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BEST BUY 2018 カーナビ | パナソニック ストラーダ「CN-F1XD」

語りかけてくるような大画面 2018.06.30 Gear Up! 2018 Summer webCG 編集部

多くのクルマに夢を与えた

大画面ナビを付けたいけれど、自分のクルマには2DINスペースしかないからなあと諦めていたあなた。もうそんなことで大画面を諦める必要はない。パナソニックのCN-F1XDが不可能と思われてきた難問を解消してくれたのだ。パナソニックはダッシュボードの外側にディスプレイを配置することで多くの人たちに大画面ナビの楽しさ、見やすさを提供したのである。

手法はこうだ。ナビの心臓部である本体は通常のナビどおり2DIN部分に埋め込み、そこから腕を伸ばしてビッグな9V型大画面を支える。ドライバーから見るとまるで画面が浮いているようにも見える。ディスプレイの位置調整も自由自在。上下のスライドや前後チルトに加えて、左右に15度ずつスイングする機構を備えているのでドライバーに真っすぐ向けることができる。また、助手席側に向ければパッセンジャーに楽な姿勢で映画などを楽しんでもらうことも可能だ。こうした動きは本体から伸びるステーがすべてまかなう。スイング機構を備えながらも振動を抑える独自の技術が重さ0.9kgのディスプレイをしっかりと支持するから、走行中にディスプレイがブレることはほとんどないといってよい。

クルマへの取り付けは2DINスペースを持つ車種なら基本的に装着可能だが、実際にメーカーが確実に装着可能と確認できた車両は330車種以上にのぼる。それ以外のクルマでも、モニターの外形寸法は横240mm、縦141mmだから通常よく使うハザードやエアコン等のスイッチ、あるいは吹き出し口などが隠れてしまわなければ問題ないはずだ。

大画面ではよくある日差しが画面に当たって画面が見にくくなる点に対しても、液晶部分に日差しの影響を受けにくい新構造を採用、低反射フィルムも貼られ、外光の入射を抑える工夫がなされている。

丁寧な道案内も時としてうるさく感じることもある。そんな時は「ガイダンスチューン」で案内度合いを調節すればいい。知らない道ではフル表示に設定して安心走行。
丁寧な道案内も時としてうるさく感じることもある。そんな時は「ガイダンスチューン」で案内度合いを調節すればいい。知らない道ではフル表示に設定して安心走行。拡大
特に首都圏では高速道路の新規開通が多く、新しい出入り口が増えたり、ジャンクションの分岐が複雑化。CN-F1XDの拡大案内図は実際に近い形状で道路を描くので安心して運転できる。
特に首都圏では高速道路の新規開通が多く、新しい出入り口が増えたり、ジャンクションの分岐が複雑化。CN-F1XDの拡大案内図は実際に近い形状で道路を描くので安心して運転できる。拡大
一般道の交差点案内は道路上に黄色の矢印で曲がる方向を案内。わかりにくい場所にある高速道路の入り口もこの案内なら見落とさないだろう。
一般道の交差点案内は道路上に黄色の矢印で曲がる方向を案内。わかりにくい場所にある高速道路の入り口もこの案内なら見落とさないだろう。拡大
(写真左)前後方向にチルトも可能。外光の入射が激しい時は少し手前に倒して対処できる。さらに倒せばCDやブルーレイディスク、地図更新時のSDカードの出し入れも簡単。
(写真右)
右の箱状のものがダッシュに埋め込まれるナビ本体で、そこから間接を持つアームが約900gの9V型ディスプレイを支える。奥行き調整も可能。
(写真左)前後方向にチルトも可能。外光の入射が激しい時は少し手前に倒して対処できる。さらに倒せばCDやブルーレイディスク、地図更新時のSDカードの出し入れも簡単。
	(写真右)
	右の箱状のものがダッシュに埋め込まれるナビ本体で、そこから間接を持つアームが約900gの9V型ディスプレイを支える。奥行き調整も可能。拡大
通常装着のナビより手前にせり出した形で装着されるCNF1XD。ドライバーに近いから手も届きやすく、画面もより大きく感じられる。ディスプレイは上下スライド、前後チルトのほか左右の角度調整にも対応するから、まるでドライバーに話しかけるかのような姿勢も作れる。
オープン価格(実勢価格16万円前後/税込)
通常装着のナビより手前にせり出した形で装着されるCNF1XD。ドライバーに近いから手も届きやすく、画面もより大きく感じられる。ディスプレイは上下スライド、前後チルトのほか左右の角度調整にも対応するから、まるでドライバーに話しかけるかのような姿勢も作れる。
	オープン価格(実勢価格16万円前後/税込)拡大

