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1/21今回は「フィアット124」のお話を。これは124をベースに旧ソビエトのトリヤッチで生産された初期型「ジグリ」。トリノのフィアット歴史センターに展示されている。
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2/21「フィアット124」のイタリア版は、1966年から1974年まで生産された。
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3/21「124」はファミリーカーとして、さまざまな国に輸出された。4灯式ヘッドライトが装着されたこのスペシャル仕様は、ドイツのハイルブロンのナンバープレートを付けている。
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4/21「ジグリ」初期型。4気筒OHVエンジンの最高出力は60HP/5600rpm、最高速度は140km/hであった。
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5/21バッジは「FIAT」に替えて、のちの「ラーダ」にも使用されるデザインのものになっている。
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6/21これみよがしなインパクトはないかわり、実用車としてのデザインとして、ある種の究極である。後輪ブレーキはイタリア仕様がディスクであるのに対し、耐久性を優先してドラムに改められた。
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7/21キリル文字で「ジグリ」と記されたバッジが。「Ziguli」とは工場があるサマーラ州の山塊。開発部門トップのダンテ・ジアコーザ自身が複数回にわたりソビエトを視察に訪れたことも記録に残されている。
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8/21サスペンションもロシアの路面事情を考慮して強化されていた。展示車は165HR13サイズのミシュランを履いていた。
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9/21ルーミーな室内。シートはセパレートである。社会主義時代のソ連では、この「ジグリ」を広く一般に普及させる意図があったようだが、結果は限定的だったようだ。
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10/21フィアットとソビエト政府両首脳による調印式に使われたテーブル。フィアット歴史センターに展示されている。
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11/21本連載第912回で記したシエナ県の修理工場で。ある日再訪すると顧客の「124」が。1972-1973年に製造された「1600スペシャルT」である。
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12/21カレッロのフォグランプによって精悍(せいかん)さを増している。
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13/21ツヤ消し塗装のフロントフードは、当時のラリー車両の定石である。
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14/21「1600スペシャルT」は、「124」史上最強の1592ccツインカム、94HPのエンジンを搭載していた。
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15/21クロモドーラのホイール。
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16/21上品なグリーンのシートが目を引く室内。
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17/21ヴェリア製の速度計と回転計が並ぶ。
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18/21この時代のテールランプは、方向指示灯部分がオレンジ色に変更されている。
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19/21整備を待つ「1600スペシャルT」。
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20/21ダンテ・ジアコーザ
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21/21フィアット歴史センターに再現されたジアコーザの執務室。

大矢 アキオ
Akio Lorenzo OYA 在イタリアジャーナリスト/コラムニスト。日本の音大でバイオリンを専攻、大学院で芸術学、イタリアの大学院で文化史を修める。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとしてシエナに在住。NHKのイタリア語およびフランス語テキストや、デザイン誌等で執筆活動を展開。NHK『ラジオ深夜便』では、25年間にわたってリポーターを務めあげる。『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり』(コスミック出版)など著書・訳書多数。近著は『シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡』(三樹書房)。イタリア自動車歴史協会会員。
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