マツダ・トリビュートLX Gパッケージ(4AT)【ブリーフテスト】
マツダ・トリビュートLX Gパッケージ(4AT) 2000.11.20 試乗記 ……216.1万円 総合評価……★★★理由は価格だけ
フォード・エスケープと基幹部分を共用するSUV。とはいっても、ヘビーデューティなクロスカントリータイプではなく、シティユースを第一に考えられた、いわゆる「ライトクロカン」。ライバルは、トヨタRAV4、ホンダCR-Vなど。
北米では、2駆のSUVを買うヒトが増えている。トリビュートにも2リッターモデルにはFF車が設定されるから、雪道や未舗装路を行かないヒトは、それでじゅうぶん。179.8万円と、お値段もグッとリーズナブル。4WDの場合、3リッターでなく2リッターモデルを選ぶ理由は、よくよく考えても価格しかない。
【概要】 どんなクルマ?
(シリーズ概要)
2000年10月30日に国内で発表されたマツダのライトクロカン。販売は同年11月30日から。フォードと共同開発したシャシーを使用。前マクファーソンストラット、後マルチリンク式の4輪独立懸架をもつ。3リッターV6もしくは2リッター直4を横置きし、多板クラッチを用いた「ロータリーブレードカプリング」を介して4輪を駆動する。2リッターモデルには、FF車の設定もある。マツダ名トリビュート、フォード名エスケープ。
(グレード概要)
LXは、2、3リッターモデル共通のベーシックグレード名。Gパッケージは、アルミホイール/電動格納式カラードドラミラー/ダークティンテッドガラス/キーレスエントリー/サイドエアバッグを装備して、ベース車プラス16.3万円。パッケージオプションの内容も、2、3リッターモデル共通だ。
【車内&荷室空間】 乗ってみると?
(インパネ+装備)……★★★
メーター類や、ダッシュボードの各種スイッチ類の配置、デザインなど、アメリカ車そのもの。大ざっぱだ。機能的で好ましかったマツダ車のテイストはない。
(前席)……★★★
シートのクッション肉厚が見た目ほどなく、掛け心地は固め。おまけに、しばらく運転していると背中が痛くなってきた。当然ながら、助手席も同じ固めのシート。サイドサポートが不足しているので、ドライバーが活発な運転をすると、意識して自分で体を支えなければならない。ハンドリングがウリのSUVなのに……。
(後席)……★★★
兄弟車であるフォード・エスケープよりもスポーティなハンドリングを与えられた、つまりサスペンションを硬めにセッティングされたために、後席の乗り心地は安楽ではない。常に、体が前後左右に揺すられる。シートもあまり体を支えてくれない。乗り心地はいまひとつ。
(荷室)……★★★
最大床面幅125cm、奥行き92cm。天井までの高さが97cm。容量940リッター(SAE-V7)となかなか立派。ボディの大きさだけ確保されている。ハッチゲイトのみならず、ガラスハッチだけでも開閉できるのは便利。ハッチゲイト用、ガラスハッチ用と、並べて配置されたオープナーもいい。
【ドライブフィール】 運転すると?
(エンジン+トランスミッション)……★★★
最高出力129ps。最大トルク18.7kgm。1470kgのボディに、2リッターエンジンのアウトプットは必要最小限。それぞれの発生回転数が、5400rpm、4500rpmと、高めなのもSUV用としてはツラいところ。キツ目の上り坂では積極的にシフトダウンしたくなる。ノイズや微振動が大きいのも減点ポイント。
(乗り心地+ハンドリング)……★★★
固めに設定された乗り心地とシャープなハンドリングは、舗装路を走る時はいいが、凹凸のあるダートではショックをうまく吸収しきれない。「SUVのスポーツカー」(マツダ)だから、それでいいのか。もっとも、オンロードでも、ハーシュ(突き上げ)の遮断はイマイチ。大きなギャップや段差などのショックを、直接的に乗員に伝えてしまう。
(写真=清水健太)
【テストデータ】
報告者:金子浩久
テスト日:2000年11月10日
テスト車の形態:広報車
テスト車の年式:2000年型
テスト車の走行距離:2649km
タイヤ:(前)215/70R16 99S/(後)同じ(いずれもGoodyear Wrangler HP)
オプション装備:Gパッケージ=アルミホイール+電動格納式カラードドラミラー+ダークティンドガラス+キーレスエントリー+サイドエアバッグ=16.3万円)
テスト形態:ロードインプレッション
走行状態:市街地(2):山岳路(8)
テスト距離:--
使用燃料:--
参考燃費:--

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