メルセデス・ベンツが新型「Eクラス クーペ」を発売
2017.05.31 自動車ニュース![]() |
メルセデス・ベンツ日本は2017年5月31日、フルモデルチェンジした「Eクラス クーペ」を発表し、同日、販売を開始した。
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Eクラス セダンをベースに開発
2016年末にヨーロッパで発表になった新型Eクラス クーペが日本に上陸した。先代が「Cクラス」をベースとしていたのに対し、この新型は現行「Eクラス セダン」をベースとすることで、スタイリッシュなデザインと、最新のテクノロジーを手に入れたのが特徴だ。
一番の見どころはエクステリア。フロントマスクは、特徴的なヘッドライトをセダン/ステーションワゴンから受け継ぐ一方で、クーペモデルならではの“ダイヤモンドグリル”やパワードームを持つボンネットにより、スポーティーかつ力強い印象を与えている。
また、サイドビューはアーチ型のルーフラインと高いベルトラインが形づくる薄いグラスエリアや、サッシュレスドアの採用などによってエレガントな雰囲気に仕上げられている。そして、リアビューは、トランクリッドからリアフェンダーに回り込んだ横長のLEDリアコンビネーションランプが、丸みを帯びたテールエンドをエレガントに彩る。セダン/ステーションワゴンにも採用される“クリスタルルック”のリアコンビネーションランプは、高い視認性を確保しながら、後続車の眩惑を防ぐ目的ももたされている。さらに、Eクラス クーペでは、施錠/解錠時にライトが点灯する機能を、ヘッドライトだけでなく、リアコンビネーションランプにも拡大している。
一方、インテリアでは、ゆとりあるボディーサイズを生かして、クーペでありながら後席の居住性を高めたのが見逃せないポイントだ。実際、後席のレッグルームは74mm、ショルダールームは15mm、ヘッドルームは15mm拡大しており、セパレートタイプのシートは長時間でも快適な移動ができるスペースを確保したという。
コックピットは、セダン/ステーションワゴン同様、12.3インチのワイドディスプレイを2つ並べたメーターパネルにより先進的なイメージに仕上げられる一方、エアベントのデザインにクーペ独自のタービン型を採用することでスポーティーな雰囲気を強めている。
エンジンは、「E200」に最高出力184psの2リッター直列4気筒直噴ターボ、「E300」に同245psの2リッター直列4気筒直噴ターボ、「E400」に333psの3リッターV6直噴ツインターボを搭載。全車に9段オートマチックの「9Gトロニック」が組み合わされる。駆動方式はE200とE300がFR、E400が「4MATIC」と呼ばれる4WDだ。サスペンションはE200とE300には「アジリティーコントロールサスペンション」が、E400には電子制御式のエアサスペンションである「エアボディーコントロール」が搭載される。
現行Eクラス セダン/ステーションワゴンが誇る運転支援システムは、このEクラス クーペにも受け継がれている。先行車との距離を自動的に調整する「ディスタンスパイロット・ディストロニック」や、車線を維持する「ステアリング・パイロット」、自動で車線変更を行う「アクティブレーンチェンジングアシスト」などはその一例だ。もちろん、自動ブレーキや追突を警告する「リアCPA」など、さまざまな安全装備が搭載されている。
新型Eクラス クーペのラインナップと価格は以下のとおり。
- E200クーペ:682万円
- E200クーペ スポーツ:750万円
- E300クーペ スポーツ:835万円
- E400 4MATICクーペ スポーツ:1037万円
(文=生方 聡)
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