第243回:新緑の浅間山をバラエティー豊かなクルマが疾走
「浅間ヒルクライム2014」を動画で紹介
2014.06.25
エディターから一言
日本のモータリゼーションの聖地
浅間山といえば、冬はスキー、夏は山歩きでにぎわう長野県屈指の観光地。そして実は、日本のモータリゼーションと縁の深い場所でもあるのです。
なんといっても有名なのが、1955年から1959年にかけて開催されたバイクレース「浅間火山レース」。鈴鹿サーキットの完成が1961年ですから、それより前に戦後の日本でモータースポーツが行われていたんですね。また四輪についても、浅間高原のテストコースを、日産をはじめとした自動車メーカーがラリー車などの開発に使っていたのだとか。サファリなどで猛威を振るった日本勢のマシンがここで鍛えられたかと思うと、背筋が伸びる思いがします。
このように日本の自動車史を語る上で欠かせない浅間山で、2014年6月14日、15日の2日間、公道走行イベントの「浅間ヒルクライム2014」が開催されました。開催は今年で3度目とのことですが、その3度目にして初めて、なんと公道を完全封鎖してのヒルクライム走行が実現。ついでにこちらも3度目にして初めて、見事な青空のもとでの開催となりました。
今回はその様子を動画で紹介します。
■「浅間ヒルクライム2014」(その1)
まずは、あこがれのスーパーカー、そして比較的年代の新しいクルマを集めてみました。観覧エリアの皆さんと一緒に盛り上がってください。
■「浅間ヒルクライム2014」(その2)
こちらはゴール付近の様子。気になるクルマの詳細については、同イベントのカースコープをどうぞ。そして「そんな事より、最後に走っていたあのバイクはなんだ!」という方は、ぜひ「その6」まで動画にお付き合いください。
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公道をクローズできたからこその風景
■「浅間ヒルクライム2014」(その3)
ここでちょっとひと休み。
こちらは駐車場やパドックとして使われていたスキー場「アサマ2000パーク」で催された、同乗走行会の様子です。新井敏弘選手、奴田原文雄選手、眞貝知志選手と、第一級のドライバーの走りを助手席で体感できるということで、大いに盛り上がりました。個人的には、最後にデモ走行を見せたジムカーナ仕様の「フォーミュラ・スズキ隼」にビックリ。その動きはまるでラジコンカーのよう。あんなにクルクル回って、ドライバーは目が回らないのでしょうか?
■「浅間ヒルクライム2014」(その4)
こちらはヒストリックカーによるヒルクライム走行の様子。なお、オリジナルとは別に、後年になって生産されたいわゆるレプリカについてもこちらに含んでいます。
■「浅間ヒルクライム2014」(その5)
快調にゴールを通過していくエントラントたち。しかし中には、全長約7km、高低差約1000mという厳しいコースに、燃調がうまくいかず、スローダウンしてしまうクルマもありました。
■「浅間ヒルクライム2014」(その6)
最後はバイクに加え、フォーミュラやサイドカーなどの参加車両を紹介。トリを飾るのは、ホンダが持ち込んだMotoGPのチャンピオンマシン「RC213V」です! MotoGPといえば泣く子も黙る二輪ロードレースの最高峰。もちろんマシンは競技専用に開発されたもので、RC213Vも公道を走るのは今回が初だそうです。
新緑の中でこうしたマシンが走る姿を見られたのは、公道を封鎖しての開催が実現したから。「日本でも、いよいよこうしたイベントができるようになったのだなあ」と、感慨深く感じた今回の取材でした。
(webCG 堀田)
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堀田 剛資
猫とバイクと文庫本、そして東京多摩地区をこよなく愛するwebCG編集者。好きな言葉は反骨、嫌いな言葉は権威主義。今日もダッジとトライアンフで、奥多摩かいわいをお散歩する。
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