ホンダが新型「スーパーカブ50」を発売
2012.05.17 自動車ニュースホンダが「スーパーカブ50」をフルモデルチェンジ
本田技研工業は、ビジネスからレジャーまで幅広く使用されているベストセラーバイク「スーパーカブ50」をフルモデルチェンジし、2012年5月25日に発売する。
新型「スーパーカブ50」の開発コンセプトは“ニューベーシックカブ”。装備の充実と使い勝手の向上を図ったほか、生産拠点を国内から中国に移し、調達から生産までの効率化を進めるなどして価格を引き下げた。メーカー希望小売価格は、旧型(上級の「カスタム」グレード。4段ミッション、セルフスターター装備車)と比較して4万8300円安い18万7950円。国内では年間1万5000台の販売を目指す。
新型は、低フリクション技術を広く採用した高効率の50cc空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載する。低・中速回転域を重視したトルク特性としながら、最高出力は従来の3.4psから3.7psに高められた。燃費は旧型と同等の110.0km/リッター(30km/h定地走行テスト値)を達成している。
加えて、上級モデル「スーパーカブ110」(2012年3月発売)と同様の、発進と変速でそれぞれ独立したクラッチを備える「2段クラッチシステム」が採用され、変速時のショックが軽減されたとうたわれる。
車体は、角断面パイプを用いたバックボーンフレームを新たに採用した。さらに、ホイールベースを延長(前述の「カスタム」と比較して35mmの延長)するなどして、荷物積載時の走行安定性を高めている。
新型のデザインはスーパーカブ110と同じく、伝統的なスタイルをベースとしながら、直線と曲面を融合させて存在感と力強さを表現したという。
車体色は、「スマートブルーメタリック」「バージンベージュ」「パールバリュアブルブルー」「パールハーベストグリーン」「パールプロキオンブラック」の5色が用意される。
(webCG 竹下)