第3回:クロスロード試乗会(2)
2007.03.02 エディターから一言第3回:クロスロード試乗会(2)
大黒PAにて
昨日に引き続き、横浜で開かれた「ホンダ・クロスロード」プレス試乗会報告。メーカー推奨のテストコース通り、大黒パーキングエリアに来ております。
厳しい表情の『NAVI』タケシタ副編……。
最初のクロスロード試乗車は、2リッター、1.8リッターあるうちの後者にして、FFモデル。
「クロスロード1.8L Xパッケージ」。お値段199万5000円也。ですが、HDDナビ、ディスチャージヘッドライト、17インチアルミなどオプションが付いて254万6250円になっとります。
ちなみに、1.8は、4WDの「18X」とFFの「18L」から成っていて、ベーシックの「18L」に、ホイールキャップやリアワイパーなどの装備を奢ったのが「18L Xパッケージ」。
クッション厚めの柔らかいシートに座ると、オシリが気持ちいい。ホンダのプレスインフォメーションを繰ると、「めざしたテーマは『ピタフカシート』」。たしかにピタフカ。
視線は高い。
ステアリングホイールは、上下と遠近を調整できる。好みの運転姿勢を取って走りはじめると……、
うーむ。
ヒョコヒョコしますな。
路面の凹凸ごとにグイッ、グイッと上下に体が揺すられる感じ。
ハンドルは軽い。ステアリングを切れば、切るたびにキュッ、キュッと鼻先が機敏に向きを変える。
これだけで言い切るのは大胆ですが、全体に「最近のホンダ車っぽい」と言えば、言える。
でもね、SUVというかクロスオーバーな姿のクロスロード。外観に合致した高い着座位置と、ホンダいうところの“キビキビした走り”の組み合わせが、なんか妙なんだな。
リポーターの感覚が古いんでしょうか!?
元町にて
1.8リッターエンジン(140ps、17.7kgm)は、ホンダお得意の「VTEC」を、燃費・環境方向へ振った「i-VTEC」ユニット。クロスロードはミニバン「ストリーム」よりヒト一人分ほど重いけれど、平坦な横浜にて2名乗車なら、十分な動力性能。
ファイナル含め、5段ATのギア比はストリーム1.8と変わりません。
さて、「クロスロードには『ヒルスタート・アシスト』が装備されました」とのこと。
「ヒルスタート・アシスト」とは、上り坂の途中で停車。発進するためにブレーキペダルから足を離しても、1秒ほどブレーキをかけたままにしてくれるので、クルマがバックしない。初心者でも安心して発進できる、という親切装備。
2ペダルのクルマで、しかもクリープがあるオートマ車で、「本当に必要か?」という根元的な問いは心の奥底に沈めて、職業意識をもって「港が見える丘公園」へ向かう。
やや急な上り坂の途中で停まって、ブレーキペダルから足を離すと……、
あらら。ブレーキ利きませんね。
続いて、上り坂終わり付近にて赤信号で停まるという理想的なシチュエーション。
あらら。やっぱりブレーキ利きませんね。
はい、いま乗っているクロスロードFFモデルには、「ヒルスタート・アシスト」機能、搭載されていませんでした。
お粗末。
つまり「ヒルスタート・アシスト」機能は、こういっちゃあナンですが、「VSA」のオマケ機能なんですね。
VSAは、4輪それぞれのタイヤのブレーキを個別にコントロールして、スリップしたり、急なハンドル操作で挙動を乱したクルマを安定させてくれるシステム。
速度や停止している場所の勾配から、「コノママデハ運転手ガ坂道発進ニ苦労シテシマウ」と判断して、発進直前に、ちょっとだけブレーキをかけておくくらい、朝飯前。それはそれでありがたい機能です。
ただ、クロスロードでFFモデルを選んだ場合には、2リッター、1.8リッターを問わず、オプションでもVSC機能を装備できないのは「いかがなものか!」。……と、無駄なテストをして勝手に恥をかいたリポーターは、腹立ちついでに思うのでした。
(つづく)
(webCGアオキ)

青木 禎之
15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。
-
第866回:買った後にもクルマが進化! 「スバル・レヴォーグ」に用意された2つのアップグレードサービスを試す 2026.4.17 スバルのアップグレードサービスで「レヴォーグ」の走りが変わる? 足まわりを強化する「ダイナミックモーションパッケージ」と、静粛性を高める「コンフォートクワイエットパッケージ」の効能を、試乗を通して確かめた。
