-
1/27
-
2/271957年にロータスが発表した軽量スポーツカーを起源とする「ケータハム・セブン」。エンジンや、ささやかな電装類は時代に応じて進化しているが、パイプフレームにアルミパネルをかぶせるシンプルなクルマづくりは当時のままだ。
-
3/27試乗車は「セブン340」。最高出力172PSの2リッター直4エンジンを搭載したセブンシリーズの上級モデルだ。「S」「R」の2グレードのうち、今回はより走りに特化したRグレードに試乗した。
-
4/27ダッシュボードはいかにも“ボード”といった一枚もののパネルで構成。内外装の仕様については、各部の色や素材、模様、装飾の有無など、細かなカスタマイズが可能となっている。
-
5/27サーキット走行を主眼とした「セブン340R」では、ソフトトップやドアなどはいずれもオプション扱い。フロントスクリーンも同様で、標準仕様では運転席・助手席の前にスポイラーのような低いエアロスクリーンがつくだけだ。
-
ケータハム セブン の中古車webCG中古車検索
-
6/27ケータハムは2011年からマレーシアの投資家グループの傘下にあったが、2021年に日本で「ケータハム・セブン」の正規輸入販売を行っているVTホールディングスが株式を買収。同社の連結子会社となった。
-
7/27「340R」に装備されるカーボン製のダッシュボード。インターフェイスのデジタル化が進む昨今だが、「セブン」の計器類はいずれもアナログ式。操作系ももちろんロッカー式もしくはトグル式の物理スイッチだ。
-
8/27最高出力172PS、最大トルク174N・mを発生する2リッター直4エンジン「デュラテック」。「セブン270」に搭載されていた1.6リッターエンジン(135PS、165N・m)より、パワー、トルクともに大幅に向上している。
-
9/27エンジンルームに貼られた、職人のサインが書かれたパネル。この車両はダン・グレイン氏が組み立てたようだ。
-
10/27「340R」に装備されるバケットシートは、座るとガッチリわき腹をホールド。運転席のみスライド調整機構が備わる。
-
11/273点式のシートベルトに加え、サーキット走行向けに4点式のレーシングハーネスも標準で用意される。
-
12/27トランスミッションはコンベンショナルな5段MT。ストロークは非常にショートで、最小限の手の動きでギアが入る。
-
13/27フロントの足まわりは一目でそれとわかるダブルウイッシュボーン式。「R」には調整機構付きのスポーツサスペンションが装備されるが、オプションで30%ほど剛性が高いトラックサスペンションや、レースサスペンション、エアロウイッシュボーンなども用意される。
-
14/27「340R」には15インチサイズのホイールとタイヤが標準で装備されるが、試乗車にはオプションで用意される、13インチの前後異幅のタイヤ&ホイールが装着されていた。タイヤの銘柄は、標準仕様もオプションも「エイボンZZS」だ。
-
15/27「セブン340」の動力性能は、0-100km/h加速が5秒以下、最高速が209km/hと公称されている。
-
16/27ドライバーに刺激的なサウンドを聞かせてくれる、太いサイドマフラー。位置が位置だけに、降車時にはヤケドしないよう要注意だ。
-
17/27ステアリングホイールはご覧のとおりの小径で、アシスト機構も備わらないので操作はいささか重めとなる。オプションでスエードタイプのステアリングも用意される。
-
18/27車検証によると、「セブン340」の前軸重は290kg、後軸重は300kg。前後重量配分はほぼ半々のようだ。
-
19/27「270」から「340」へのモデルチェンジには、厳しくなる環境規制への対応という目的もある。新エンジンのセブン340は最新の排出ガス規制をクリア。CO2排出量も148g/kmに抑えられている。
-
20/27リアサスペンションは、車軸式をベースにデファレンシャルを車体側に固定したド・ディオン式。「セブン」のものは、A字型のフレームを介して車体とド・ディオンチューブをつなぎ(A字の頂点がド・ディオンチューブ側)、足まわりを支持している。
-
21/27運転席・助手席の後方には、ささやかながらトランクスペースが。工具類や書類、取り外したソフトトップなどをしまうのに重宝する。
-
22/27世界的に見れば非常にニッチなスポーツカーの「ケータハム・セブン」だが、日本では週末ごとに観光地で見かけることも珍しくない。シンプルを極めたこのクルマの、なにが日本のエンスージアストの心に刺さるのか。ちょっと気になってしまった。
-
23/27ケータハム・セブン340R
-
24/27
-
25/27
-
26/27
-
27/27

