第498回:右も左もRENAULT SPORT!
富士スピードウェイの中心でルノー愛を叫ぶ
2018.04.28
エディターから一言
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ルノーの高性能モデル「ルノースポール」(以下R.S.)にスポットを当てたファン向けの公式イベント「ルノー・スポール・ジャンボリー」が富士スピードウェイで開催された。2年ぶり、9回目となるイベント会場に集ったファンたちの、熱いルノー愛をお届けする。
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富士の裾野に250台を超えるルノーが大集合
2018年4月22日、ルノー・ジャポン主催の公式イベント「ルノー・スポール・ジャンボリー」が帰ってきた。昨年は残念にも実施が見送られたが、今年は無事に、自動車ファンに向けたイベント「モーターファンフェスタ2018」と共催する形で開催。春というよりは初夏を思わせる快晴の下、専用会場となるCパドックには、開場と共にR.S.を中心に新旧のルノー車が勢ぞろい。雄大な富士山のもとに集ったその総数は、実に250台を超えた。
どこを見ても一面ルノーだらけという光景は、実に壮大。そんな会場を見渡してみると、やはり圧倒的に台数が多いのは現行型の「メガーヌR.S.」と「ルーテシアR.S.」の2モデルだが、もちろん「トゥインゴ」を含めた歴代R.S.も顔をそろえている。さらに、往年の名車である「サンクターボ」や元祖「アルピーヌA110」といった希少車も登場するなど、その顔ぶれは実に個性豊か。オーナー同士の交流も盛んに行われ、同型車や新旧モデルのオーナー同士が、愛車を前に談笑する姿が見受けられた。
富士スピードウェイで開催されるイベントなのだから、走りにまつわる催しも忘れてはならない。例年同様、レーシングコースではタイム計測付きのスポーツ走行「ルノー・スポールカップ」が実施され、R.S.モデルや、アルピーヌ、ゴルディーニといった走り自慢のルノーが快走を披露した。
見ても楽しい、走っても楽しい
この走行会、カテゴリーは排気量2リッター以下の「A」クラスとそれ以上の「B」クラスの2つに分かれており、Aクラスには現行型ルーテシアR.S.を中心に、「クリオ ウィリアムズ」をはじめとした珍しいモデルもちらほら。一方、Bクラスは「メガーヌR.S.」が中心となるため、スピードレンジも高く迫力満点。その中には、ワンメイクレース用のレーシングマシン「メガーヌ トロフィーV6」も見られるなど、とても日本のサーキットとは思えない雰囲気は、まさにルノー・スポール・ジャンボリーならではのものだった。この走行会の魅力は、サーキット初心者も挑戦できる懐の深いところ。今回もサーキット初体験というオーナーが数名参加し、走行を楽しんだ。
走るだけじゃなく、見て触れる楽しみもある。Aパドックにはルノー車の展示コーナーが設けられ、4月12日に正式発売されたばかりの最新SUV「カジャー」も飾られた。この日が初見となる人も多かったようで、細部まで入念にチェックする姿も……。今、最も人気の高いカテゴリーのSUVだが、ルノーのラインナップでは、2016年に「コレオス」の販売が終了。しばらくは「SUVはコンパクトな『キャプチャー』1台だけ」という事態が続いていた。カジャーは、ルノーファンにとって待望のモデルなのだ。
ところで、この展示スペースにはカジャーのほかにも「トゥインゴGT」「メガーヌGT」といった最新モデルも並べられていたのだが、それらとともにベールをまとった謎のモデルが1台。実はこれ、今年のサプライズとなる新型車だったのだ。そのお披露目は、お昼に行われるステージイベントと告知されていたため、ステージ前の観覧席には、カメラを構えたルノーファンが早くから待機していた。
ルノーを愛する者に休むことは許されない
ステージに登場したルノー・ジャポンの大極 司社長によって紹介された謎の新型車は、なんと5月半ばに正式発表が予定されている限定車「ルーテシアR.S.18」だった。エクステリアは、エンブレムを含め各部がブラックで統一されており、イエローのワンポイントと専用デカールが気分をかき立てる、かなりレーシーな雰囲気に仕立てられている。これはルノー・スポールF1チームのマシン「R.S.18」のデザインを取り入れたもの。インテリアを確認すると、スエード調素材とレザーのコンビステアリングや、シリアルナンバー入りの専用キックプレートなども確認できた。
本当に、つい前日に日本に上陸したばかりという“真っさら”な限定車の登場に、ステージは大いに盛り上がった。大極社長は、まだ詳細は明かせないとしつつ、「ルノーは今年創業120周年。その翌年から創業者ルイ・ルノーはモータースポーツに取り組み、さらにF1も今年40周年を迎える。モータースポーツと関わりの深いブランドなのです」とコメント。ルーテシアR.S.18を、ルノーのモータースポーツの歴史から生まれた高性能モデル「ルノースポール」を象徴する一台として紹介した。
イベントの締めくくりは、富士スピードウェイのレーシングコースをパレードランする「オール・ルノー・ラン」である。R.S.シリーズだけでなく、多種多様なモデルを含めた約100台のルノーがメインストレートに集結。走行前にはグリッドウオークの時間も設けられ、参加者たちは記念撮影などを楽しんだ。その後、参加者たちはペースカーに先導されながら、愛車とともにサーキットを2周。他のルノーファンと共に過ごした楽しい休日に別れを告げた。
しかし、ルノーを愛するものに別れの余韻に浸っている暇はない。“スポール”の次は“カングー”が控えていることをお忘れなく。来月の5月13日には、「ルノー・カングー・ジャンボリー」が開催されるのだ。今年も会場では、きっと多くの再会と新たな出会いが待っているにちがいない。
(文と写真=大音安弘/編集=堀田剛資)
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大音 安弘
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