-
第865回:ブリヂストンが新タイヤブランド「フィネッサ」を発表 どんなクルマに最適なのか? 2026.3.13 ブリヂストンが2026年1月に発表した「FINESSA(フィネッサ)」は、同社最新の商品設計基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」を搭載する乗用車用の新タイヤブランドである。高いウエットグリップ性能と快適な車内空間の実現がうたわれるフィネッサの特徴や走行時の印象を報告する。
-
第864回:冬の北海道で「CR-V/ZR-V/ヴェゼル」にイッキ乗り! ホンダ製4WDの実力に迫る 2026.3.9 氷雪に覆われた冬の北海道で、新型「CR-V」をはじめとするホンダのSUV 3兄弟に試乗。かつては実力を疑われたこともあるというホンダ製4WDだが、今日における仕上がりはどれほどのものか? 厳しい環境のもとで、そのコントロール性を確かめた。
-
第863回:3モーター式4WDの実力やいかに!? 「ランボルギーニ・テメラリオ」で雪道を目指す 2026.3.3 電動化に向けて大きく舵を切ったランボルギーニは、「ウラカン」の後継たる「テメラリオ」をプラグインハイブリッド車としてリリースした。前に2基、リアに1基のモーターを積む4WDシステムの実力を試すべく、北の大地へと向かったのだが……。
-
第862回:北極圏の氷上コースでマクラーレンの走りを堪能 「Pure McLaren Arctic Experience」に参加して 2026.2.25 マクラーレンがフィンランド北部で「Pure McLaren Arctic Experience」を開催。ほかでは得られない、北極圏のドライビングエクスペリエンスならではの特別な体験とは? 氷上の広大な特設コースで、スーパースポーツ「アルトゥーラ」の秘めた実力に触れた。
-
NEW
スバル・ソルテラET-HS(前編)
2026.4.19ミスター・スバル 辰己英治の目利きスバル&STIでクルマを鍛えてきた辰己英治さんが、“古巣”スバルの手になる電気自動車「ソルテラ」に試乗。パワートレインの電動化以外にも、さまざまな試みが取り入れられた一台を、ミスター・スバルはどう評価するのか? -
第57回:スズキはなぜインドに賭ける? 変わらず牛が闊歩するインドの最新工場を小沢コージが直撃
2026.4.18小沢コージの勢いまかせ!! リターンズ小沢コージがインドへ。日本の自動車ファンにとってインドといえばスズキのイメージだが、実はスズキは現在、インドへの大型投資の真っ最中だ。なぜスズキはインドでこれほどまでに愛されるのか。最新工場を見学して考えた。 -
ボルボXC90ウルトラT8 AWDプラグインハイブリッド(4WD/8AT)【試乗記】
2026.4.18試乗記2016年に上陸した2代目となるボルボのフラッグシップSUV「XC90」の最新アップデートモデルに試乗。パワフルなプラグインハイブリッドシステムを採用する3列シートSUVの走りを、先にステアリングを握った「V60」や「XC60」との比較を交えながら報告する。 -
谷口信輝の新車試乗――ディフェンダー・オクタ編
2026.4.17webCG Moviesブーム真っ盛りのSUVのなかで、頂点に位置するモデルのひとつであろう「ディフェンダー・オクタ」。そのステアリングを握ったレーシングドライバー谷口信輝の評価は……? 動画でリポートします。 -
第866回:買った後にもクルマが進化! 「スバル・レヴォーグ」に用意された2つのアップグレードサービスを試す
2026.4.17エディターから一言スバルのアップグレードサービスで「レヴォーグ」の走りが変わる? 足まわりを強化する「ダイナミックモーションパッケージ」と、静粛性を高める「コンフォートクワイエットパッケージ」の効能を、試乗を通して確かめた。 -
ハーレーダビッドソン・パン アメリカ1250リミテッド(6MT)【レビュー】
2026.4.17試乗記アメリカの大地が鍛えたアドベンチャーモデル「ハーレーダビッドソン・パン アメリカ1250」に、充実装備の上級モデル「リミテッド」が登場! 試乗して感じられた、日欧のライバルに勝るとも劣らない魅力と、どうしても気になるポイントを報告する。





