【使い勝手のよさ】
使いやすく安全に、が開発の出発点

ストラーダの性能は定評あるところ。昨今、ホームボタンを介さなければ何も操作できないナビが多くなってきたなかで、CN-F1XD(他のパナソニック・ナビも)はメニューボタン一発押しでナビ機能とAV機能どちらも操作できる「ツートップ・メニュー」を搭載。高評価を得た伝統のメニューは今でもダントツに使いやすい。交差点など各種の案内もこれまで培ったものをベースにより磨きをかけたものだし、ルート探索など細かく設定する時もわかりやすく、初めて使うユーザーでも戸惑うことはないと思う。

ユーザーサイドに立った設計という視点でもうひとつ注目したいのが、渋滞回避と徹底した安全・安心運転をサポートする機能。ルート探索時に威力を発揮する「スイテルート案内」は、タクシーからプローブデータを得てより緻密な交通情報を提供するVICS WIDEをフル活用して渋滞を積極的に回避するというもの。安心・安全への取り組みについてはすでにいくつか搭載済みだが今回、高速道路の逆走防止にまで範囲を広げた。高速道路での逆走はサービスエリアで休憩後に起こしがちだが、これを防止するためにSA内でエンジン再始動する際に音声と画面表示で逆走の注意を呼びかける。高齢者に限らず、最近注意力に不安を感じ始めたら、迷わずストラーダを装着して事故を未然に防いでほしい。

VICS WIDEはきめ細かい渋滞情報を提供。それを元に空いたルートを提示してくれるのがパナソニック独自の「スイテルート案内」。渋滞地点まで遠ければ回避した新ルートを提案するが、直近であっても最後まで渋滞にはまらないよう注意を促してくれる。
VICS WIDEはきめ細かい渋滞情報を提供。それを元に空いたルートを提示してくれるのがパナソニック独自の「スイテルート案内」。渋滞地点まで遠ければ回避した新ルートを提案するが、直近であっても最後まで渋滞にはまらないよう注意を促してくれる。拡大
VICS WIDEには走行中に特別警報が発せられると地図画面に割り込んで注意を促す機能もある。
VICS WIDEには走行中に特別警報が発せられると地図画面に割り込んで注意を促す機能もある。拡大
これがツートップメニュー。メニューボタンを押すと半分にAV、もう半分にナビの目的地検索方法が現れ、指で左右にフリックするとAV、ナビのメニューがそれぞれフル画面で表示される。よく使うものをデフォルト画面にあらかじめ置いておくこともできる。
これがツートップメニュー。メニューボタンを押すと半分にAV、もう半分にナビの目的地検索方法が現れ、指で左右にフリックするとAV、ナビのメニューがそれぞれフル画面で表示される。よく使うものをデフォルト画面にあらかじめ置いておくこともできる。拡大
ナビにおける安全・安心サポートで実績のあるパナソニックだが、今年は高齢ドライバーが起こしがちな高速道路での逆走問題も扱うようになった。SAに立ち寄ったあと再発進すると画面表示と音声で注意を促す。
ナビにおける安全・安心サポートで実績のあるパナソニックだが、今年は高齢ドライバーが起こしがちな高速道路での逆走問題も扱うようになった。SAに立ち寄ったあと再発進すると画面表示と音声で注意を促す。拡大
高速道路走行中は右側画面にICなどの模式図が表示されるが、速度を超過すると、その部分に制限速度を超えて走っていることを示す注意画面が割り込む。一般道でも同様の表示。
高速道路走行中は右側画面にICなどの模式図が表示されるが、速度を超過すると、その部分に制限速度を超えて走っていることを示す注意画面が割り込む。一般道でも同様の表示。拡大

