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2/162022年春に発売されたばかりの「カワサキZ650RS」。スポーツネイキッド「Z650」のコンポーネンツを利用しつつ、往年の「Z」シリーズの意匠を再現した、ネオクラシックモデルだ。
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3/16お約束の丸目単眼のヘッドランプだが、その中身はモダンなLED。往年の「Z」をオマージュしたという、だ円形のテールランプもLED式だ。
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4/16エンジンは、排気量649ccの水冷並列2気筒DOHC。低中回転域での力強さやコントロールのしやすさ、優れたスロットルレスポンスが特徴だ。
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5/16サスペンションはストリートを考えて柔らかめのセッティング。加減速に応じて、やや大きめにピッチングする。
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6/16今回の試乗車は、特別仕様車の「50thアニバーサリー」。「Z」シリーズの誕生50周年を記念したモデルだ。
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7/16「50thアニバーサリー」の特徴である、火の玉カラーならぬ「ファイアーボールカラー」の塗装。キャンディーカラーを重ね塗りすることで、深みのある発色を実現している。
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8/16メーターは速度計とエンジン回転計を備えた2眼式。中央には走行距離や燃費、残燃料などを表示する液晶ディスプレイが装備されている。
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9/16前後17インチのタイヤと軽量なボディーの恩恵で、コーナーでの身のこなしは非常に軽快だ。
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10/16タイヤサイズは前が120/70ZR17、後ろが160/60ZR17。フロントブレーキにはφ300mmのダブルディスク、リアブレーキにはφ220mmのシングルディスクを採用しており、今日のマシンにふさわしい、高い制動性能を実現している。
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11/16足まわりは、前がφ41mmの正立テレスコピックフォーク、後ろが水平リンク式モノサスペンションの組み合わせ。高い路面追従性と軽快なハンドリング、快適な乗り心地を同時に追求した調律となっている。
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12/16シートは座り心地がよくホールド性に優れているものの、シッティングポジションが決められてしまうので、もう少し自由に動きたいと思うことも。
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13/16名車と呼ばれるモデルを多数輩出し、熱心なファンも多いカワサキ。一家言ある信奉者も少なくないと思われるが、「Z650RS」はそうした向きも納得させられる出来栄えのマシンだった。
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14/16今日では、往年の名車をオマージュしたネオクラシックモデルは多数存在しているが、走りにおいてもその特徴をここまで再現しているのは、カワサキの「RS」シリーズだけ。そんなところも、RSシリーズが支持される理由なのだろう。
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15/16カワサキZ650RS 50thアニバーサリー
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後藤 武
ライター/エディター。航空誌『シュナイダー』や二輪専門誌『CLUBMAN』『2ストマガジン』などの編集長を経てフリーランスに。エアロバティックスパイロットだった経験を生かしてエアレースの解説なども担当。二輪旧車、V8、複葉機をこよなく愛す。
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