第83回:BMW 218iアクティブツアラー ラグジュアリー(前編)
2015.01.16 水野和敏的視点「3シリーズ」よりあか抜けている
今回はBMW 2シリーズ アクティブツアラー(以下、アクティブツアラー)を取り上げます。今や3代目になった「MINI」で前輪駆動モデルの開発を自家薬籠中のものとしたBMWが、ついに激戦区のFFハッチバック市場に進出したわけです。これまでFRのスポーツセダンにこだわってきた彼らですが、BMWブランドを冠して世に送り出すFFハッチバックの完成度はどれほどのものでしょうか。お手並み拝見といきましょう。
アクティブツアラーは、大きく分けて1.5リッター直3ターボエンジン(136ps、22.4kgm)を搭載する「218i」(駆動方式は前輪駆動のみ)と、2リッター直4ターボ(231ps、35.6kgm)の「225i」(四輪駆動のxDriveのみ)があります。今回試乗したのは218iの方で、上質でエレガントなイメージを強調した仕立ての「ラグジュアリー」ラインを選びました。価格は381万円です。
ボディーサイズは全長4350×全幅1800×全高1550mmと、欧州のFFハッチバックの定番的存在「フォルクスワーゲン・ゴルフ」より若干大きいのが特徴です。特に全高には差があり、アクティブツアラーの方が約10cmも高くなっています。つまり直接的なライバルはゴルフではなく、「メルセデス・ベンツBクラス」と見るべきでしょう。Bクラスには1.6と2リッターがあり、いずれもエンジンは4気筒ターボです。ちなみにアクティブツアラーの価格帯は332万円~494万円と、Bクラス(307万円~490万円)よりやや高価な設定になっています。
早速、アクティブツアラーの運転席に座ってみましょう。ラグジュアリーラインだと、レザーシート(パーフォレーテッド・ダコタレザーシート)が標準装備になるとのことで、このクラスにしてはインテリアがなかなかぜいたくです。モデルの世代が新しいぶん、個人的には「『3シリーズ』よりあか抜けてないか?」と感じました。インストゥルメントパネルまわりもよく整理されており、ウッドパネルも室内の華やぎに一役買っています。レザーにステッチを入れているのも好印象ですね。
従来、BMWのインテリアというとグレーか黒の1色で、武骨なイメージがありました。しかし、アクティブツアラーには、そこからひと皮向けた新しい方向性を見いだすことができます。ラグジュアリー方向に新しい扉が開いたように感じました。
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