-
1/14「レザーフリー」「アニマルフリー」という言葉が使われるようになって久しい。今や内装用の高級素材としてアニマルレザーを重用してきたクルマ業界でも、その言葉は一般的だ。ここではクルマに関連するレザーフリーについて考えてみた。写真は2019年にレザーフリーをうたい登場した「テスラ・モデル3」のインテリア。
-
2/14今回の勉強会で講師役をつとめてくれた川北芳弘さん。東京、愛知、兵庫に拠点を持ち、バッグ、靴、アパレル、インテリアの材料となる革を取り扱う川善商店(Kawazen Leather)の代表取締役である。一般社団法人本皮革産業連合会の「Thinking Leather Action」座長のほか、日本革類卸売事業協同組合理事、レザーソムリエ講師、一般社団法人インテリアクリエイターズ協会理事、一般社団法人日本皮革製品メンテナンス協会執行役員、名古屋バッグ協同組合副理事……など多くの肩書を持つ。
-
3/14ボルボは2021年に、動物福祉のための倫理的な立場から「すべての電気自動車に本革を使用しない」と発表した。2023年11月に発売された「EX30」もレザーフリーをセリングポイントに掲げている。
-
4/14リサイクル素材を使用したパターン入りの3Dニットと、パインオイルを原料に取り入れた滑らかなタッチが特徴の「ノルディコ」を組み合わせて仕立てられた「EX30」のシート。このシート表皮をはじめ、EX30では内装材の多くにリサイクル材やバイオ素材が用いられている。
-
5/14「MINIカントリーマン」と「MINIクーパー」のフル電動バージョンに次ぐMINIブランドの量産型電気自動車として2024年6月に上陸した「MINIエースマン」。車内からクロームパーツやレザーを排除し、それらの代わりにリサイクルポリエステルやリサイクルアルミニウムを使用している。
-
ボルボ の中古車webCG中古車検索
-
6/14100%リサイクル可能な合皮「べスキン」が使用された「MINIエースマン」のシート。「見た目と触り心地が本物のレザーに匹敵する表皮」と紹介される。本革特有のにおいがなく、経年劣化によるひび割れも少ないのが特徴だ。インストゥルメントパネルには、リサイクルポリエステルで編んだニットが用いられている。
-
7/14レクサスもブランド全体で本革の使用を減らしていくことを公表。2023年3月に発売された電気自動車の「RZ」は、全モデルに合皮のステアリングホイールとウルトラスエードのシートを採用し、レザーフリーを実現している。
-
8/14ウルトラスエードが用いられた「レクサスRZ」のキャビン。ウルトラスエードは植物由来の原料でつくられた東レの人工皮革で、手触りのよさや質感、高い耐久性などを特徴としている。
-
9/14今回の勉強会を開催してくれた日産モータースポーツ&カスタマイズでは、日産が海外展開する上級ブランド名を冠した「インフィニティソフトレザー」(写真左)の、さらに上級となる「エクスクルーシブレザー(仮称)」(同右)を開発中という。少しだけ触らせていただいたが、指に吸いつくような柔らかな感触が印象的だった。もちろん、どちらも牛の本革である。
-
10/14シートのメイン部分に抗菌仕様の本革を用いた「日産エクストレイルAUTECH」のフロントシート。ブルーステッチと専用デザインのキルティング、「AUTECH」の刺しゅうで高級感が演出されている。
-
11/142025年6月に登場した「メルセデス・ベンツGLE450d 4MATICスポーツ コア」。装備の見直しと、従来モデルのナッパレザーシートを人工皮革の「レザーARTICOシート」に変更するなどし、価格を「GLE450d 4MATICスポーツ」の1526万円に対して1379万円に抑えている。
-
12/14「GLE450d 4MATICスポーツ コア」のシート。表皮には「レザーARTICO」が採用される。内装色は「ブラック」「バヒアブラウン/ブラック」「マキアートベージュ/ブラック」の3種類から選択できる。(日本仕様は右ハンドル)
-
13/14「ベントレー・フライングスパー」の快適性を高めた上級グレードとして登場した「アズール」。
-
14/14「フライングスパー アズール」の後席。「3Dハーモニーダイヤモンドキルティング」を施したレザーシートや、アズール専用刺しゅう、「クラウンカット・ウォールナット」のオープンポアウッドトリムなどを用いて細部にまで上質さを追求している。

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
ボルボ の中古車webCG中古車検索
