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2/292024年10月10日発売予定の「ホンダN-VAN e:」。「e:CONTAINER(移動蓄電コンテナ)」というコンセプトのもと、「電気で走らせて はたらく 暮らすを広げる」(報道資料より)を目的に開発された。
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3/29取材会の会場に展示された、移動フラワーショップ仕様の「N-VAN e:」。この日のために、本物のフラワーショップにアレンジしてもらったという。
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4/29車内には折り畳み式のテーブルとイスも装備。徳島の自動車整備・特装・用品開発会社が手がけたもので、ホンダアクセスが純正用品として取り扱っている。
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5/29こちらはホンダアクセスの用品を満載したアウトドア……というか“移動式茶の間”仕様。ベース車は4人乗りの上級グレード「e: FUN」で、同車や同じく4人乗りの「e: L4」なら、こうしたパーソナルユースも様になる。
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6/29「N-VAN e:」のラインナップは4人乗り仕様の「e: FUN」(写真)と「e: L4」、1人乗り仕様の「e: G」、2人乗り仕様の「e: L2」の4種類。ただし、e: Gとe: L2は、あくまで法人向けのリース販売車両となる。
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7/29「N-VAN e: FUN」のインストゥルメントパネルまわり。インテリアカラーは、e: FUNはベージュ、その他の仕様がグレー。1人乗りおよびタンデムシートの2人乗り仕様では、助手席側ダッシュボードの収納類を撤去し、より大きな室内長を実現している。
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8/29シート表皮は「e: FUN」がジャージ、その他のグレードがトリコット。背面は耐久性が高く、汚れに強いPVCレザーとなっている。
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9/294人乗車仕様でも、運転席を除く3座は、ご覧のとおりフラットに格納が可能。ピラーレスドアによる幅1580mmの大開口も自慢だ。
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10/29荷室高は1365mm、荷室幅は1390mm(4人乗車時)、助手席まで倒した際の最大荷室長は2635mmだ。540mmの低いフロア高も特徴となっている。
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11/29充電口は普通充電用、急速充電用ともにフロントに配置。ヤマト運輸の意見も参考に、「スライドドアが開いた状態でも充電ができる」「充電中にケーブルが従業員の足に引っかからない」等々の要件から、この場所に落ち着くこととなった。
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12/29タイヤサイズは145/80R13。EV化によって増した車重を支えるため、またより大型のブレーキを装備するため、エンジン車の「N-VAN」(145/80R12)よりサイズアップしている。
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13/29充電口を収めるフロントの装飾パネルには、バンパーのリサイクル素材を採用。通常なら除去される塗膜粉をあえて混ぜることで、独自の風合いを表現しているほか、端にリサイクルマークを記すなど、再生素材を用いていることを積極的にアピールしている点が面白い。
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14/29インストゥルメントパネルまわりでは、レバータイプのシフトセレクターを排することで設計を効率化。パーキングブレーキは足踏み式だ。
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15/29ダッシュボードまわりを除くと収納類は控えめな印象だが、そのぶんルーフコンソールにメッシュポケット(写真)、アームレストコンソールにコンビニフック……と、ホンダアクセスが豊富にアクセサリーを用意している。
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16/29縦ビードの施された専用のインテリアトリムは、強度を保ちつつ素材の肉薄化も実現。エンジニアに「わざわざ設計し直して、コストは大丈夫?」と問うたところ、「肉薄化で材料費を抑えているので、量産効果で取り返せる」とのことだった。
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17/29試乗は「オーバルは100km/hまで、ハンドリング路はストレートで80km/hまで」という制約のもとに行われたが、その車速域では「N-VAN e:」は余裕しゃくしゃく。助手席のエンジニア氏いわく「125km/hでも走行は安定している。唯一の敵は、やっぱり横風」とのことだ。
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18/29フロントに搭載されるモーターは、軽のターボ車を優に超える162N・mの最大トルクを発生。エンジン車より重いクルマ(N-VAN<FF車>が930~970kg、N-VAN eが1060~1140kg)をスムーズに加速させる。
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19/29「e: FUN」と「e: L4」に備わる7インチの液晶メーター。「『ECON』をオンにしたら航続距離が何km延びて、エアコンをオフにしたらさらに何km延びる」といった計算もしてくれる。
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20/29摩擦ブレーキには油圧ではなく電動のサーボを採用しており、より多くのエネルギーを回生することで航続距離の拡大に寄与。ブレーキサイズのアップにより、エンジン車と同等の耐フェード性能も実現している。
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21/29「N-VAN e:」のオーナーには、リモート充電・給電をサポートする「Honda CONNECT」のサービスを無償・期間無制限で提供。新機能として、充電時のブレーカー落ちなどを予防する「最大電流量設定」などが採用された。
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22/29駆動用バッテリーの電気は、ソケットやコネクターに加え、AC車外給電用コネクター(写真)を使えば、充電口からも取り出しが可能。“使いすぎ”が起きないよう、「Honda CONNECT」のアプリでは外部給電の下限SOC(充電率)も設定できるようになっている。
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23/29上級モデルの液晶メーターには、ちょっとおもしろいエンタメ機能も。カレンダーを起動すると、ランダムで国内100カ所の観光地の画像が表示されるのだ。ちなみに当記事の取材日は夏の8月だが、このとき表示されたのは、雪に覆われた冬の函館だった。
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24/29カーデザイナーが描いたという、ショッピングモールでのマルシェの様子。消防法により、エンジン車を屋内に乗り入れることは実質不可能となっているが、EVではそれができるのだ。
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25/29「パーソナルユースにも使える、軽ワンボックスのEV」というクルマが、どれほどの可能性を持っているのか。「N-VAN e:」は、いろいろと期待を膨らませられる一台だった。
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26/29ホンダN-VAN e: L4
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堀田 剛資
猫とバイクと文庫本、そして東京多摩地区をこよなく愛するwebCG編集者。好きな言葉は反骨、嫌いな言葉は権威主義。今日もダッジとトライアンフで、奥多摩かいわいをお散歩する。
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