-
1/11エンツォ・フェラーリに相手にされなかったフェルッチオ・ランボルギーニが、対抗心を燃やしスーパーカーをつくり始めた。しかもエンブレムはフェラーリの馬に対抗して牛……など、まことしやかにささやかれる伝説と金言を厳選し、5つ紹介。
-
2/11フレデリック・ヘンリー・ロイス
(1863年~1933年)
電気技師として自身のキャリアをスタートさせ、1884年に電動クレーンや発電機の製造会社を設立。1904年に自動車製造に乗り出す。1906年に盟友チャールズ・スチュワート・ロールスとともに、自動車および航空機エンジンの製造会社ロールス・ロイスを設立した。 -
3/11「ロールス・ロイス・ファントム」のプロトタイプに乗るヘンリー・ロイス。写真は1923年に英国マンチェスター近郊のウエストウィッタリングにある、同氏の家屋前で撮影されたもの。ファントムは「シルバーゴースト」の後継モデルとして1925年に発表された。
-
4/11ヘンリー・フォード
(1863年~1947年)
ライン方式による大量生産技術を自動車製造に持ち込み、一般の人々がクルマを購入できる価格で車両を販売したヘンリー・フォード。自動車を発明したカール・ベンツは“自動車の生みの親”、ヘンリー・フォードは“自動車の育ての親”とも紹介される。 -
5/111921年式の「モデルT」とヘンリー・フォード(左)。当時、多くの自動車メーカーが高級車の開発・製造を行うなか、フォードはまったく異なるアプローチで大衆に向けてのクルマづくりを行った。結果、フォードのモデルTは全世界で累計1500万台以上も生産され、あらゆる産業と交通に大革命をもたらした。
-
6/11エンツォ・フェラーリ
(1898年~1988年)
アルファ・ロメオのテストドライバーとしてキャリアをスタートさせ、レーシングチームとして自らの名を冠したスクーデリア・フェラーリを設立。アルファ・ロメオのセミワークスとして活躍後、レーシングマシンの製造会社アウト・アヴィオ・コルトルツィオーニを経て、市販車も製造するフェラーリ社を立ち上げた。 -
7/11エンツォ・フェラーリ(写真右端)は、生涯の大半をレースとともに過ごした。1973年に、後のフェラーリ社会長となるルカ・ディ・モンテゼーモロにチーム運営を任せるまで、スクーデリア・フェラーリの第一線で活躍。「フェラーリはレースを行うためにクルマを市販している」と言われたほど、事業の中心がレース活動だったのだ。
-
8/11フェルッチオ・ランボルギーニ(1916年~1993年)
写真はイタリア・ボローニャ県のサンターガタ・ボロネーゼにあるランボルギーニ・トラットーレの社屋前で撮影された。フェルッチオが腰掛けているのは、1970年にデビューした4リッターV12をフロントに搭載する「ハラマ」。 -
9/11トラクターとエアコンの製造業で成功し、「フェラーリ250GT」を手に入れたフェルッチオ・ランボルギーニ(写真)。その車両クオリティーに満足できなかったフェルッチオは、エンツォにクレームの手紙を出した。しかし相手にされず怒りに燃えたフェルッチオは、フェラーリの馬に対して牛のエンブレムを採用したスポーツカーをつくり、ビジネスで対抗した。フェルッチオとエンツォの確執から会社設立に至ったこのストーリーはつとに有名だが、これはかなり脚色された逸話だというのが現在の定説だ。
-
10/11デイヴィッド・ブラウン
(1904年~1993年)
1946年にアストンマーティンを
2万0500ポンドで買収し、オーナーとなったデイヴィッド・ブラウン卿。後に英国の高級車メーカー、ラゴンダ社も傘下に収め、現在に続くアストンマーティン・ラゴンダ社の原型ともいえる体制をつくり上げた。 -
11/11デイヴィッド・ブラウン卿がアストンマーティンで実施的に関与した初めてのモデルが「DB2」。車名にあるDBは、もちろんデイヴィッド・ブラウンのイニシャルだ。1972年に同氏がアストンマーティン・ラゴンダ社を手放した直後、車名からDBの文字は消えたが、フォード傘下となり1994年に登場した「DB7」で復活。以降、現在も主力モデルにDBの名称が用いられている。

武田 公実
エディターから一言の新着記事
-
