メルセデスAMG G63(前編)

2017.04.06 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 SUPER GTや86/BRZ Raceなど、数々のモータースポーツシーンで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす! 今回の試乗車は「メルセデスAMG G63」である。571psの5.5リッターV8ツインターボユニットを搭載するSUV界のクラシックに、谷口が果敢に挑む!
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箱根でテストするのは間違っている!

今回、谷口信輝に試乗してもらったのは、ハリウッドスターから日本のプロ野球選手まで世界中のセレブリティーから幅広く愛されている「メルセデス・ベンツGクラス」。そのなかでも、AMGが特別に手がけたメルセデスAMG G63をセレクトした。アファルターバッハの職人が1基1基“手組み”した至宝の5.5リッターV8ツインターボエンジンは最高出力571psと最大トルク760Nmを発生。足まわりは専用のAMGスポーツサスペンションで固められているほか、試乗車には豪華な「designoエクスクルーシブインテリアパッケージ」まで装備されていた。Gクラス好きにとってはまさに垂涎(すいぜん)の一台といえるだろう。

さて、いつものように箱根のワインディングロードで試乗を終えた谷口に、その印象を尋ねてみた。すると、ただニヤニヤするばかりでなかなか返事が返ってこない。そして、ようやく発したのが、次の言葉だった。

「このクルマ、箱根のワインディングロードでテストするのは間違っているんじゃない? だって、ここで走らせても、このクルマの魅力を全然引き出せないと思いますよ」
おっと、いきなり手厳しいコメント。
「まあ、それでも強いて良いところを挙げるとすれば……」
おお! webCGの連載を始めて1年以上。谷口もだいぶオトナになってくれたようである。

「デビュー当時からほとんど変わらないこのスタイリング。実はね、うちの妻がGクラス大好きなんですよ。いっつも欲しい、欲しいって言っているんですが、女性にはこの武骨でたくましそうなスタイリングがたまらないみたいですね。あと、ドアの開け閉めとかもちょっとクラシックで、ずっしりと重い手応えのボタンを押して開くタイプ。しかも、閉めたときに“パシャーン”っていかにも頑丈そうな金属パーツがぶつかったような音がして、往年のメルセデスを思い出させてくれる。こんなところも、魅力のひとつなんでしょうね」

 
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メルセデスAMG G63
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4575×1860×1950mm/ホイールベース:2850mm/車重:2590kg/駆動方式:4WD/エンジン:5.5リッターV8 DOHC 32バルブ ツインターボ/トランスミッション:7段AT/最高出力:571ps(420kW)/5500rpm/最大トルク:760Nm(77.5kgm)/1750-5250rpm/タイヤ:(前)275/50R20 (後)275/50R20/価格:1971万円
メルセデスAMG G63
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4575×1860×1950mm/ホイールベース:2850mm/車重:2590kg/駆動方式:4WD/エンジン:5.5リッターV8 DOHC 32バルブ ツインターボ/トランスミッション:7段AT/最高出力:571ps(420kW)/5500rpm/最大トルク:760Nm(77.5kgm)/1750-5250rpm/タイヤ:(前)275/50R20 (後)275/50R20/価格:1971万円拡大