第218回:「Fタイプ クーペ」でブランド訴求
ジャガーの“新世代戦略”を聞く
2014.01.08
エディターから一言
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2013年11月の東京モーターショーで、ジャガーは新しいボディーの「Fタイプ」である「Fタイプ クーペ」を発表した。このモデルの意義は何なのか? ジャガー・ランドローバーのマーケティングディレクター、フィル・ポッパム氏に聞いた。
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「クーペ」でマーケットの拡大を狙う
――ジャガーから「Fタイプ クーペ」がリリースされました。東京モーターショーとロサンゼルスショー、同時のお披露目でしたね。
「東京モーターショーと同時期に開催されたロサンゼルスショーでは夜のプレイベントで、東京では昼間に発表しました。厳密には15分ほどの差があるようですが、一般の方々がFタイプ クーペをご覧になったタイミングを考えれば、2都市同時のワールドプレミアといっていいでしょう。同じタイミングで、違った場所でニューモデルを発表できる。ジャガーブランドの成長を物語っています」
――Fタイプはコンバーチブルボディーが先行しました。
「Fタイプのコンセプトモデル『CX-16』はクーペでしたが、最初のローンチはコンバーチブルでいくことになりました。実際にFタイプコンバーチブルが披露されると、『世界で最も美しいクルマ』と高く評価されました。今回のクーペは、まったく違う個性をもったクルマと見なされているようです。2つのボディータイプを出したのは成功という手応えを得ています」
――Fタイプ クーペの役割とは何ですか?
「われわれはFタイプ コンバーチブルで、『Eタイプ』以来の、スポーツカーセグメントに再参入しました。クーペは別のアプローチを取り、マーケットをさらに拡大する役割を負っています。Fタイプ クーペは、スポーツカーとしての評価、機能、パフォーマンス、そうした要素を、さらに強化するモデルとなるでしょう。なにしろ、最高出力は550ps。4秒あまりで100km/hに達するのですから!」
次なる一手は中型スポーツサルーン
――Fタイプの登場によって、ジャガーの新時代が始まったように感じます。歴史的に「ジャガーといえばスポーツサルーン」というイメージもありますが、新世代の旗手として、2シータースポーツが選ばれた理由は何でしょうか?
「ブランドのフラッグシップモデルは、大切なものです。ジャガーのブランドが継承してきたもの。スポーツカーにまつわる輝かしい歴史。われわれは、そうした事柄を非常に誇りに思っていますし、世の中にもよく知られています。2シータースポーツをマーケットに紹介することは、『私たちの会社には世界でも先端のキーテクノロジーがある』ということを伝える意味もあります。スポーツカーのマーケットは小さなものかもしれませんが、ブランドを認識していただくためには、大事なセグメントなのです」
――Fタイプ クーペに続く、次の一手はどんなものですか?
「今後発表するクルマについて、実はわれわれは少しずつヒントを出しているんです。次は、新しいアーキテクチャーを採用した中型のスポーツサルーンになるでしょう。これもまた、ジャガーのDNAを表すモデルになるはずです」
――登場するのはいつごろでしょうか?
「まだ詳しくは申し上げられませんが、それほどお待たせすることはないと思います」
(インタビューとまとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=DA、ジャガー・ランドローバー)

青木 禎之
15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。
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