-
1/18記者の試乗した「ダイハツe-アトレーRS」。いやはや、いいクルマでした。
-
2/18当初の予定より2年ほど遅れての市場投入となった「ダイハツe-ハイゼット カーゴ/e-アトレー」。トヨタからは「ピクシス バン デラックス」、スズキからは「e エブリイ」という車名で、姉妹モデルがそれぞれ販売されている。
-
3/18機能・装備はまさに満艦飾!(古い?) 液晶メーターやオートエアコンが全車に搭載され、「e-アトレー」(写真)にはキーフリーシステムやパワースライドドアまで標準で装備される。
-
4/18電動パワートレインの「e-SMART ELECTRIC」は、リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)と、eアクスル、充電・電力変換・電力分配の機能をひとつにまとめた電力供給ユニットで構成される。LFPの冷却はシンプルな空冷式で、急速充電の受電能力は「125A・50kWの充電器を使った場合、だいたい30kW」だそうだ。
-
5/18エンジニア氏いわく、バッテリーとeアクスルのサプライヤーは「公表していませんけど、だいたい皆さんのご想像のとおりです」とのこと。恐らくはLFPで有名かつ日系メーカーにも電池を納入しているあそこと、アイシンとデンソーの合弁会社のあそこだろう(笑)。あくまで記者の想像ですがね。
-
ダイハツ の中古車webCG中古車検索
-
6/18シートの仕様は基本的にエンジン車と同じだが、BEVでは前席シートヒーターを全車に採用。運転席・助手席ともにスライド/リクライニング機構が備わる。
-
7/18リアシートは「e-アトレー」がセパレート式で、「e-ハイゼット カーゴ」がベンチ式。ともにフラットに床下に格納できる。
-
8/18タイヤについては、横浜ゴムと同車専用のアイテムを共同で開発。「e-アトレー」ではスチールホイールのペイントも異なり、ブラックのメタリック塗装が用いられている。
-
9/18リアの足まわりについては、eアクスルの搭載、および約300kgもの重量増に対応するため、専用設計のサスペンションを採用した。
-
10/18軽キャブバンとは思えない走りを見せてくれた「e-アトレー」。あえて重箱の隅をつついても、タイヤのノイズやインバーターの音がよく聞こえたのと、ハンドルのセルフアライニングが弱いこと程度しか、気になる点はなかった。
-
11/18屋内に展示された「e-ハイゼット カーゴ」。写真は外部給電のデモの様子で、フロントドアウィンドウに「外部給電アタッチメント」をはさむことで、ドアや窓を閉じた状態でも、車内のアクセサリーコンセントから電気を取り出すことができる。
-
12/18鏡越しに見る、車両底部に備わるバッテリーパック。バッテリーはベース車のサイドフレームの内側に収まるよう設計されており、左右両脇を頑強なアルミ押し出し材でガード。サイドクラッシュが発生した際も、バッテリーと乗員を保護する構造となっている。
-
13/18一畳のたたみが積まれた「e-ハイゼット カーゴ」の荷室。荷室長×荷室幅×荷室高=1920×1410×1250mm(2人乗車時)という寸法をはじめ、荷室のスペックはエンジン車と共通。ユースフルナットはeアクスルを搭載する都合で一部が省略されたが、それでもe-ハイゼット カーゴで30カ所(2人乗り仕様は47カ所)、「e-アトレー」で16カ所も設けられている。
-
14/18ダイハツ工業 製品企画部 プロジェクト責任者の齋藤 寛さん。
-
15/18配車スペースにて出発を待つ「e-アトレー」と「e-ハイゼット カーゴ」。競合車種とスペックを比較すると、アトレー/ハイゼットはバッテリー容量が36.6kWhで、電費が161Wh/km、一充電走行距離が257km。対して「三菱ミニキャブEV」はそれぞれ20kWh、127Wh/km、180kmで、「ホンダN-VAN e:」は29.6kWh、127Wh/km、245kmとなっている(電費・一充電走行距離はいずれもWLTCモード)。アトレー/ハイゼットは、車重を重くしてでもバッテリーを多く積み込む、物量作戦で航続距離を稼いでるのだ。
-
16/187インチのTFTマルチインフォメーションディスプレイには、(写真では写っていないが)バッテリーの温度計を表示することも可能。これは、バッテリー温度が充電速度やモーターの出力抑制制御などにかかわってくるためで、これも利用者の心的負担を減らすための配慮なのだ。
-
17/18装備の充実度はライバルに対する「e-ハイゼット カーゴ/e-アトレー」の確かな強み。シートヒーターはホンダが運転席のみなのに対し、こちらは全車助手席にも装備。急速充電ポートは、三菱ではオプションだがこちらは標準装備……といった具合だ。
-
