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1/25スズキとパナソニックが共同開発した電動モペット「e-PO」。
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2/25会場に並べられた「e-PO」のプロトタイプ。ナンバーが取得できたことから、2024年6月より静岡・浜松を中心に実証実験を開始。このたび、晴れてメディア向けの試乗会が催された。
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3/25法規的には原付一種に区分される「e-PO」。従ってリアにはナンバープレートが付くし、ちゃんとヘッドランプやホーン、ウインカーなども装備される。
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4/25技術説明にて、「e-PO」のコンセプトを語るチーフエンジニアの福井大介さん。いわく「普段使いからレジャーまで、身近な移動をもっと自由に! 電動アシスト×EVバイク=新ジャンルの原付一種モビリティー」とのことだ。
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5/25会場に誇らしげにはためくスズキののぼり。こういう製品を思いつき、形にするスズキのパワーは、本当にすごいと思う。
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6/25「e-PO」のキモであるモーターとバッテリー。同車のハードウエアは基本的にパナソニック製で、制御の調律などをスズキが行っている。
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7/25バッテリーは他のパナソニック製電動アシスト自転車とシェアして使用できる。上部の「押」ボタンを押すと、インジケーターが光ってバッテリー残量を教えてくれる。
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8/25ハンドルバーに備わる液晶ディスプレイ。車速や走行距離、バッテリー残量、セレクトされているアシストモードなどが表示される。筐体(きょうたい)の上部には、システムの起動スイッチなどが備わる。
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9/25「e-PO」はベースとなった「オフタイム」と同じく、折り畳みが可能。駐輪場がない人も、未使用時には畳んで玄関に置いておく、なんてことができる。
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10/25畳んだ「e-PO」をクルマに積んで、旅先でサイクリングを楽しむことも可能。夢は広がる。
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11/25自分で自分の走る姿は撮影できないので、スズキのスタッフさんにモデルを依頼。残念ながら、筆者はこんなにスリムではない。
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12/25サドルの高さは780~955mmの間で調整が可能。関係者いわく、「ミニベロは両足のつま先が接地するくらいでサドルの位置を調整すると、ちょうどいい」とのこと。
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13/25アシストモードの切り替えは、ディスプレイの左の上下スイッチで操作。ただしプロトタイプで試せたモードは「NO ASSIST」「HIGH」の2つのみで、「EV走行時にもモードによってパワーが変わったりするのか?」などは確かめることができなかった。
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14/25シマノ製の7段トランスミッションも装備されているが、「HIGH」モードで走行している限りは、よほどの坂道にでも直面しなければ、7速に入れっぱなしで問題ないように思われた。
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15/25EV走行時には右ハンドルグリップの基部にあるスロットルで車速を調整するのだが、必然的に、演歌歌手よろしく小指・薬指を立ててスロットルを握る格好となり、いまいち操作がしにくかった。開発者いわく、このスロットルについては既製品を採用しているとのことで、「使いづらい」という声が多ければ他の操作方法の品に替えることもできるというが……。
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16/25乗り心地や段差の乗り越えなどに配慮し、タイヤにはベース車より太いものを採用。それでも、人力走行時に「ペダルが重くてしんどい」といったことはなかった。
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17/25バッテリーの制御は、モペットが「人力走行時でも原付一種の扱い」であることを想定したもの。電気の残量が減るとEV走行/アシスト走行は不可能となり、灯火類のみに電気が送られるようになる。
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18/25人力走行時にもシステムをオンにして、灯火類をつけておかねばならないモペット。このあたりについては、ユーザーに説明が必要だろう。
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19/25「e-PO」の開発に携わった、アシスタントチーフエンジニアの森下隆義さん。ATVや「スカイウェブ」「Vストローム650/1050」のチーフエンジニアを務めてきた人物だ。
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20/25「e-PO」の開発に際しては、原付一種としての動力性能と車体のバランスも吟味。「この性能で26インチの自転車はアンバランス」との判断から、ミニベロの「オフタイム」をベース車に選んだという。
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21/25モペットのなかには、人力走行時にナンバーを隠し、電動パワートレインを起動できないようにして“自転車扱い”されるようにする「モビリティ・カテゴリー・チェンジャー」(モビチェン)を取り入れた車両もある。「e-PO」にはこうしたシステムは導入されていないが、森下氏によると、「モビチェンが本当に安全かどうかを検証しているところ。問題ないと判断すれば、導入する可能性もある」とのことだった。
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22/252023年の「ジャパンモビリティショー」より、プレゼンテーションに望むスズキの鈴木俊宏社長。背後に見えるのは特定小型原付のコンセプトモデル「スズライド」。これもぜひ、実用化してほしい一台だ。
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23/25新しいもの好きのアーリーアダプターだけでなく、普通の交通参加者にも薦められるモペットとなっていた「スズキe-PO」。新しいモビリティーの浸透により、道路交通がより便利で快適なものとなることに期待である。
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堀田 剛資
猫とバイクと文庫本、そして東京多摩地区をこよなく愛するwebCG編集者。好きな言葉は反骨、嫌いな言葉は権威主義。今日もダッジとトライアンフで、奥多摩かいわいをお散歩する。
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