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1/14メディアの試乗体験に用意された、次世代「ホンダセンシング360」の試作車。
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2/14次世代「ホンダセンシング360」を搭載した、「レジェンド」ベースの試作車。5つのレーダーに1つのフロントカメラという、既存の(といっても、「今まさに導入が始まる」という段階だが)ホンダセンシング360のセンサーを活用しつつ、より多機能化を図ったものだ。
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3/142021年10月に発表された「ホンダセンシング360」は、前後に加えて左右方向の危険もカバーする運転支援システムであり、交差点での側突や自転車・歩行者の巻き込みなど、より幅広いシーンに対応する衝突回避支援機能を実現している。また高速道路では、カーブを認識して自動で車速を調整。ドライバーのウインカー操作に応じて作動する、車線変更支援機能も備わる。
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4/14高速道路での「ハンズオフ走行機能」および「ハンズオフ車線変更機能」の試乗体験のため、高速周回路へと向かう次世代「ホンダセンシング360」の試作車(写真右端)。前の2台の「シビック」は、車線変更機能のデモンストレーションにおける“追い抜かれ役”と、右車線を高速で走り、車線変更を妨害する役のクルマである。
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5/14車線変更機能のデモをおこなう試作車。写真の試作車は「アコード」ベースのものだが、webCGは「レジェンド」ベースの車両に試乗した。
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6/14ハンズオフ走行機能を搭載したホンダ車としては、“レベル3”の自動運転を実現した「レジェンド」が先例としてあるが、次世代「ホンダセンシング360」では、「あくまで運転は人の責任」とし、センサーにLiDARではなくレーダーを使うことで低コスト化を図っている。
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7/14車線変更支援(というかもはや自動車線変更)の機能は、おおむね「ホンダセンシングエリート」のそれに準じたもの。低速の前走車があった場合などは、クルマが自動で車線変更の必要性を判断。追い越し後も自動で走行車線に戻る。またナビに目的地を設定している場合、インターや分岐に近づくと左車線に車線変更する。
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8/14「ドライバー異常対応システム」は、ドライバーが運転不能に陥ったとシステムが判断すると、自動で減速、車線内で停車する機能。マツダなどは状況に応じて左車線へと車線変更するシステムも研究しているが、ホンダはそこまでは考えていないようだ。
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9/14ドライバーの注意力低下や漫然運転を検知すると、システムが警告を発し、場合によっては減速、危機回避をおこなう。他社ではすでに、一部の車種で低速走行時の運転支援機能を実装しているが、ホンダのものは“ドライバーの漫然運転”を検知した場合にのみ作動するのが特徴だ。
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10/14衝突回避支援についてはドライバーの反応によって対応が異なり、反応がない場合は緊急自動ブレーキによって停車。同一車線内に十分なスペースがあれば、操舵機能も作動させて障害物を回避する。いっぽうで、ドライバーの反応があった場合は、ステアリング操作を“トリガー”として緊急回避操舵機能が作動。障害物を回避しつつ、安全と予想される回避スペース内に車両を収める。
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11/14“レベル3”の自動運転とは、一定条件下で加速・制動・操舵というすべての運転タスクを車両がおこなう運転システムのこと。ホンダがいち早く「レジェンド」で実用化したが、条件が厳しいわりにドライバーの恩恵が「ハンズオフ走行時に動画を見られる。スマホをいじれる」程度だったためか、今のところ、他社が追従する動きは見られない。(写真:向後一宏)
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12/14次世代の「ホンダセンシングエリート」では、高速道路全域での“レベル3”自動運転機能に加え、市街地でのハンズオフ走行機能や自動駐車機能も実現。出発から到着まで、移動のすべてのシーンでドライバーをサポートするシステムの実現を目指している。
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13/14市街地における高度運転支援の実現に際しては、人が提供したデータによるだけでなく、さまざまな情報をもとに自ら学習するAIを導入し、カメラ映像をより高度に解析。高精度地図データなどに頼らない運転支援を実現するとしている。
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14/14パネルを前にAIによる映像解析の説明を受ける筆者。次期型「ホンダセンシングエリート」は、2020年代後半から順次実用化していくという。webCGのほった編集部員は「ソニー・ホンダモビリティのクルマにも積むんですかね?」と推理していたが、はてさて。

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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