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2/192024年7月12日に発表された「トヨタGR86」の一部改良モデル。今回は最上級グレード「RZ」の6段ATモデルを郊外に連れ出し、その進化を探った。車両本体価格は361万6000円。
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3/192代目に移行してから3度目の年次改良を受けた最新の「GR86」は、通称「D型」と類別される。トヨタはレースという極限の環境でクルマを鍛えるプロドライバーからのフィードバックを生かし、「GRらしい走りの味」に磨きをかけたと最新モデルを紹介している。
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4/19「D型」のフロントまわりのデザインに従来型からの変更はないが、最上級グレードの「RZ」では、新たにデイタイムランニングランプ機能付きの「Bi-Beam LEDヘッドランプ」が標準装備とされた。
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5/19今回試乗した「GR86 RZ」のボディーカラーは「クリスタルホワイトパール」で、3万3000円の有償オプションとなる。「リッジグリーン」と呼ばれるボディーカラーが新設定されたのも「D型」のトピックだ。
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6/19最新型「GR86」のインテリア。内装に大きな手は加わっていないが、ウインカーレバーが操作した先でカチャッと固定されるロック式に変更されている。「RZ」グレードは、内装色が写真の「ブラック×レッド」または「ブラック」から選択できる。
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7/19水平対向エンジンをイメージしたというデザインの液晶メーター。姉妹車の「スバルBRZ」では採用が見送られたが、「GR86」の「RZ」と「SZ」グレードにはタイヤの空気圧モニターが搭載される。
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8/192.4リッター水平対向4気筒自然吸気エンジンは、従来型と同じく最高出力235PS/7000rpm、最大トルク250N・m/3700rpmを発生。6段AT車ではダウンシフトの許容回転数が引き上げられ、より広いトルクバンドを活用できるようになった。
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9/19レッドのキャリパーが目を引く「ブレンボ製ベンチレーテッドディスクブレーキ」は、20万3500円の有償オプションアイテム。フロントに4ピストン対向キャリパー、リアに2ピストン対向キャリパーが備わる。タイヤサイズは215/40R18で、試乗車には「ミシュラン・パイロットスポーツ4」が装着されていた。
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10/19今回の試乗車には、5万5000円の有償オプションとなる「ザックス(ZF)アブソーバー」が装着されていた。ザックスダンパーとシャシーとのマッチングは良好で、リニアなコントロール性と路面追従性、そして快適性をバランスさせている。
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11/19「ブラック×レッド」のカラーが選択された「RZ」グレードのインテリア。フロントシートは、座面や背もたれなど主に体が触れるパートがウルトラスエード、そのほかが本革のコンビネーション仕立てになっている。
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12/19「GR86」は乗車定員が4人。後席は2人掛けとなる。リアシート表皮はフロント同じくウルトラスエードと本革のコンビネーションだが、レッドのステッチは施されていない。
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13/19「RZ」グレードには、ゴムのすべり止めが組み込まれたアルミ製ペダルが標準で装備される。AT車(写真)では、MT車よりも大型のフットレストが備わる。
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14/19「GR86 RZ」のサイドビュー。ボディーサイズは全長×全幅×全高=4265×1775×1310mm、ホイールベースは2575mm。「ブレンボ製ベンチレーテッドディスクブレーキ」をオプション装着した6段AT車の車重は、標準仕様車よりも10kg重い1300kgと発表されている。
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15/19ATシフトセレクターの後方にVSCのオフスイッチと走行制御モード(スポーツ/スノー)の切り替えスイッチ、サーキット走行向けの「TRACKモード」選択スイッチが並ぶ。スノーモードは、AT車にのみ設定されている。
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16/19通常使用時の荷室容量は、床下のサブトランク(6リッター)と合わせて237リッター。リアシートの背もたれは可倒式で、車内/荷室内のどちらからでも前方に倒すことができる。背もたれを前方に倒すとフラットで余裕ある空間が出現。純正装着サイズのタイヤ4本と工具類が積み込める。
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17/19「D型」ではパワーステアリングの特性を変更。限界域におけるステアリングフィールの向上を図ったといい、操舵力は明らかに軽くなった。「スバルBRZ」の「D型」でもパワステは軽くなったが、比較すると「GR86」のほうが明らかに軽いタッチにチューニングされている。
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18/19トヨタGR86 RZ
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佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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