「ノッキングの原因は?」

2000.11.01 クルマ生活Q&A 青木 禎之 エンジン
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「ノッキングの原因は?」

1990年式のBMW320(E30)5段MTに乗っています。80000kmを走ったあたりから、坂道など過負荷時にノッキングが発生するようになりました。当初はハイオクガソリンで解消できましたが、今では効果がありません。プラグ、ディストリビューター、コード類を交換してもだめでした。何が原因なのでしょうか?(Tさん)

お答えします。点火タイミングなどがメーカーの指定どおりであれば、ノッキングは起こりにくいはずです。しかしそれでもノッキングが起こるとすれば、エンジン内部にカーボンが堆積していることが考えられます。

カーボンというのは、ガソリンが燃焼したときのカスで、完全に燃焼しなかった場合に発生します。これがシリンダーヘッドやピストンなどに付着します。そうすると、混合気が燃焼しながら広がっていくときに、カーボンの断熱作用によって自然発火を起こしてしまうのです。これがノッキングです。

最良の方法は、シリンダーヘッドのオーバーホールをして、積したカーボンを取り除くことです。そうすればエンジンは軽くなりますし、ノッキングもなくなるはずです。

青木 禎之

青木 禎之

15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。