第340回:性悪女(!?)のシトロエンから「日産エスカルゴ」まで。愛憎の長期テスト車たち

2014.03.28 マッキナ あらモーダ!

たとえ排ガスを吹きつけられても

新入社の季節である。それに合わせるかのように、先日掃除をしていたら、26年前の内定通知書が出てきた。大学4年だった1988年のことだ。一読者だった自動車雑誌『CAR GRAPHIC』(CG)の巻末に載っていた「新編集部員募集」に応募したところ、当時の版元である株式会社 二玄社に翌年採用してもらえたのだった。当時の様子については、小林彰太郎氏の思い出の回でつづったので、そちらをお読みいただこう。

ボクが配属された季刊誌(のちに隔月誌)『SUPER CG』は創刊直後で、部内の専用車がなかった。そのため、取材や外国人ゲストの送迎などで足が必要なときは、階段を駆け上がって、同じビル内にあった『CG』編集部や『NAVI』編集部の長期テスト車や、広告営業部のクルマを貸してもらいに行った。

ありがたいことに先輩たちは他部署の新入社員であるボクにも、嫌な顔ひとつせずキーを渡してくれた。ホントにこの会社に入ってよかった、と思った。加えて、今日さまざまなクルマの思い出を、初対面の欧州人と話の糸口にできるのも、ちょい乗りできた長期テスト車のおかげである。

1990年代前半、印刷会社にて。『SUPER CG』の校正で遅くなったときは、近所のとんかつ屋さん「おそめ」が出前する弁当が、定番の夕食だった。
1990年代前半、印刷会社にて。『SUPER CG』の校正で遅くなったときは、近所のとんかつ屋さん「おそめ」が出前する弁当が、定番の夕食だった。 拡大
大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。音大でヴァイオリンを専攻、大学院で芸術学を修める。1996年からシエナ在住。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして語学テキストやデザイン誌等に執筆活動を展開。19年にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも怪気炎をあげている。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など著書・訳書多数。YouTube『大矢アキオのイタリアチャンネル』ではイタリアならではの面白ご当地産品を紹介中。

あなたにおすすめの記事
新着記事