デイリーコラムの新着記事
-
これは“ヨーロッパ版軽自動車”か? 欧州の新自動車規格「M1E」とニッポンの軽の可能性 2026.8.21 欧州で検討されている、新たな小型電気自動車(BEV)規格「M1E」。手ごろなBEVの普及と域内自動車産業の保護を目的としたこの規格は、軽自動車という独自の小型車を育んできた日本にとってもチャンスとなるのか? 新たな自動車規格の展望と可能性を考察する。
-
FCEVで世界一の販売台数 「ヒョンデ・ネッソ」にみる水素の可能性と普及へのカギ 2026.8.20 フルモデルチェンジしたヒョンデの燃料電池車(FCEV)「ネッソ」は、1014km(参考値)の一充填走行距離を実現したという。進化したゼロエミッションの走りを味わいながら、ヒョンデが目指す水素社会の可能性とFCEVの未来について考えてみた。
-
新型「キックス」がスマッシュヒットの日産 次なる一手のコンパクトミニバンとはどんなクルマか? 2026.8.19 新型「キックス」が好評の日産が、次はコンパクトミニバンの発売をプランしているという。日産の国内ラインナップには(なぜか)なかったジャンルのモデルだが、果たしてどんなクルマになるのだろうか。「シエンタ」「フリード」といった強力なライバルに、どのような武器を手に挑むのだろうか。
-
次期「スカイライン」はこうしてつくられる! 日産が今やろうとしている開発効率化の取り組みとは? 2026.8.17 日産はいま車両開発期間の大幅短縮に向けて、大きなチャレンジをしているという。現在開発が進んでいる次期「スカイライン」に適用されるというその手法は、従来のやり方とどう違うのか? 世良耕太が解説する。
-
目指すは究極の走りと官能性 「ランボルギーニ・レヴエルトSV」の核心をキーマンが語る 2026.8.15 ランボルギーニが「レヴエルト」の進化モデル「レヴエルトSV」を発表。強力なV12エンジンとプラグインハイブリッドシステムを搭載したフラッグシップは、いかなる進化を遂げたのか? V12モデルのディレクターを務めるキーマンが、その核心を語った。
新着記事
-
NEW
トヨタRAV4アドベンチャー(前編)
2026.8.23思考するドライバー 山野哲也の“目”レーシングドライバー山野哲也が新型「トヨタRAV4」に試乗。ご存じのとおり今やトヨタの屋台骨を支えるSUVであり、先代モデルではグローバルでの年間販売台数が100万台に到達。世界で最も多く販売されるトヨタ車の6代目だ。箱根のワインディングロードでの印象を聞いた。 -
DS N°8エトワールAWD(4WD)
2026.8.22試乗記DSオートモビルから登場した、新時代の旗艦モデル「N°8」。完全新設計のシャシーにアクティブサスペンションを組み合わせた電気自動車(BEV)は、往年の“ハイドロ”を思わせる乗り味と人車一体の走りを備えた、稀有(けう)なサルーンに仕上がっていた。 -
メルセデス・ベンツCLA220(FF/8AT)【試乗記】
2026.8.21試乗記メルセデス独自のオペレーティングシステムと、フル電動化を見据えた最新プラットフォームを組み合わせて開発された新型「CLA」。その先鋒として発売されたハイブリッドモデルの仕上がりを、セダンの上級グレードに試乗して確かめた。 -
これは“ヨーロッパ版軽自動車”か? 欧州の新自動車規格「M1E」とニッポンの軽の可能性
2026.8.21デイリーコラム欧州で検討されている、新たな小型電気自動車(BEV)規格「M1E」。手ごろなBEVの普及と域内自動車産業の保護を目的としたこの規格は、軽自動車という独自の小型車を育んできた日本にとってもチャンスとなるのか? 新たな自動車規格の展望と可能性を考察する。 -
FCEVで世界一の販売台数 「ヒョンデ・ネッソ」にみる水素の可能性と普及へのカギ
2026.8.20デイリーコラムフルモデルチェンジしたヒョンデの燃料電池車(FCEV)「ネッソ」は、1014km(参考値)の一充填走行距離を実現したという。進化したゼロエミッションの走りを味わいながら、ヒョンデが目指す水素社会の可能性とFCEVの未来について考えてみた。 -
第292回:350SEが運ぶのは幸福か、それとも究極の不幸か…… 『星の時 4K』
2026.8.20読んでますカー、観てますカーブラジルの女性小説家クラリッセ・リスペクトルが1977年に発表した小説を、女性監督スザーナ・アマラウが1985年に映画化した伝説の作品。「メルセデス・ベンツ350SE」がもたらす運命の瞬間を謎めいた手つきで描き出す。





























