第77回:2003年「COTY」への一考察 「レガシィでよかったと思う」
2003.11.27 小沢コージの勢いまかせ!第77回:2003年「COTY」への一考察 「レガシィでよかったと思う」
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■ポイントは……
今年も“年グルマ”こと「カー・オブ・ザ・イヤー」(COTY)が決まった。獲ったのはスバル「レガシィ」。選考委員をやらせてもらってる俺自身は、マツダ「RX-8」がイチオシだったけど、下馬評ではトヨタ「プリウス」かレガシィだったし、結果的にはレガシィでよかったと思う。
一番のポイントは広報担当者の涙! もっといっちゃうと、小島君と小宮さんの涙!! 「そんなの普通の人には関係ないじゃん!」っていわれりゃ、その通り。なんだけど、正直、感動してしまったのだ。「そんなに欲しかったのか……」と。あの「涙」にだけはウソがない。なにかの真実があると感じました。あの時、みんなそう思ってたんじゃないかな、COTY関係者は。
それだけじゃない。受賞直後、スバルでは社内放送があったそうだし、開発関係者一同、心底喜んでくださったとか。というのも、スバルという会社にとって初の COTY受賞だったのだ。さらに5年前、3代目レガシィのフルモデルチェンジ時に、数ポイント差で受賞を逃したという事実もある。それを聞いて、ますます「レガシィでよかった」と思う。
■COTYは変わった
“俺的COTY評”をぶっちゃけると、レガシィとプリウスだったらプリウスの方がいいかなぁ、と思っていた。配点まであかせば、RX-8が10点、プリウス6点、レガシィは4点と一番低い(ちなみにそれ以下はオデッセイ3点、VWトゥアレグ2点)。個人票が結果に沿ってないけど、そんなの完全に吹き飛んだ。ハッキリといおう。俺はこの賞は、今やかなりの部分がメーカーさんのためにあると思っている。一般的な賞の影響力は落ちているのでは? と。
それは仕方のないことだ。クルマは昔に比べて、ずいぶん自分の価値基準で購入を決めるようになっている。それはレコード、っつうかCDだってそうでしょ。もはや「レコード大賞を獲ったから」じゃ買わない。「うれしい」とは思うだろうけど。それは自然な流れである。
それより貰った側、メーカー側が「いかに気持ちよく受け取ってくれるか」、もしくは「今後がんばろうと思うか」の方が大事になってきているのではないかと思う。だからいいのだ。あんなに喜んでもらえるならば……。スバルさん、おめでとう。
(文=小沢コージ/2003年11月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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