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2/29「エアロパフォーマンスパッケージ」を装着した「トヨタGRヤリス」。同パッケージは上級グレード「RZ“ハイパフォーマンス”」とモータースポーツ参戦用車両「RC」に設定される。
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3/29AT仕様の「RZ“ハイパフォーマンス”」のインテリア。絶壁のようなインストゥルメントパネルは、スーパー耐久シリーズや全日本ラリー選手権の競技車両をモチーフにしたもので、24式(2024年モデル)から導入された。
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4/29今回の改良では、足まわりを締結するボルトを強化。操舵応答性と直進安定性の向上を図っている。
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5/29今回の試乗車は、いずれも上級グレード「RZ“ハイパフォーマンス”」であり、パーフォレーション付きのスエード調素材「ブランノーブ」と合成皮革のコンビシートが装備されていた。
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6/29まず試乗したのは20式(2020年モデル)。同車のデビューから5年で、エンジンの出力アップに8段ATの採用、シャシーの強化、ドライブモードセレクターの採用……と、あまたの改良が加えられてきた。(トヨタ自動車)
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7/294WDシステム「GR-FOUR」の駆動力配分は、前:後=60:40の「ノーマル」モードに加え、20式では30:70の「スポーツ」モード、50:50の「トラック」モードが用意されていた。24式(2024年モデル)以降のモデルでは、スポーツモードに替えて53:47の「グラベル」モードを設定。トラックモードも60:40~30:70の可変制御となっている。
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8/2924式以降のモデルと比べると控えめな各部の意匠も、初期モデルの特徴。ファンのなかには、この頃のデザインのほうがいいという人もいるとのことだが、今のところトヨタでは、グレードに応じてデザインを使い分ける予定はないという。
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9/2925式(2025年モデル)ではパワーステアリングの制御も変更。「RZ“ハイパフォーマンス”」では本格的なサーキット走行を念頭に限界域での速さとコントロール性を追求、「RZ」ではワインディングロードからサーキットまで、幅広いシーンで俊敏な走りを楽しめるよう調律するなど、グレードによって制御が使い分けられるようになった。
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10/29後述する、節度感があって気持ちのよいシフトフィールも6段MT仕様の特徴。試乗車には販売店オプションの、縦引きのパーキングブレーキが装備されていた。
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11/292020年のデビュー当初から採用されてきた、高性能スポーツタイヤ「ミシュラン・パイロットスポーツ4 S」。開発テスト時の結果が申し分ないものだったことから、専用のチューニングなどはせず、市販品をそのまま装着しているという。
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12/293台目に試乗した25式の「GR-DAT」車。GR-DATは、既存のアイシン製8段ATにスポーツモデル向けの改良を加えたもので、より素早く、ダイレクトな変速制御を実現している。
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13/2925式では、Dレンジ走行中にパドル操作で1速へのシフトダウンを可能にしたほか、パドル操作から変速開始までの時間を短縮。登坂勾配ではシフトアップタイミングをやや遅らせるなど、30項目以上の改良を実施している。
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14/2925式のAT仕様では、フットレストの大型化もトピックとして挙げられる。
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15/29試乗会場に展示された「GR-DAT」のカット模型。既存のATより湿式多板クラッチを高耐熱化。リニアソレノイドのスプールとスリーブのすき間を小さくすることで、ダイレクト感を追求している。(写真:トヨタ自動車)
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16/29フロントまわりでは、全日本ラリー選手権のマシンに先行投入されたダクト付きのアルミフードや、フロントリップスポイラーを採用。
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17/29ホイールハウス内の空気を後方へ放出する、フロントフェンダーダクト。ノーズダイブ時のステアリングフィールや、操縦安定性の向上に寄与する。
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18/29可変式のリアウイングは、高速域での操縦安定性向上や、ブレーキング時のスネーキング現象の抑制に寄与。
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19/29パラシュート効果を抑えて空気抵抗を軽減する、ダクト付きのリアバンパー。スーパー耐久シリーズで起きた、空力負荷でリアバンパーが外れたトラブルが開発の起点となった。
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20/29燃料タンクアンダーカバーも、スーパー耐久シリーズのノウハウをフィードバックしたもの。ボディー下部の空気の流れを最適化し、空力性能を高める効果がある。
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21/29「エアロパフォーマンスパッケージ」装着車は、旋回速度の20km/hアップ、富士スピードウェイで約1秒のラップタイム短縮を実現したという。
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22/29最高出力304PS、最大トルク400N・mを発生する1.6リッター直3ターボエンジン「G16E-GTS」。今回の改良では、アンチラグ機能を積極的に作動させることで、スロットルオン時に素早く反応する制御が搭載された。
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23/29競技への参戦を想定したディーラーオプションの設定も「GRヤリス」の特徴。縦引きのパーキングブレーキや、「GR-DAT」用の機械式LSD、エンデュランスバンパーボルト(写真)などが用意される。(写真:トヨタ自動車)
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24/29スポーツモデルというと、長い納車待ちや断続的な受注停止が当たり前となっている昨今だが、25式の「GRヤリス」では、顧客を極力待たせないで納車できる体制を整えているという。他メーカーにもぜひ見習ってほしい。
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25/29トヨタGRヤリスRZ“ハイパフォーマンス”(2020年モデル)
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26/29トヨタGRヤリスRZ“ハイパフォーマンス”(2025年モデル)
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27/29トヨタGRヤリスRZ“ハイパフォーマンス”(2025年モデル)
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28/29トヨタGRヤリスRZ“ハイパフォーマンス”+エアロパフォーマンスパッケージ(2025年モデル)
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山田 弘樹
ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦経験をもつ、実践派のモータージャーナリスト。動力性能や運動性能、およびそれに関連するメカニズムの批評を得意とする。愛車は1995年式「ポルシェ911カレラ」と1986年式の「トヨタ・スプリンター トレノ」(AE86)。
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