フォルクスワーゲン・ポロ(4AT)【ブリーフテスト】
フォルクスワーゲン・ポロ(4AT) 2002.06.15 試乗記 ……198.0万円 総合評価……★★★★
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小型車を感じさせない
名前は同じだが、内容は旧型とは大違い。大型化されたボディ、格段に向上した快適性と静粛性は、小型車の範疇を大きく越えていた。ヨーロッパで2001年11月にデビューした後、半年で20万台を売った実績も納得できる。もはやポロは、小さくてキビキビ走るクルマではなく、家族と荷物を乗せて安楽に移動するクルマに変身した。でも、それで悪いことは何もなく、かつてのポロの役割はルポが担うことになるのだろう。「虻蜂取らず」の国産の小型ミニバンなどを買うくらいなら、ポロを選んでみてはどうだろう、といってみたくなる。それほど、ファミリーカーとしての基本がしっかりと押さえられたクルマに仕上がっている。
【概要】どんなクルマ?
(シリーズ概要)
1975年に初代がデビューした、ゴルフの弟分にあたるコンパクトハッチ。4代目となる最新型は、2001年のフランクフルトショーでお披露目された。ヨーロッパでは2001年11月から、日本には2002年5月27日から販売される。全長×全幅×全高=3890×1655×1480mm、ホイールベースは2470mmとなったボディは、先代と較べて140mm長く、5mm広く(2ドアは5mm短く)、55mm高くなった。ホイールベースはプラス60mm。外観の大きな変更は、フロントマスクがフォルクスワーゲンの末弟「ルポ」と同じ、丸目4灯式になったことだ。
パワートレインは、1.4リッター直4DOHC+4段ATの1種類のみ。4ドアと2ドアの2種類が用意されるが、2ドアは秋からの導入となる。
(グレード概要)
ポロのグレードは、2ドアと4ドアの2種類。2002年6月現在ラインナップするのは、4ドアのみ。本国にはマニュアル仕様もあるが、日本には導入されない。
装備は充実しており、リモコンドアロックやパワーウィンドウ、電動格納式リモコンドアミラーなどは標準。オーディオも、AM/FM・MDデッキ+8スピーカーを装着する。新型のジマンは、高級車にしか装備されなかった電子装備が全車に付くこと。車両の安定性を高めるESPやEBD付きABS、ブレーキアシストなどは標準装備される。
【車内&荷室空間】乗ってみると?
(インパネ+装備)……★★★
インパネは、黒基調にメタリックでポイントを効かせた最近のフォルクスワーゲン流の造形。ちょっと素っ気ない。でも、装備が充実していて使いやすいから不満はないが。収納スペースの多さは、最近の国産軽自動車のようだ。
(前席)……★★★★★
パッケージングに優れるから、正しい姿勢で運転することができる。同時に、ボディ四隅を見渡せるのも大きな美点だ。最近は、ヨーロッパの実用車といえども、スタイリング優先のためにこの点を疎かにするクルマがある。シートは高さと前後調整の幅が大きくてスムーズなので、あらゆる体格の人が正しい姿勢を取ることができるだろう。シートの硬めの掛け心地も良好で、しっかりと体をホールドしてくれる。
(後席)……★★★★
レッグルームが65mm延ばされただけあって、後席の空間は広がった。同時に、後席に乗り降りしやくなった。掛け心地にもサポートにも不満はなく、シートは一切手抜きなし。
(荷室)……★★★★
床が低いから、荷室が深い。さらに、リアシート背面を倒しても荷室がフラットになるのだから、日本車のエンジニアは見習うべきだと思う。やはり、小型2ボックス車のリアシートは座面を持ち上げ、そこに背面を倒す2アクション方式が実用的だ。また、テールゲートの傾斜がキツくないので、縦方向の積載量が多くて積み込みやすいだろう。
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【ドライブフィール】運転すると?
(エンジン+トランスミッション)……★★★
1.4リッター直列4気筒エンジンのパワーはミニマムだ。なだらかな登り勾配が続く、富士スバルラインの追い越しでは、力不足を感じた。レッドゾーンが5800rpmと、エンジンがまわりたがらない上にトルクも細い。4段オートマチックのみしか日本には導入されないが、トランスミッションのマナーは悪くない。しかしぜひ、5段マニュアルで乗ってみたい。エンジンの静粛性は、とても高い。
(乗り心地+ハンドリング)……★★★★
ソフトな乗り心地は非常に快適。ダンピングが効いているので、上下動は一発で収束する。エンジンを含め、静粛性と快適性が高いから、小型車に乗っている気がしない。旧型より全高が55mmも高くなったことで、同時にロールセンターも上がった。それで困ることはないが、小型車特有のキビキビとしたコーナリングをしよう、という気が起きない。パッドを代えれば解決するだろうが、喰い付き過ぎるブレーキが減速時のピッチングを大きくしている。
(写真=難波ケンジ)
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【テストデータ】
報告者: 金子浩久
テスト日:2002年5月
テスト車の形態:広報車
テスト車の年式:2002年型
テスト車の走行距離:--
タイヤ:(前)185/60R14(後)同じ
オプション装備:--
テスト形態:ロードインプレッション
走行状態:市街地(4):山岳路(6)
テスト距離:--
使用燃料:--
参考燃費: --

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