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1/10大規模な開発体制を敷き、車載のソフトウエアも“手の内化”すると発表したトヨタ自動車。その狙いとは?
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2/10トヨタ自動車執行役員 チーフ・プロダクト・インテグレーション・オフィサーの山本圭司氏。(写真は2020年12月に行われた「e-Palette」のオンライン発表会でのもの)
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3/10今回の発表では、トヨタとウーブン・プラネット、トヨタコネクティッドで3000人、グループ全体では1万8000人を超える体制で、ソフトウエアの開発に取り組むことが明らかにされた。
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4/10ソフトウエアの開発に前のめりなのは、トヨタだけではない。独フォルクスワーゲンは車載ソフトウエア企業であるCARIADを介して、ソフトウエアプラットフォームを開発。他社へも広く供給し、この分野におけるプラットフォーム企業になることをもくろんでいる。
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5/10自動車に電子制御が導入されて久しいが、これまでは「変速機の制御は変速機のECUが、エアコンの制御はエアコンのECUが……」と、ひとつの部品/システムを、ひとつのECUでコントロールするのが当たり前だった。写真は「メルセデス・ベンツSクラス」(W220)の変速機用電子制御ユニット。
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6/10ハードウエアとソフトウエアの分離は、自動車開発そのものにも影響する。今日の開発に見られるような“すり合わせ”の作業は、大幅に見直されることとなるという。
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7/10これまでは、部品やシステムごとに個別のECUが搭載されてきたが、今後は高性能な「統合ECU」が、複数の部品やシステムを制御することになりそうだ。写真は「トヨタC+pod」に搭載されるデンソーテンの車両統合制御電子機器。車両の電源・駆動力制御、ボディー制御を、このECUひとつで担うという。
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8/10ひとつのECUで複数の機能を制御するという“仕組み”は、スマートフォンをはじめとしたスマートデバイスでは当たり前のことだが、自動車に採用するうえでは、当然のことながら、格段に高い次元での安全性や信頼性が求められる。
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9/10電子制御の統合は、自動車の高度化に応えるために必須の施策でもある。例えば運転支援システムでは、センサーが得た情報をもとにパワートレインやブレーキ、操舵機構、モニターなどのインターフェイスをコントロールすることになるが、これらを統合制御なしに、個々のECU任せで行うのは、非常に効率が悪い。統合ECUの導入と「ハードとソフトの分離」は、これからのクルマづくりでは避けて通れないのだ。
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10/10今回の説明会では、ソフトウエア開発の戦略に加えてコネクテッド技術の進化についても言及。クルマが情報インフラとつながることの有用性が語られたが、特に新しい発表はなかった。

鶴原 吉郎
オートインサイト代表/技術ジャーナリスト・編集者。自動車メーカーへの就職を目指して某私立大学工学部機械学科に入学したものの、尊敬する担当教授の「自動車メーカーなんかやめとけ」の一言であっさり方向を転換し、技術系出版社に入社。30年近く技術専門誌の記者として経験を積んで独立。現在はフリーの技術ジャーナリストとして活動している。クルマのミライに思いをはせつつも、好きなのは「フィアット126」「フィアット・パンダ(初代)」「メッサーシュミットKR200」「BMWイセッタ」「スバル360」「マツダR360クーペ」など、もっぱら古い小さなクルマ。
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