第486回:スバル車はなぜスキーヤーに愛される?
雪上イベント「SUBARU SNOW FES IN NAEBA」の様子をリポート
2018.02.28
エディターから一言
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スバルの雪上イベント「SUBARU SNOW FES IN NAEBA」が、2018年2月17日と18日の2日間、新潟県の苗場スキー場にて開催された。今年で5周年を迎えた「SUBARUゲレンデタクシー」ツアーのフィナーレを飾るイベントの様子をリポートする。取材を通じてリポーターが学んだ、積雪地帯にクルマで挑む際の“鉄則”とは!?
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エクシーガ クロスオーバー7で苗場へ
今季は2017年12月の北海道・サッポロテイネを皮切りに、岩手県の安比高原スキー場、長野県の栂池高原スキー場、そして今回の苗場と、過去最大となる4カ所で開催されたSUBARUゲレンデタクシー(通称:ゲレタク)。筆者は安比高原などにも足を運んだのだが、実は最終回の苗場が最もコンテンツが充実しているのだ。というわけで、道中のスノードライブを楽しみながら、取材に向かった。
今回の旅の相棒は、2018年2月で受注が終了した「スバル・エクシーガ クロスオーバー7」だ。元々はスバルの7シーターミニバンとして、2008年6月に登場した「エクシーガ」だったが、2015年4月、突如クロスオーバーへと転身。専用サスペンションの採用や内外装の変更といった、スバル車らしい作り込みがなされており、ラインナップ唯一の3列シート車として、第2の人生を全うした。クルマとしては1世代前のものなので、アイサイトもver.2にとどまるが、全車速対応アダプティブクルーズコントロールを備えているので、スキー場までの高速ドライブには心強い味方となる。せっかくなので車内のBGMには、冬ソングの女王、広瀬香美をセレクト! ゲレンデに向かうスキーヤー気分を楽しんだ。
ゲレタク乗り場には長蛇の列が!
今シーズンは240cmもの積雪を記録した苗場会場では、メインとなるゲレタクをはじめ、自身でステアリングを握れる最新スバル車の雪上試乗会、プロラリードライバーによる「WRX STI」ラリーカーの雪上デモラン、WRX STIを使った雪上同乗体験など、雪上ドライブを外からも中からも楽しめるコンテンツが盛りだくさん。それだけにスキー客だけでなく、このイベントを目当てに来場したスバルファンもいたほどだ。しかしながら、当日は苗場でも珍しいというほどの荒れ気味の天候となり、時折、強い風吹による視界不良が起きるほどのハードコンディション。スキーやスノボを楽しめる範囲とはいえ、安全を考慮し、残念ながら試乗イベントなどは中止となってしまった。しかし、そんな状況でもゲレタク乗り場には、長蛇の列ができるほどの大盛況。ドライバーたちもサービス精神を発揮し、派手に雪煙を散らしながら、まるでシュプールを描くように華麗なコントロールを披露して、乗客たちを喜ばせた。試乗を終えた参加者に話を伺うと、会場で興味を持ったという人だけでなく、やはり「ゲレタクに乗りたくてスキー場にきた」とか、「今日はゲレタクだけ!」なんて声も……。やはり、斜面を駆け登っていくシーンが興味をそそるだけでなく、乗ると遊園地の絶叫マシンのような魅力もあるようで、前年までのイベントに参加したリピーターも見受けられた。
苗場会場での目玉ともいえるスペシャルな体験は、WRX STIを使った雪上同乗体験だ。特設コースでステアリングを握るのは、全日本ラリーで活躍する新井敏弘選手と鎌田卓麻選手という豪華な顔ぶれ。私も鎌田選手の助手席に同乗させて頂いたが、雪上でWRX STIを自在に操る姿は、まさに職人。鎌田選手は「WRX STIはパワフルで四駆性能も良く、ノーマルでも雪上で自在に走れる。この基本性能の高さがラリーでも武器になる」と雪煙の舞うコースをほぼ横滑りで駆け抜けるWRX STIの中で教えてくれた。さらにゲレンデでは、新井選手と鎌田選手が自身のラリーカーに乗ってデモランも披露。ほんのひと握りのラッキーな人だけが、そのナビシートを堪能することができた。このほかゲレンデには、特設カフェ「SUBARU SNOW CAFE」も用意され、試乗後やスキーの合間の休憩スペースとして大活躍の様子だった。暖かいテントの中では、おいしいホットドリンクが無料で提供された。
スバル車がウインタースポーツ好きに愛される理由
苗場に向かう道中では、多くのスバル車とすれ違い、また現地の駐車場でもスバル車がずらりと並ぶ姿を目にした。イベントがあるから? とも考えたが、キャリアを積んでスキー場まで愛車でやってくるのだから、きっと彼らの多くは熱心なウインタースポーツ好きだろう。今回のドライブでは、彼らがスバル車を積極的に選ぶ理由を実感できた瞬間があった。スキー場からの帰路、峠道で激しい風でホワイトアウトする瞬間が何度もあり、視界の悪さに苦しんだ。しかしながら、そんな状況下でも安定した挙動をみせるクロスオーバー7のおかげで、運転に不安を感じることはなかった。同乗者がいないという状況で、焦らずに運転に集中できたことは、だいぶ気持ちの上で救いとなった。この信頼感こそが、多くのスキーヤーやボーダーに愛される理由のひとつなのだと、悪天候に学ばされた。
そして、学んだことがもう2つある。それは、降雪地を訪れる際には車両に積もった雪をどける道具を忘れないことと、車両が雪に埋もれてしまうことがあるため、普段以上に駐車位置をしっかりと覚えておくことだ。これを怠った私の帰宅がものすごく遅くなったことは言うまでもない。
(文と写真=大音安弘/編集=藤沢 勝)

大音 安弘
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