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2/20アメリカで根強い人気を誇る、フラットトラックレースのレーサーレプリカとして、2019年に登場した「インディアンFTR」。同ブランドでは唯一の、スポーツタイプのモデルとなる。
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3/20「FTRスポーツ」は、2023年モデルで新たに登場したFTRシリーズの中間モデル。シートカウルやチンフェアリングなどが装着された、スポーティーな意匠が特徴だ。
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4/20「FTR」シリーズは、2022年モデルから主要な仕様のタイヤサイズを前後17インチに変更。米国では「ラリー」や「チャンピオンエディション」など、前:19インチ、後ろ:18インチのモデルも販売されているが、日本仕様は全車が前後17インチとなった。
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5/20メーターの代わりに備わる4インチのタッチスクリーン。Bluetooth通信に対応しており、携帯端末を接続できる。画面のタッチに加え、ハンドルの左右のスイッチボックスでも操作が可能だ。
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6/20足まわりの変更により、シート高は840mmから780mmへと一気に60mm下がり、足つき性が劇的に改善された。
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7/20改良後のモデルのタイヤサイズは、前が120/70ZR17、後ろが180/55ZR17。タイヤの銘柄は、スポーティーな走りにもロングツーリングにも好適な「メッツラー・ロードテック01」だ。
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8/20サスペンションは、前がザックスのフルアジャスタブル倒立テレスコピックカートリッジフォーク(φ43mm)、後ろがオーリンズ製フルアジャスタブルピギーバック。ともにトラベル量は120mmとなっている。
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9/20ハンドリングは低速域でややシビアな反応を示すが、基本的には素直でスポーティー。乗り心地も良好だ。
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10/20エンジンは排気量1203ccの水冷4ストロークV型2気筒DOHCで、最高出力123HP(米国仕様参考値)、最大トルク118N・mを発生。「レイン」「スタンダード」「スポーツ」という3つのライドモードに応じて、レスポンスやパワーデリバリーが変化する。
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11/20迫力あるルックスのマフラーだが、サウンドは意外とジェントル。純正アクセサリーで、アクラポビッチのスリップオンマフラーも用意されている。
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12/20スクリーン左下のアイコンに注目。「FTR」をはじめ、インディアンの最新モデルには気筒休止機構が採用されており、条件がそろうとアイドリング中に片バンクのシリンダーを休止。エンジンの放熱を和らげてくれる。
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13/20ブレーキは前後ともにブレンボ製で、前がφ320mmのダブルディスクと4ピストンキャリパー、後ろがφ260mmのシングルディスクと2ピストンキャリパーの組み合わせだ。
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14/20車両骨格にはトラスフレームを採用。リアのスイングアームもパイプを溶接して組んだ、非常に手間のかかったものとなっている。
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15/20一見、燃料タンクに見えるこちらはエアクリーナーボックスのカバー。低重心化のため、容量12.9リッターの燃料タンクはシートの下に備わっている。
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16/20サーキットにフラットトラックと、アメリカでさまざまなレースに参戦しているインディアン。かの地のモータースポーツ界では、メジャーな存在なのだ。
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17/20“前後17インチ化”により、扱いやすいマシンに進化した「インディアンFTR」。それでも、このバイクならではの荒々しさはやはり健在だった。
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18/20インディアンFTRスポーツ
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後藤 武
ライター/エディター。航空誌『シュナイダー』や二輪専門誌『CLUBMAN』『2ストマガジン』などの編集長を経てフリーランスに。エアロバティックスパイロットだった経験を生かしてエアレースの解説なども担当。二輪旧車、V8、複葉機をこよなく愛す。
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