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2/202023年6月に発表されたトヨタの高級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」。今回の新型はアルファードが4代目、ヴェルファイアが3代目にあたる。「性能を世界基準に昇華させる」という開発テーマを掲げ、全面的な刷新が行われた。
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3/20今回の試乗車は、2.4リッター直4ターボを積む「ヴェルファイア」専用のスポーツグレード「Zプレミア」(FF車)。車両本体価格は655万円で、ヴェルファイアのエントリーモデルという位置づけでもある。
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4/20従来型の3.5リッターV6エンジンにかわる2.4リッター直4ターボエンジン「T24A-FTS」を、8段ATとの組み合わせで採用。最高出力279PS、最大トルク430N・mを発生する。ハイオクガソリン指定で、WLTCモード燃費値は10.3km/リッター。
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5/20「ヴェルファイアZプレミア」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4995×1850×1945mm、ホイールベースは3000mm。全長が45mm増となった以外は、従来モデルと共通である。
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6/20「ヴェルファイアZプレミア」の運転席まわり。基本デザインは「アルファード」と共通で、12.3インチのカラー液晶メーターやカラーヘッドアップディスプレイ、ダッシュボード中央に位置する14インチHDディスプレイなどが全車に標準で装備される。
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7/20運転席に8Way、助手席に4Wayの電動調整機能、快適温熱(ヒーター)&ベンチレーション機能が備わるフロントシート。シート表皮は「プレミアムナッパ本革」で、ブラウン(写真)もしくはブラックから選択できる。
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8/20トヨタ初がうたわれる下降タイプの「後席用パワーサイドサンシェード(スライドドアガラス/リアクオーターガラス)」を標準装備。「遮光しつつ景色も楽しめる」をテーマに、静粛化に加え、閉じきる直前にゆっくりと動く制御が特徴として紹介される。
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9/20ワイヤレス充電(Qi)に対応する「置くだけ充電」をセンターコンソールのアッパートレイに設置。フロント用としてUSB Type-C端子も2口(1つは充電用)装備している。
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10/20「アルファード」が“格子”、「ヴェルファイア」が“横桟”というフロントグリルの基本意匠は先代モデルを踏襲。エンブレム部分がボディーの最先端となる逆スラントデザインが目を引く。
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11/20新型「アルファード/ヴェルファイア」に用意されるシートレイアウトは、現時点では2列目が独立2座となる7人乗りのみ。2列目シート(写真)は手動操作で、最大530mm前後にスライドする。前後座席間の距離は1315mm、ウオークスルー幅は175mm確保されている。
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12/202列目シートには、快適温熱(ヒーター)&ベンチレーション機能や電動のオットマンとリクライニング機能、ふた付きカップホルダー、ポケット、折りたたみサイドテーブルなどが備わる。
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13/20「ヴェルファイアZプレミア」には、ブラックスパッタリング塗装の19インチアルミホイールが標準で装備される。今回の試乗車は225/55R19サイズの「ダンロップSP SPORT MAXX 050」タイヤを組み合わせていた。
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14/20照明や各種スイッチ類、エアコンの吹き出し口などの機能をセンターに集約した「スーパーロングオーバーヘッドコンソール」を採用。カラーLEDによるルーフイルミネーションは写真のパープルをはじめ、基本色14種類、カスタム色50種類のなかから任意に選択できる。
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15/203人乗車が可能な3列目シートは従来型に比べ前シートとの距離が10mm拡大され、快適性の向上がうたわれている。写真のように左右を独立してスライドさせることも可能だ。左右のトレイにはUSB Type-C端子が各1個配置されている。
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16/203列目シートは跳ね上げ式。左右に折りたたんで、通常位置もしくは最後方の2カ所で固定できる。最後方で固定した場合は、2列目シートを一番後ろまで下げリクライニングした場合でも、荷室スペースの拡大が行える。
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17/2014インチのディスプレイオーディオにナビ画面を表示した様子。「ヴェルファイア」ではセンター通信型コネクテッドナビに車載ナビ機能が組み合わされており、通信が途切れた場合でもそのまま続けてナビ機能が利用できる。
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18/20低重心・高剛性で定評のある「GA-K」プラットフォームをベースに、フロントドアまわりの環状構造化やロッカーのストレート化、フロントクロスメンバーのストレート化、フロントタワーバーの追加などでさらなる高剛性化が図られた。フロント強化ブレースは「ヴェルファイア」にのみ使用される。
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19/20トヨタ・ヴェルファイアZプレミア
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佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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