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2/172019年のミラノ国際モーターサイクルショーで発表された「KTM 390アドベンチャー」。ロードスポーツモデル「390デューク」をベースにしたアドベンチャーモデルである。
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3/17タイヤサイズは前が100/90-19、後ろが130/80-17。悪路走破性能はもちろん、オンロードでの快適性やグリップ力にも配慮した「コンチネンタルTKC70」が装着される。
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4/17悪路では専用チューニングのサスペンションが路面の凹凸を巧みにいなす。車体が宙を舞うようなシーンでも、着地時には素早く衝撃を収束させる。
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5/17欧州屈指のオートバイメーカーであり、モータースポーツでも活躍するKTM。特にダカールラリーでは、2020年にホンダに敗れるまで、実に18年にわたり二輪部門を連覇し続けていた。
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6/17「390デューク」からの変更は足まわりが中心で、フレームやパワートレインに大きな違いはない。それでも試乗では、高い悪路走破性能を披露してみせた。
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7/17サスペンションは前後ともにKTM傘下のWP製。前はφ43mmの倒立フォークで、コンプレッション側とリバウンド側の両方の減衰を調整可能だ。
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8/17後ろはコイルオーバー式のモノショックで、こちらもプリロードとリバウンド側の減衰を調整することができる。
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9/17後輪を支持するオープンラティス構造のスイングアーム。鋳造製で、車体全体の剛性としなやかさのバランスを考慮した設計がなされている。
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10/17「390デューク」と共通のスチール製トレリスフレームは、実は競技用モデル「450ラリー」の知見を得て開発されたもの。もとよりオフロードモデル用の骨格として、高いポテンシャルを備えていたのだ。
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11/17ブレーキは前後ともにバイブレ製で、前が320mmのディスクローターに4ピストンラジアルマウントキャリパー、後ろが230mmのディスクローターにシングルピストンフローティングキャリパーの組み合わせだ。
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12/17ライダーに走行情報などを伝える5インチのTFT液晶ディスプレイ。表示内容は左グリップのスイッチで切り替える。
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13/17燃料タンクの容量は14.5リッター。WLTCモードで3.37リッター/100kmという燃費性能を参考にすると、その行動範囲は約430kmにおよぶ。
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14/17オンロードでも高い操縦性を披露する「390アドベンチャー」。その挙動は、軽やかでありながらも落ち着いている。
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15/17エンジンは「390デューク」と同じ排気量373.2ccの水冷4ストローク単気筒 DOHC 4バルブ。最高出力44PS、最大トルク37N・mというスペックも共通である。
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16/17道を選ばない走りのよさに加え、軽量でスリムな車体がもたらす取り回しのしやすさも「390アドベンチャー」の魅力。日本仕様についてもすでに価格は発表済みで、発売は2020年4月の予定となっている。
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17/17KTM 390アドベンチャー

伊丹 孝裕
モーターサイクルジャーナリスト。二輪専門誌の編集長を務めた後、フリーランスとして独立。マン島TTレースや鈴鹿8時間耐久レース、パイクスピークヒルクライムなど、世界各地の名だたるレースやモータスポーツに参戦。その経験を生かしたバイクの批評を得意とする。
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