18/18日本の商用車市場の約6割は軽商用車で占められており、その軽商用車市場で寡占状態を築いているのが、ダイハツとスズキだ。両社がBEVを発売したのは、地味に大きな出来事なのである。

堀田 剛資
猫とバイクと文庫本、そして東京多摩地区をこよなく愛するwebCG編集者。好きな言葉は反骨、嫌いな言葉は権威主義。今日もダッジとトライアンフで、奥多摩かいわいをお散歩する。
ダイハツ の中古車webCG中古車検索
デイリーコラムの新着記事
-
「BYDラッコ」がアジアにはばたく!? ニッポンの軽自動車規格が海外勢に奪われる日 2026.10.30 中国のBYDが、軽BEVの「ラッコ」を日本以外でも販売すると発表! 日本独自のスモールカー規格は、はたして海外でも受け入れられるのか? 本家・日本のメーカーが、海外展開に及び腰だった理由とは? BYDが食指を動かす、軽自動車の秘めた可能性を探る。
-
メルセデスのトップからのまさかの転身 BMW日本法人の上野金太郎社長にインタビュー 2026.10.29 メルセデス・ベンツ日本からビー・エム・ダブリューのトップへ。いわば巨人の四番から阪神の四番のような異例の転身を遂げた上野金太郎社長。両ブランドの文化や製品の違い、今後の販売戦略などについて話を聞いた。
-
「ミッションS」だけではない? 2035年に向けたポルシェの新戦略を探る 2026.10.28 ポルシェは2026年10月7日、新中期戦略「Sportwagenschmiede'35」を発表した。新型パワーユニット搭載の「ミッションS」をはじめとするニューモデルで、経営状態の立て直しを目指す。その注目すべき内容を詳しく解説する。
-
ホンダが次世代ハイブリッドの名称を「Honda Hybrid」に決定 命名の理由とその背景を探る 2026.10.26 本田技研工業が2027年からグローバルで用いる次世代ハイブリッドシステムの名称を発表した。その名は「Honda Hybrid」である。「i-MMD」から「e:HEV」へと変更されて6年。慣れ親しんできた名称が変更される理由と、その背景を探る。
-
「マツダRX-7」の復刻部品を生産!? ミクニの挑戦は旧車オーナーの福音となるか? 2026.10.23 ミクニが「マツダRX-7」向け復刻部品の開発検討を開始した。古い自動車部品の供給は、なぜここまで困難を極めるのか? ミクニの挑戦は世のロータリーオーナーにとって福音となるか? 日本の自動車文化に潜む課題と、その解決に挑む企業と人をリポートする。
新着記事
-
NEW
ベントレー・コンチネンタルGT S(4WD/8AT)【試乗記】
2026.10.31試乗記ベントレーのラグジュアリークーペ「コンチネンタルGT」にハイパフォーマンスバージョンの「S」が登場。すでにトップパフォーマンスモデルの「スピード」が存在するなかで、果たしてSはどんなポジションを担うのだろうか。試乗を通じて検証した。 -
「BYDラッコ」がアジアにはばたく!? ニッポンの軽自動車規格が海外勢に奪われる日
2026.10.30デイリーコラム中国のBYDが、軽BEVの「ラッコ」を日本以外でも販売すると発表! 日本独自のスモールカー規格は、はたして海外でも受け入れられるのか? 本家・日本のメーカーが、海外展開に及び腰だった理由とは? BYDが食指を動かす、軽自動車の秘めた可能性を探る。 -
メルセデスのトップからのまさかの転身 BMW日本法人の上野金太郎社長にインタビュー
2026.10.29デイリーコラムメルセデス・ベンツ日本からビー・エム・ダブリューのトップへ。いわば巨人の四番から阪神の四番のような異例の転身を遂げた上野金太郎社長。両ブランドの文化や製品の違い、今後の販売戦略などについて話を聞いた。 -
ボルボEX90ウルトラ ツインモーター パフォーマンス(後編)
2026.10.29あの多田哲哉の自動車放談ボルボの新世代EV「EX90」に、トヨタでさまざまなクルマを開発してきた多田哲哉さんが試乗。ちょっと気になったところと、クルマとしての魅力を感じたポイントについて熱く語る。 -
写真で解説する「メルセデス・ベンツ・エレクトリックGLC」
2026.10.28画像・写真メルセデス・ベンツの新たなフル電動SUV「エレクトリックGLC」がデビュー。2026年10月28日に国内での注文受け付けがスタートした。一体どんなクルマなのか、その見どころを写真とともに解説する。 -
「ミッションS」だけではない? 2035年に向けたポルシェの新戦略を探る
2026.10.28デイリーコラムポルシェは2026年10月7日、新中期戦略「Sportwagenschmiede'35」を発表した。新型パワーユニット搭載の「ミッションS」をはじめとするニューモデルで、経営状態の立て直しを目指す。その注目すべき内容を詳しく解説する。





























