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1/12独ポルシェは2024年5月28日(現地時間)、「911」シリーズ初となるハイブリッドモデルを発表した。電動化されたパワーユニットは「T-ハイブリッド」と呼ばれ、3.6リッターの水平対向エンジンと電動ターボチャージャー、モーター内蔵のPDK、容量1.9kWhのリチウムイオンバッテリーなどで構成されている。
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2/12核となる水平対向6気筒エンジンは3リッターだった排気量を3.6リッターへと20%増加させ、電動ターボチャージャーを組み合わせる。3.6リッターターボエンジン単体で最高出力485PS、最大トルク570N・mを発生。
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3/12「T-ハイブリッド」は「911カレラGTS」に搭載され、ボディーサイドには「t-hybrid」のロゴが入る。ボディースタイルについては「クーペ」「カブリオレ」「タルガ」の3タイプがラインナップされ、クーペとカブリオレはRWDと4WD、タルガは4WDのみの設定となる。
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4/12「911カレラGTS」のコックピット。ドライビングモードのカスタマイズ性やドライバーアシスタンスシステムの操作性、コネクティビティーについても、従来型から大幅に改善されている。911として初めてフルデジタルのメーターパネル(12.6インチの曲面ディスプレイ)が採用されたのもトピックだ。
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5/12「T-ハイブリッド」では、ブースト圧を即座に上げられる電動ターボチャージャーを搭載。ターボチャージャーの電気モーターは排出ガスからエネルギーを得るジェネレーターとしても機能し、最大15PSの電力を発生する。
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6/12「T-ハイブリッド」を採用する最新型「911カレラGTS」。0-100km/h加速3.0秒、最高速度は312kmと公表され、ニュルブルクリンク北コースでのテストでは、先代モデルを8.7秒上回ったタイムを誇るという。
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7/12リアコンビランプおよび「PORSCHE」のロゴが備わるガーニッシュもデザインがリニューアルされている。ナンバープレートの装着位置を高めに変更し、すっきりとした新デザインのリアバンパーも、改良型「911GTS」の特徴である。
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8/12フロントバンパー下部の左右には、新たに大型の冷却ベントが設けられた。すべてのライト機能をマトリクスLEDヘッドランプに統合することで、このスペースを生み出すことができたとポルシェは説明している。
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9/122015年から2017年にかけて、ルマン24時間レースで3連覇を果たした「919ハイブリッド」。このレーシングマシンで磨かれたハイブリッドシステムが、今回市販モデルに搭載した「T-ハイブリッド」のベースになっているという。
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10/12「T-ハイブリッド」は8段PDKの後端に最高出力54PSのモーターを搭載。排気量を3.6リッターにアップした水平対向6気筒エンジンに電動ターボチャージャーを組み合わせることにより、システム最高出力541PS、同最大トルク610N・mを発生する。
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11/12オープントップバージョンの「911カレラGTSカブリオレ」および「911カレラ4 GTSカブリオレ」もラインナップ。前者の車両本体価格は2503万円、後者は2614万円と発表されている。
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12/12「T-ハイブリッド」を搭載するモデルの車両本体価格は「911カレラGTS」の2254万円から「911タルガ4 GTS」の2615万円まで。いずれもハンドル位置は左右から選べるが、トランスミッションは8段PDKのみとなる。日本では2024年5月29日に予約注文の受け付けが開始された。

世良 耕太
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