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
ケータハム セブン の中古車webCG中古車検索
試乗記の新着記事
-
レクサスRZ350e(FWD)/RZ550e(4WD)/RZ600e(4WD)【試乗記】 2025.12.24 「レクサスRZ」のマイナーチェンジモデルが登場。その改良幅は生半可なレベルではなく、電池やモーターをはじめとした電気自動車としての主要コンポーネンツをごっそりと入れ替えての出直しだ。サーキットと一般道での印象をリポートする。
-
ホンダ・ヴェゼルe:HEV RS(FF)【試乗記】 2025.12.23 ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」に新グレードの「RS」が登場。スポーティーなモデルにのみ与えられてきたホンダ伝統のネーミングだが、果たしてその仕上がりはどうか。FWDモデルの仕上がりをリポートする。
-
メルセデス・ベンツGLA200d 4MATICアーバンスターズ(4WD/8AT)【試乗記】 2025.12.22 メルセデス・ベンツのコンパクトSUV「GLA」に、充実装備の「アーバンスターズ」が登場。現行GLAとしは、恐らくこれが最終型。まさに集大成となるのだろうが、その仕上がりはどれほどのものか? ディーゼル四駆の「GLA200d 4MATIC」で確かめた。
-
フォルクスワーゲンTロックTDI 4MOTION Rライン ブラックスタイル(4WD/7AT)【試乗記】 2025.12.20 冬の九州・宮崎で、アップデートされた最新世代のディーゼルターボエンジン「2.0 TDI」を積む「フォルクスワーゲンTロック」に試乗。混雑する市街地やアップダウンの激しい海沿いのワインディングロード、そして高速道路まで、南国の地を巡った走りの印象と燃費を報告する。
-
フェラーリ・アマルフィ(FR/8AT)【海外試乗記】 2025.12.19 フェラーリが「グランドツアラーを進化させたスポーツカー」とアピールする、新型FRモデル「アマルフィ」。見た目は先代にあたる「ローマ」とよく似ているが、肝心の中身はどうか? ポルトガルでの初乗りの印象を報告する。
新着記事
-
NEW
BMW M235 xDriveグランクーペ(前編)
2025.12.28ミスター・スバル 辰己英治の目利きスバルで、STIで、クルマの走りを鍛えてきた辰己英治が、BMWのコンパクトスポーツセダン「M235 xDriveグランクーペ」に試乗。長らくFRを是としてきた彼らの手になる “FFベース”の4WDスポーツは、ミスタースバルの目にどう映るのだろうか? -
ルノー・キャプチャー エスプリ アルピーヌ フルハイブリッドE-TECHリミテッド【試乗記】
2025.12.27試乗記マイナーチェンジした「ルノー・キャプチャー」に、台数200台の限定モデル「リミテッド」が登場。悪路での走破性を高めた走行モードの追加と、オールシーズンタイヤの採用を特徴とするフレンチコンパクトSUVの走りを、ロングドライブで確かめた。 -
『webCG』スタッフの「2025年○と×」
2025.12.26From Our Staff『webCG』の制作に携わるスタッフにとって、2025年はどんな年だったのでしょうか? 年末恒例の「○と×」で、各人の良かったこと、良くなかったこと(?)を報告します。 -
激動だった2025年の自動車業界を大総括! 今年があのメーカーの転換点になる……かも?
2025.12.26デイリーコラムトランプ関税に、EUによるエンジン車禁止の撤回など、さまざまなニュースが飛び交った自動車業界。なかでも特筆すべきトピックとはなにか? 長年にわたり業界を観察してきたモータージャーナリストが、地味だけれど見過ごしてはいけない2025年のニュースを語る。 -
第942回:「デメオ劇場」は続いていた! 前ルノーCEOの功績と近況
2025.12.25マッキナ あらモーダ!長年にわたり欧州の自動車メーカーで辣腕(らつわん)を振るい、2025年9月に高級ブランドグループのCEOに転身したルカ・デメオ氏。読者諸氏のあいだでも親しまれていたであろう重鎮の近況を、ルノー時代の功績とともに、欧州在住の大矢アキオ氏が解説する。 -
スバリストが心をつかまれて離れない理由 「フォレスター」の安全機能を体感
2025.12.25デイリーコラム「2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー」に選出された「スバル・フォレスター」。走り、実用性、快適性、悪路走破性、そして高い安全性が評価されたというが、あらためてその安全性にフォーカスし、スバルの取り組みに迫ってみた。
















