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1/15全面改良された新型「三菱アウトランダー」のPHEV。「威風堂々」というコンセプト通り、押し出しの強い存在感のあるデザインだ。(写真:筆者撮影)
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2/15テストコースを走行するPHEVモデルの試作車。おおざっぱに車両の成り立ちを説明すると、「日産が開発を主導した『CMF-C』プラットフォームに、三菱のPHEVシステムを搭載したもの」となる。
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3/15電動パワートレインについては、前にエンジンと2つのモーター(前輪用モーターとジェネレーター)を、後ろに後輪用モーターを搭載するという基本構造はそのままに、各構成要素を刷新もしくは大幅改良。動力性能、環境性能ともに大きく向上している。
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4/15北米で2020年10月下旬に発売された新型「日産ローグ」。2021年4月の上海モーターショーには「エクストレイル」の名称で出展された。
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5/15袖ヶ浦フォレストレースウェイを走行する新型「アウトランダー」。SUVとしてはステアリング操作に対する応答が速いのが印象的だ。(写真:向後一宏)
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6/15新プラットフォームを採用した車体構造。強度1470MPaのホットスタンプ式高張力鋼板を、三菱として初めて採用した。
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7/15サスペンションには前後ともにアルミを多用することで軽量化と高剛性化を実現。またストローク量を増やしつつスタビライザー(新型は中空タイプに変更)の径を太くすることで、フラットかつしなやかな乗り味を追求している。
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8/15パワートレインおよびドライブトレインの透視図。文中で紹介した駆動用モーターに加え、バッテリーの出力も約40%向上している。
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9/15センターコンソールに備わる「イノベーティブペダルオペレーションモード」のスイッチ(左)。回生ブレーキを強めることで、“ほぼ”ワンペダルドライブが可能となるが、完全停車するためには、ちゃんとブレーキを踏む必要がある。
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10/15CHAdeMO規格の急速充電に標準で対応している点も「アウトランダー」の特徴。そのぶんコストはかかってしまうが、三菱の関係者いわく「災害の多い日本における、移動電源としての役割を考慮した」とのことだ。(写真:向後一宏)
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11/15新型「アウトランダー」のデザインスケッチ。
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12/15内装の質感は先代とは比較にならないほど向上した。カタログなどではオレンジ系の内装が前面に押し出されているが、筆者はこのホワイト系の内装のほうが、すっきりしていると思う。
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13/15側面にダイヤモンドカットが施されたドライブモードセレクター。コントローラー類は、見た目の質感だけでなく指触りや手触りも考慮してデザインがなされた。
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14/15新型「アウトランダー」の3列目シート。リアモーターとインバーターを一体化し、コンパクト化することで実現した。
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15/15クルマの端々から三菱の気合が感じられた新型「アウトランダー」のPHEVモデル。海外では、ガソリン車が先行導入されているマーケット(ニュージーランドなど)でも「PHEVは来ないのか?」と問い合わせがあるという。このクルマを日本のユーザーがどのように受けとめるか、要注目である。

鶴原 吉郎
オートインサイト代表/技術ジャーナリスト・編集者。自動車メーカーへの就職を目指して某私立大学工学部機械学科に入学したものの、尊敬する担当教授の「自動車メーカーなんかやめとけ」の一言であっさり方向を転換し、技術系出版社に入社。30年近く技術専門誌の記者として経験を積んで独立。現在はフリーの技術ジャーナリストとして活動している。クルマのミライに思いをはせつつも、好きなのは「フィアット126」「フィアット・パンダ(初代)」「メッサーシュミットKR200」「BMWイセッタ」「スバル360」「マツダR360クーペ」など、もっぱら古い小さなクルマ。
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