BMWの今後を占う重要プロダクト 「ノイエクラッセX」改め新型「iX3」がデビュー 2025.9.5 かねてクルマ好きを騒がせてきたBMWの「ノイエクラッセX」がついにベールを脱いだ。新型「iX3」は、デザインはもちろん、駆動系やインフォテインメントシステムなどがすべて刷新された新時代の電気自動車だ。その中身を解説する。
-
第842回:スバルのドライブアプリ「SUBAROAD」で赤城のニュルブルクリンクを体感する 2025.8.5 ドライブアプリ「SUBAROAD(スバロード)」をご存じだろうか。そのネーミングからも想像できるように、スバルがスバル車オーナー向けにリリースするスマホアプリである。実際に同アプリを使用したドライブの印象をリポートする。
-
第841回:大切なのは喜びと楽しさの追求 マセラティが考えるイタリアンラグジュアリーの本質 2025.7.29 イタリアを代表するラグジュアリーカーのマセラティ……というのはよく聞く文句だが、彼らが体現する「イタリアンラグジュアリー」とは、どういうものなのか? マセラティ ジャパンのラウンドテーブルに参加し、彼らが提供する価値について考えた。
-
第840回:北の大地を「レヴォーグ レイバック」で疾駆! 霧多布岬でスバルの未来を思う 2025.7.23 スバルのクロスオーバーSUV「レヴォーグ レイバック」で、目指すは霧多布岬! 爽快な北海道ドライブを通してリポーターが感じた、スバルの魅力と課題とは? チキンを頬張り、ラッコを探し、六連星のブランド改革に思いをはせる。
-
第839回:「最後まで続く性能」は本当か? ミシュランの最新コンフォートタイヤ「プライマシー5」を試す 2025.7.18 2025年3月に販売が始まったミシュランの「プライマシー5」。「静粛性に優れ、上質で快適な乗り心地と長く続く安心感を提供する」と紹介される最新プレミアムコンフォートタイヤの実力を、さまざまなシチュエーションが設定されたテストコースで試した。
新着記事
-
NEW
MINIジョンクーパーワークス コンバーチブル(FF/7AT)【試乗記】
2025.9.8試乗記「MINIコンバーチブル」に「ジョンクーパーワークス」が登場。4人が乗れる小さなボディーにハイパワーエンジンを搭載。おまけ(ではないが)に屋根まで開く、まさに全部入りの豪華モデルだ。頭上に夏の終わりの空気を感じつつ、その仕上がりを試した。 -
NEW
第318回:種の多様性
2025.9.8カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。ステランティスが激推しするマイルドハイブリッドパワートレインが、フレンチクーペSUV「プジョー408」にも搭載された。夜の首都高で筋金入りのカーマニアは、イタフラ系MHEVの増殖に何を感じたのか。 -
NEW
商用車という名の国民車! 「トヨタ・ハイエース」はなぜ大人気なのか?
2025.9.8デイリーコラムメジャーな商用車でありながら、夏のアウトドアや車中泊シーンでも多く見られる「ハイエース」。もはや“社会的インフラ車”ともいえる、同車の商品力の高さとは? 海外での反応も含め、事情に詳しい工藤貴宏がリポートする。 -
フォルクスワーゲン・ゴルフRアドバンス(前編)
2025.9.7ミスター・スバル 辰己英治の目利き「フォルクスワーゲン・ゴルフ」のなかでも、走りのパフォーマンスを突き詰めたモデルとなるのが「ゴルフR」だ。かつて自身が鍛えた「スバルWRX」と同じく、高出力の4気筒ターボエンジンと4WDを組み合わせたこのマシンを、辰己英治氏はどう見るか? -
ロイヤルエンフィールド・クラシック650(6MT)【レビュー】
2025.9.6試乗記空冷2気筒エンジンを搭載した、名門ロイヤルエンフィールドの古くて新しいモーターサイクル「クラシック650」。ブランドのDNAを最も純粋に表現したという一台は、ゆっくり、ゆったり走って楽しい、余裕を持った大人のバイクに仕上がっていた。 -
BMWの今後を占う重要プロダクト 「ノイエクラッセX」改め新型「iX3」がデビュー
2025.9.5エディターから一言かねてクルマ好きを騒がせてきたBMWの「ノイエクラッセX」がついにベールを脱いだ。新型「iX3」は、デザインはもちろん、駆動系やインフォテインメントシステムなどがすべて刷新された新時代の電気自動車だ。その中身を解説する。