第2回:クロスロード試乗会
2007.03.01 エディターから一言第2回:クロスロード試乗会
横浜にて
「ホンダ・クロスロード」のプレス試乗会が横浜で開かれました。
はい、クロスロードですね。ノーズの隅の、カドが落とされてます。狭い道での取り回しを考えた、とか。
見通しの悪い生活道路で、「ギリギリ通れるか!?」と思った瞬間にガリッ!!とバンパーを擦ってしまった! もしくは「擦ったらイヤだなぁ」とヒヤヒヤした経験をおもちの方なら、そのありがたさがわかるはず。リポーターは、よくわかります。
世の中のクルマがドンドン大きくなるなか、全長4285mm、全幅1755mmのニューモデルはコンパクトと言って……というほどは小さくありませんね。幅、1700mmを超えてます。
クロスロードの大きさは初代「CR-V」とほぼ同じ。開発陣も「初代CR-Vは意識しました」と言ってました。
本家(?)CR-Vのほうは、“ドル箱”アメリカでドンドン売らなきゃいけないので、2代目から大きくなって、「日本で使うにはなぁ……」のサイズに成長してます。
なんやかんや言って、“5ナンバーサイズ”って、日本で使うにはいい大きさなんですね、インフラ面からいっても。クロスロード、ちょっと超えてますけど。
クロスロードは、ミニバン「ストリーム」の車台をすこしばかり縮めて、クロカンというかSUV風ボディをカパッと載せたクルマ。
……もちろん、クルマを開発するのは、そんなに簡単じゃありませんが。
カットモデルをご覧ください。ホンダ得意のうすーい燃料タンクのおかげで、「小柄な人なら無理なく座れる」と謳われる3列目シートを設けることができました。燃料タンク、セカンドシートの下に置かれてます。
セカンドシートは前後にスライドできるほか、背もたれ肩のレバーを倒せば、背もたれが倒れつつシート全体が前に動く。3列目に乗り込むときに便利です。
サードシートについて
話題のサードシートに座ってみました。
左手を伸ばしながら無理して撮ったので、妙に内股っぽく、ボケボケに写ってますが、許してください。
セカンドシートを普通の状態、つまり一番後ろにスライドした状態で3列目に座ると、こんな感じ。座面が低く、前の席の背もたれが肉薄しているので、ひざを鋭角に折り曲げるカタチになります。
「長時間はツラいかも……」
と静的な観察に加え、いざ、テスト車が走り始めると、後輪のほぼ上に座っているので、上下動が激しく、突き上げが来がち。
そうとう鈍感なリポーターでも不快でしたから、クルマに弱いヒトは酔うでしょう、確実に。
たとえば3世代家族。モダンなお父さん&お母さんが、
「ミニバンはみんな乗ってるし、生活くさくてイヤねぇ」
「クロスロード、シートが3列あるし、いいんじゃないか?」
てなことになって、
夫婦が前列、祖父祖母は後席、「おチビちゃんたちは3列目で我慢しなさい」といった展開になると、子供たち、絶対、クルマ嫌いになりますね。家族の旅行が、ツラい想い出に変わりかねない。
サードシートについては、エンジニアの人も「あくまで緊急用と考えてください」と言ってました。3列目を「ガッツリ使おう」と考えているかたは、財布のひもをゆるめる前に、走行中の3列目を体験したほうがいいと思います。
サードシートの乗員にとって救いなのは、比較的、外がよく見えること。すり鉢状になっているサイドウィンドウからは、明るく、やわらかい光が差し込みます。
試乗中
テストドライブ中の『NAVI』タケシタと、菊池カメラマン。
楽しそうです。
ホンダ・クロスロードのエンジンは、1.8(140ps)と2リッター(150ps)の2本立て。どちらもトランスミッションは5段ATで、ヨンクのほか、FFモデルも選べます。気楽な街乗りモデルですから。
ベーシックな18Lが、199万5000円。日産でいえば「キューブ」と「エクストレイル」の間くらい。値段も排気量も。
2リッターの20X、20Xiとなると、222万6000円から291万9000円。
ナビを付けたり、オプション選んだりすると、すぐに300万円の大台に。2.4リッター198万4500円からの「トヨタRAV4」が、頭の隅に浮かんできたりして……。
(つづく)
(webCGアオキ/2007.3.1)

青木 禎之
15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。
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