「10・15モードについて」
2001.04.01 クルマ生活Q&A その他「10・15モードについて」
クルマのカタログをみると、「10・15モード」の燃費が記載されていますが、どのようにして測られているのでしょうか? 同じクルマでもアルミホイールと鉄のホイー ルとで燃費が変わったり、そいういうことがあるような気がするんですが。(KYさん )
お答えします。10・15モードとは、我々の普段の走行状態をモード化したもので、速度0km/hから70km/hまでのストップ&ゴーを繰り返し、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)の発生を測定する試験です。
自動車メーカーの10・15モードにおける燃費測定は、基本的に一番不利な条件下で行っていると考えて下さい。たとえば、オプションのアルミホイールや細いタイヤなど、 燃費に有利な仕様による計測は認められていません。
試験するドライバーは訓練された人たちなので、私たちが10・15モードに沿って試験しても、なかなかカタログ通りにはいかないというのが実情かもしれません。

松本 英雄
自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。