【スマホ連携】
思い切り広がる拡張性

メーカーはあまり声高にうたっていないが、スマホとの連携はかなり先進的。人気のアプリ「Navi Con」を使えばスマホで探した行きたい場所をそのままナビに転送、即座に目的地案内を始められるし、スマホ上で地図スクロールするとCN-F1XDのマップも連動して動くので、運転に集中したいドライバーに代わって後席から場所探しができる、まさにリモコン感覚。「Drive P@ss」はHDMIケーブルを介してスマホに収録した音楽をナビで楽しんだりニュース記事を閲覧したりするためのアプリ。また、アンドロイド搭載のスマホが対象だが、Google音声認識を使って音声検索したり電話をかけるといったAndroid Autoを利用することも、CNF1XDなら可能である。

スマホ連携も必要にして十分なもの。写真はナビと連動する検索アプリとして有名な「NaviCon」で行きたい場所を探し、ナビに送信するところ。
スマホ連携も必要にして十分なもの。写真はナビと連動する検索アプリとして有名な「NaviCon」で行きたい場所を探し、ナビに送信するところ。拡大

【映像と音楽】
大画面でブルーレイを楽しめる唯一のナビ

先代モデルに比べてディスプレイの質も大幅アップ、輝度は約1.3倍に。IPS液晶を採用し明るく鮮やかな映像を楽しめる。加えて音楽再生能力も一段と高められた。再生可能な音楽ソースに話題のハイレゾ音源(WAV,FLAC)を加えたことで、これまで以上に高音質なサウンドが車内で楽しめるようになった。ハイレゾ音源はPCでダウンロードしSDカードやUSBを介して再生する。実は音源も映像も、ブルーレイディスクに対応しているのが最大のセリングポイント。最近のナビはこぞってハイレゾ音源対応をうたうが、個人的にはどれだけのユーザーがハイレゾを利用するかは疑問のあるところ。それよりいつか見ようとたまりにたまったブルーレイ録画ディスクをドライブの休憩時に見られたり、ハイレゾ同等の高音質音楽を手軽に楽しめるブルーレイ音楽ソフト(市販タイトルはけっして多くないが)に対応していることのほうが重要と考える。とにもかくにも、ブルーレイ・ディスクがかけられる市販カーナビはパナソニックだけ、中でも美しい大画面で楽しみたいのならCN-F1XDしかないのである。

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CN-F1XDとほぼ同じ内容を持つダッシュ埋め込み型も別シリーズで販売されている。CNRX04WDはブルーレイディスクが再生できる7V型の2DINサイズ機。型番にWが付く本機はハードキーを画面右側に備える横幅200mmの“ワイドモデル”だが、幅180mmの純粋2DINモデル、CN-RX04Dもある。実勢価格はいずれも11万円前後(税込)。
CN-F1XDとほぼ同じ内容を持つダッシュ埋め込み型も別シリーズで販売されている。CNRX04WDはブルーレイディスクが再生できる7V型の2DINサイズ機。型番にWが付く本機はハードキーを画面右側に備える横幅200mmの“ワイドモデル”だが、幅180mmの純粋2DINモデル、CN-RX04Dもある。実勢価格はいずれも11万円前後(税込)。拡大
こちらのCN-RA04DはRX04からブルーレイの再生機能を省き、求めやすい価格を実現したエントリーモデル。CDやDVDは再生可能だ。こちらにも200mmワイドモデルは存在する。実勢価格はいずれも7万円前後(税込)。
こちらのCN-RA04DはRX04からブルーレイの再生機能を省き、求めやすい価格を実現したエントリーモデル。CDやDVDは再生可能だ。こちらにも200mmワイドモデルは存在する。実勢価格はいずれも7万円前後(税込)。拡大
webCG 編集部

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1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。

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