「白金プラグの交換時期は?」

2001.02.14 クルマ生活Q&A 河村 康彦 エンジン
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「白金プラグの交換時期は?」

最近の車は白金プラグが使われていて10万キロまで使えるそうですが、本当にノーメンテナンスで良いのでしょうか? 私は高速道路をよく走るので、熱負荷的に心配です。また、プラグがかぶったときは、外して生ガスを乾かさなければ駄目ですか(真冬のエンジンスタート直後にエンストしたらかぶってしまったことがあります)?  私のクルマはスカイライン(R-33/GTS-25t)です。(TTさん)

お答えします。メンテナンスフリーのスパークプラグだからといって10万キロもノーメンテナンスというのはよくありません。通常のスパークプラグの場合は2〜3万キロでの交換が望ましいとされています。

スパークプラグの寿命は運転状況によって変わってきます。一般にプラグ先端の電極部の消耗は点火回数と点火エネルギーの高さによって違ってきます。また燃焼室の温度が高いほどプラグの酸化が進みやすく交換のサイクルは早くなります。

「かぶる」というのは、プラグの電極部分に燃料と潤滑油の混合物が付着して点火しなくなる状態を言うものです。ただし、かりにかぶったとしても、エンジンを始動させることが出来れば、スパークプラグには自己清浄機能がありますので、高速走行中にきれいになります。エンジンを始動できないときは、しばらくほおっておいてみてください。

メンテナンスフリーとはいえ、5万キロに一度ぐらいは点検したいですね。交換のひとつの目安として、新品のプラグと較べてみたとき、電極の部分が丸まって角がとれたように見えたら、摩耗していると判断してください。

河村 康彦

河村 康彦

フリーランサー。大学で機械工学を学び、自動車関連出版社に新卒で入社。老舗の自動車専門誌編集部に在籍するも約3年でフリーランスへと転身し、気がつけばそろそろ40年というキャリアを迎える。日々アップデートされる自動車技術に関して深い造詣と興味を持つ。現在の愛車は2013年式「ポルシェ・ケイマンS」と2008年式「スマート・フォーツー」。2001年から16年以上もの間、ドイツでフォルクスワーゲン・ルポGTIを所有し、欧州での取材の足として10万km以上のマイレージを刻んだ。