スバル・フォレスター2.0X(4AT)/2.0XT(4AT)【試乗速報】
タフさが便利なクロスオーバー 2005.02.11 試乗記 スバル・フォレスター2.0X(4AT)/2.0XT(4AT) ……256万2000円/288万2250円 スバルのクロスオーバー「フォレスター」が、2005年1月にマイナーチェンジを受けた。全世界で月に1万台を販売するコンパクトワゴンのニューモデルに、『webCG』記者が試乗した。
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商品力の強化
スバルのクロスオーバー「フォレスター」が、2005年1月27日にマイナーチェンジを受けた。1997年にデビューしたフォレスターは、乗用車プラットフォームによるオンロードでの走行性能と、高いクリアランス、スバル得意の4WDシステムによる走破性を兼ね備えた“クロスオーバー”の先駆者的存在。現在販売されるのは、2002年にフルモデルチェンジした2代目である。北米市場では、ステージを選ばないアシ車としてウケがよく、5500台/月を販売。日本と欧州では1500〜2000台/月、オーストラリアの1000台/月などを含めると、世界中で月販約1万台。累計では87万台を販売した。
今回のマイナーチェンジは、「機能価値の正常進化」。基本はかわらず、デザインの一部変更や質感の向上、使い勝手を高めるなどして、商品力の強化を図ったという。
大きな変更は、「レガシィ」シリーズのベーシックグレード「2.0i」が搭載する、2リッターSOHCをNAモデルに採用したこと。等長等爆エグゾーストマニフォルドにより排気効率を高め、中低速トルクをアップ。実用性のアップと、スムーズなレスポンスや吹けあがりを得た。同時に、フラットエンジン特有の“ドコドコ”サウンドが、フォレスターからもなくなったが、性能が向上したことは間違いない。トランスミッションは、シーケンシャルモード「スポーツシフトE-4AT」や、ターボ車が使うダイレクト制御が、NAモデルに拡大採用された。
変更は細かい部分……といいながら、そこは技術屋さんのスバルらしくシャシーも強化。フロントサスペンションは、ロアアームの取り付け部分を変更し、ピッチングやロールを抑制。リアクロスメンバーには、「フォレスターSTiバージョン」と同様の補強を加え、リアサスペンションの取り付け剛性をアップ。優れた操縦安定性の実現を謳う。合わせて、「2.0XS」と「2.0XT」のタイヤサイズが、1インチアップの215/55R17となった。
アウトドアのみならず
内外装も変更された。エクステリアは、大型グリルがSUVらしさを演出。フロントバンパーをボンネットやグリルと滑らかに繋げることで、シンプルなシルエットとした。デザインは人の好みですが、個人的には、「レオーネ」を彷彿とさせるエグ味があって、スバルっぽいなぁと思う。パーツの“合い”や、メッキ加工されたドアハンドル、一部をクリア化したリアコンビネーションランプなどにより、全体が洗練された印象だ。
最初に乗ったのは、NAモデルの「2.0X」。ベージュのインテリアは、明るくて品のいい感じ。マイナーチェンジではシートに撥水加工が施され、手触りのイイファブリックは汚れに強く、水拭きもできる。荷室は傷の付きにくいハードマットでカバーした。タフな使い方を想定したSUVらしい変更点は、実用車としても、もちろん便利だ。ラゲッジフックや12Vソケットなど、細かい使い勝手にも配慮。アウトドアのみならず、ワゴンとしての機能性が高められた。
自動車ジャーナリストノ笹目二朗さんの運転で箱根へ向かうと、足腰を強化したせいだろう、乗り心地がグっとよくなったことに気づく。シュンシュン吹けるエンジンは、振動がすくなく静かである。フォレスターのNAモデルは、ボディサイズと排気量が手頃。高いクリアランスと四角いボディにより見切もイイ。スバル製ワゴンボディは実績もあるし、実用ワゴンとしての価値がいっそう増したと思う。
次に乗ったターボモデル「2.0XT」は、220psと31.5kgmのアウトプットを誇るだけあって速い。ただし、インプレッサやレガシィほどボディがシャッキリしていないせいか、コーナリング中に姿勢を変化させると、特にリアがウニョっと不安定なのが気になるトコロ。まぁこれは、フォレスターが悪いというより、他のスバル車と比較してのハナシ。背高ボディのSUVであることを差し引いても、かなり速い部類であることに間違いない。コンパクト・ハイウェイクルーザーとして使いたい方に、お勧めです。
(文=webCGオオサワ/写真=峰昌宏/2005年2月)

大澤 俊博
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