第172回:緊急提言! 所ジョージさんのスピード違反報道について ちょっとオカしいんじゃないの、今の日本?
2004.11.09 小沢コージの勢いまかせ!第172回:緊急提言! 所ジョージさんのスピード違反報道について ちょっとオカしいんじゃないの、今の日本?
■建前が出すぎじゃないの?
先日、某大手プロバイダーのホームページみてたら「所ジョージ、オービスで捕まる」とかデカデカ! たしかに、スピード違反は悪い。だけど正直、ちょっとオオゲサなんじゃないの? と思ってしまいました。まさに魔女狩り的。
130km/hでピカって光っただけでしょう。200km/hでドリフトに入ったらスピンしたとか、そういう話じゃないのに。
なんでそんなに過敏なんでしょうか、今のクルマで時速130km/h、ハッキリ言ってコンパクトカーでも朝メシ前です。オービス以前に、道がどうだったか、混雑状況はどうだったか、時速80km/h制限は妥当だったのか。そういう判断が必要でしょう。「法に反したからイケマセン」っていわれても、やっぱり釈然としなかったことあるでしょう? マスコミがそこまで警察報道を鵜呑みにし、サポートする必要ないんじゃないの。トコロさんだからって、引きがよければイイの? そもそもメーカーが200km/hあたり前の高性能車、バンバン出してんだからさ。
これじゃほとんど戦前戦中とか、北朝鮮の報道に近い。立ちションなんか怖くてできないよね。とにかく今の報道体制って、自分で自分の首を絞めてるっていうか、妙に子供の論理で動いてるような気がする。世のなかから必要悪みたいなものまで「絶対ナシ」と一蹴する傾向があるけど、そんなの事実上ムリ。そもそも人はスピードを出すし、酒も飲むし、ケンカもする生き物。間違いなしではいられない。
そんなにみんな聖人君子でなきゃいけないっていうんでしょうか。そんなのが現実にあるとでもいうんでしょうか。
世のなか、善と悪、楽しさと苦しさのバランスであって、もちろん正義はあって欲しいけど、それよりもっと混沌としたものであることを認めなければならない。
だから俺は「交通事故者数ゼロを目指して」ってのもキライなんだよね、あまりに理想論過ぎて。だって人は歩いてるだけで、死ぬことだってあるんだよ。マンホールのフタが飛んできて……って事故もあった。もちろん交通事故は悲しいし、なるべく減らしたい。だが、だからといって、やたらクルマの罪を重くし、ひたすら道路規制を厳重にするのは違うと思う。あくまでもバランスなのだ。
あまりにも建前が前面に出すぎてる今のマスコミ、そしてそう仕向けている行政。ツライよなぁ、ツライ! 成功もあれば失敗もある、強い人もいれば弱い人もいる。だけど救いもある。そういう世のなかでいいと思うんですけど……。
(文=小沢コージ/2004年11月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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