MINIクーパーS(6AT)【試乗速報】
“イマ風”(?)ホットハッチ 2005.03.26 試乗記 MINIクーパーS(6AT) ……353万5350円 MINIの最速グレード「クーパーS」と、同「コンバーチブル」に、日本人待望の6AT仕様が追加された。リキッドイエローのクーパーSに、『webCG』記者が箱根で試乗した。
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台数的にもプレミアム
MINIの最速グレード「クーパーS」に、「コレを待っていた人は多いだろうなぁ〜」と思われる、6段AT仕様が追加された。ちなみに、今回試乗は適わなかったが、同コンバーチブルにも6AT仕様が選べる。
スーパーチャージャー付きユニットを搭載するMINIクーパーSは、従来、6段マニュアル仕様のみだったが、走るクルマの約9割がAT、今やフェラーリやポルシェも8割以上がAT(もしくは2ペダル)の日本には、ピッタリの仕様だ。
……と思ったら、やっぱり人気。2004年12月に受注を開始してから、05年内に販売できる台数の約半数に達する予約が入ったらしい。ちなみにクーパーS、過給器付きユニットを搭載する関係で生産台数が限られるため、日本への割り当て台数はけっして多くない。これまではMTのみだったからそれほど販売台数も多くなく、これからは手に入りにくい……かもしれない。いずれにしても、結構プレミアムなグレードである。
NAモデルのMINIは、段付きATではなくCVTが組み合わせられたが、クーパーSの身上はスポーティということで、段付きが選ばれた。欧州と同様、基本仕様はMTというスタンスで、6ATはオプション扱い。価格は15万7500円である。ATだけをオプション装着すると、クーパーSが295.0万円、コンバーチブルが339万1500円。プレミアムブランドとしては妥当な価格だと思われるが、そこはキャラも立ってるMINIのこと。多種多様なアクセサリーやオプションパーツを「アレもコレも……」と装着していくと、テスト車のように立派な価格となる。もちろん、それもMINIの楽しいトコロでもある。
ポップ、スポーツ、ラクシャリー
テスト車は、「リキッド・イエロー」が鮮やかなボディカラーの1台。内装色はブラックとフツーにスポーティだが、MINIのバリバリに造形しまくったインテリアは、やはりハデだ。ちょっとお下劣かな? と思うほどポップだが、パネルにオプションのウッドサーフェスを装着し、雰囲気を落ちつかせている。シートはショルダー部がやや高い、スポーツシートを標準装備。サイズがたっぷりしていて窮屈感はなく、むしろ豪華な印象だ。
クーパーSがデビューした2002年当時、乗った人は「とにかく、スゴク硬い!」と評し、乗り心地はゴツゴツ、ギャップで跳ねたりするとも聞いていた。ということで、恐る恐る走り出すと、最新モデルは全然、そんなことはなかった。実は2004年9月のマイナーチェンジで、リアサスペンションのセッティングを変更し、しなやかな味付けを施したという。乗り心地は、同クラスと較べてもイイ部類、ホットハッチとしてもかなりイイと思う。
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イン側へ切り込む
気をよくして速度を上げれば、これは速い。といっても顔が引きつるような速さではなく、下からモリモリ溢れるフラットトルクがクルマを引っ張り、とてもスムーズに速い。エンジンをまわすと聞こえる、スーパーチャージャーの「ウィ〜ン!」という音が“ヤってる感”を盛り上げてくれる。シフトパドルは、いまいち使い勝手が悪いものの、オートモードがお利口。スムーズで、おまかせしても文句はなかった。
コーナリングは、タイヤだけが頑張って、ステアリングのみで曲がるような、ヘンなゴーカートフィーリングではなく、ある程度ロールして踏ん張る自然な感じ。もちろん、キビキビしたMINIらしい動きは損なわれておらず、小さいボディ(……?)と見切りの良さを活かして、コーナーでイン側へ切り込むのが痛快! オモシロかった。
ただ試乗中、助手席に座るカメラマンの峰さんがボソっと「若い人には、乗って欲しくないなぁ……」とヒトコト。つまり、それくらい良くできていてラクチン、スポーティと快適がバランスした“イマ風”ホットハッチ(?)である。もっとも、リポーターも、ちょっと年配の方が、「ウィ〜ン……シュイーン!」と走ると、カッコイイんじゃないかと思った。なんだかんだと、値段もけっこう高いし。
(文=webCGオオサワ/写真=峰昌宏/2005年3月)

大澤 俊博
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