能スポーツモデルの在り方に思いをはせた。
-
トヨタ・ハリアーZ“レザーパッケージ・ナイトシェード”(4WD/CVT)【試乗記】 2025.9.16 人気SUVの「トヨタ・ハリアー」が改良でさらなる進化を遂げた。そもそも人気なのにライバル車との差を広げようというのだから、その貪欲さにはまことに頭が下がる思いだ。それはともかく特別仕様車「Z“レザーパッケージ・ナイトシェード”」を試す。
-
BMW M235 xDriveグランクーペ(4WD/7AT)【試乗記】 2025.9.15 フルモデルチェンジによってF74の開発コードを得た新型「BMW 2シリーズ グランクーペ」。ラインナップのなかでハイパフォーマンスモデルに位置づけられる「M235 xDrive」を郊外に連れ出し、アップデートされた第2世代の仕上がりと、その走りを確かめた。
-
スズキ・アルト ハイブリッドX(FF/CVT)【試乗記】 2025.9.13 「スズキ・アルト」のマイナーチェンジモデルが登場。前後のバンパーデザインなどの目に見える部分はもちろんのこと、見えないところも大きく変えてくるのが最新のスズキ流アップデートだ。最上級グレード「ハイブリッドX」の仕上がりをリポートする。
新着記事
-
NEW
ランボルギーニ・ウルスSE(前編)
2025.9.21思考するドライバー 山野哲也の“目”レーシングドライバー山野哲也が「ランボルギーニ・ウルスSE」に試乗。時代の要請を受け、ブランド史上最大のヒットモデルをプラグインハイブリッド車に仕立て直した最新モデルだ。箱根のワインディングロードでの印象を聞いた。 -
ヤマハ・トレーサー9 GT+ Y-AMT ABS(6AT)【レビュー】
2025.9.20試乗記日本のモーターサイクルのなかでも、屈指のハイテクマシンである「ヤマハ・トレーサー9 GT+ Y-AMT」に試乗。高度な運転支援システムに、電子制御トランスミッション「Y-AMT」まで備えた先進のスポーツツアラーは、ライダーを旅へといざなう一台に仕上がっていた。 -
あの多田哲哉の自動車放談――ポルシェ911カレラGTS編
2025.9.19webCG Moviesトヨタ在籍時から、「ポルシェ911」には敬意を持って接してきたというエンジニアの多田哲哉さん。では、ハイブリッド化した911にどんなことを思ったか? 試乗した印象を存分に語ってもらった。 -
メルセデス・マイバッハS680エディションノーザンライツ
2025.9.19画像・写真2025年9月19日に国内での受注が始まった「メルセデス・マイバッハS680エディションノーザンライツ」は、販売台数5台限定、価格は5700万円という高級サルーン。その特別仕立ての外装・内装を写真で紹介する。 -
「マツダEZ-6」に「トヨタbZ3X」「日産N7」…… メイド・イン・チャイナの日本車は日本に来るのか?
2025.9.19デイリーコラム中国でふたたび攻勢に出る日本の自動車メーカーだが、「マツダEZ-6」に「トヨタbZ3X」「日産N7」と、その主役は開発、部品調達、製造のすべてが中国で行われる車種だ。驚きのコストパフォーマンスを誇るこれらのモデルが、日本に来ることはあるのだろうか? -
プジョー408 GTハイブリッド(FF/6AT)【試乗記】
2025.9.19試乗記プジョーのクーペSUV「408」に1.2リッター直3ターボエンジンを核とするマイルドハイブリッド車(MHEV)が追加された。ステランティスが搭載を推進する最新のパワーユニットと、スタイリッシュなフレンチクロスオーバーが織りなす走りを確かめた。