メルセデス・ベンツE400 4MATICクーペ スポーツ(前編)
2017.07.27 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTや86/BRZ Raceで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす! 今回は新型「メルセデス・ベンツEクラス クーペ」に試乗する。Eクラス クーペといえば、脈々と続くメルセデスクーペの本流。スマートでラグジュアリーなその世界を、谷口はどう表現するのだろうか?たかがされどのアンビエントライト
「このEクラス クーペ、いつから乗っているんですか?」
発売されたばかりのメルセデス・ベンツE400 4MATICクーペ スポーツを前にして、谷口信輝とwebCGスタッフTの会話が始まった。
スタッフT:「昨日の夜ですよ」
谷口:「室内照明のアンビエントライト、そのとき何色でした?」
スタッフT:「紫でした。僕の前に乗っていたwebCGの◯◯(著者注:本人の名誉のため、あえて匿名とさせていただきます)が紫に設定していたみたいです」
谷口:「結構ムーディーで、エッチっぽかったでしょ?(笑)」
アンビエントライトとは室内を彩るLEDの間接照明のことだ。ドアやダッシュボード、センターコンソールなどに配置されている。
そばで話を聞いていたスタッフWが、ここまでたまらず割り込んできた。
スタッフW:「ええ? アンビエントライトの色って変えられるんですか?」
谷口:「うん、いっぱい変えられるよ。たしか64色とか……」
スタッフW:「!!(絶句)」
こんなことは最新のメルセデスを所有するオーナーであれば当然のことかもしれないが、おそらく一般の方々にはまだまだ知られていないだろうし、こうした演出がメルセデスのインテリアをより特別な空間に仕立てていることは間違いないだろう。
アンビエントライトを巡る話はさらに続いた。
谷口:「で、紫から何色に変えたの?」
スタッフT:「赤にしたんですが、そうしたら少し目がチカチカしました」
谷口:「ああ、あの赤はフィルム現像するときの赤みたいですよね」
谷口、意外と古いことを知っている。
この日、同じメルセデスの「AMG E43 4MATIC」にたまたま乗ってきた谷口も、アンビエントライトにまつわるユニークな体験について話してくれた。
谷口:「僕があのクルマに乗ったときは、たまたま青だったんですよ。で、そのままウチの妻を乗せたら『ちょっと不良っぽい』って言い出して、結局、白にしたんですね。でも、なんか僕は白だと落ち着かない。で、それから数日たってほとぼりが冷めたころに、僕がしれーっと青に戻したんだけど、妻は気づかなかったみたい」
スタッフT:「それは奥さんがただ諦めたんじゃないですか?」
……という会話が延々と続いたのだが、最近のメルセデスのインテリアがそれくらい話題性に富んでいるのは事実のようだ。
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