フォード・フォーカス1600ギア(4AT)【ブリーフテスト】
フォード・フォーカス1600ギア(4AT) 2000.09.06 試乗記 ……199.85万円 総合評価……★★★★街の隠れた名店
「フォードってなんだかパッとしないんだよねえ」という、食わず嫌いの人こそぜひ乗ってみて欲しい。確かにこれまでは、マツダ製やアメリカ、ヨーロッパからの輸入車が混在し、「フォード」と言ってもどんなクルマかよくワカランというのが正直なところだった。 でもフォーカスは違う。ヨーロッパ・フォードが1998年に満を持して投入、翌年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。デビュー2年目で、ヨーロッパでは既に販売台数100万台を超えるヒット作。同じクラスのVWゴルフやオペル・アストラ、プジョー306などと、真っ向から勝負できる実力派だ。
斬新なスタイルと機能的なパッケージング、それにフォード製小型車の従来のイメージを払拭する優れたハンドリングが特徴。日本ではまだまだ知名度は低いが、ブランドバリューより実質を重んじる人なら、街の隠れた名店を発掘したような気分になれるはず。
【概要】 どんなクルマ?
(シリーズ概要)
曲面をシャープな直線でつなぐ、フォードいうところの「ニューエッヂデザイン」の代表選手。エスコートの後継モデルとして、1998年のジュネーブショーでデビュー。3/5ドアハッチ、ワゴン、ノッチバックと豊富な車型をもつ。
(グレード概要)
日本には、1.6リッター搭載の5ドアハッチ、ワゴンが導入される。グレードは、いずれも最上級のトリムレベルを表わす「ギア」のみだ。
【車内&荷室空間】 乗ってみると?
(インパネまわり+装備)……★★★
外観同様かなり凝ったデザインのインストルメントパネル。使い勝手は悪くない。ただし樹脂トリムの見栄え(=高級感)という点ではいまひとつ、以前よりはずっと良くなったがゴルフに比べると見劣りする。コンソールまわりに小物入れが少ないことも不満。装備は豊富でCDチェンジャーも標準。割安感あり。
(前席)……★★★
特に不満はないもののシートのサイズはやや小さい。形状もちょっと平板で、硬い座布団に座っている感じ。ちなみにドライバーズシートは、座面の高さ調節のみ電動式。チルト/リーチを調整できるステアリングコラムはがっしりとしている。手を抜いていないことがよく分かる。
(後席)……★★★
膝まわり、頭上の余裕とも充分で、大人ふたりが乗るには不満なし。もちろん、ヘッドレストはちゃんと3名分ある。ただし後席のバックレストは立ち気味なうえ、クッションも平板で硬いため、長時間乗ると落ち着かない気分に。ロードノイズも大きめ。
【ドライブフィール】 運転すると?
(エンジン+トランスミッション)……★★★
ゼテックSE型1.6リッターは、DOHCながら実用性重視のエンジン。フラットトルクが身上。トップエンドでの伸びや、ピークパワー(100ps)は大したことはない。それなりにスムーズに回る。通常走行ではまず問題ないが、山坂を登る際にはちょっと力不足を感じるかも。4ATは可もなく不可もなし。キックダウンのレスポンスがやや鈍い。
(乗り心地+ハンドリング)……★★★★
ゴルフ並にガッチリしたボディと、ゴルフを凌ぐしっかりとした足回り。安心感あふれる走りっぷり。低速では若干ゴツゴツ感じるかもしれないが、スピードが増すにつれビシッと締まるフラットな乗り心地。「かつての」ゴルフのようだ。ステアリングレスポンスは鋭く、ロールの具合もリニア。さらに接地感が充分にあるので、気持ちよくトバせる。山道ではMTが切実に欲しくなるほど、足回りのレベルは高い。
(写真=五條伴好)
【テストデータ】
報告者:CG編集部 高平高輝
テスト日: 2000年8月31日
テスト車の形態: CG編集部長期リポート車
テスト車の年式: 2000年型
テスト車の走行距離: 6343km
タイヤ: (前)195/60R15 88V/(後)同じ(いずれもMichelin Energy XV1 GreenX)
オプション装備: アンテナアダプター(0.35万円)/フロアマット(2.5万円)
テスト形態: CG長期リポート
走行状態: 市街地(6):高速道路(3):山岳路(1)
走行距離: --
使用燃料 :--
参考燃費 :8.1km/リッター
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高平 高輝
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