スズキ・ジムニーXC(後編)
2018.11.08 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバーの谷口信輝が今回試乗したのは、デビュー以来“引っ張りだこ”の新型「スズキ・ジムニー」。その魅力はどこにあるのか、プロの目線でリポートする。見た目以上の本格派
新型スズキ・ジムニーの試乗を終えてニコニコしながらクルマから降りてきた谷口信輝。後編では、クルマの印象を具体的に語ってもらうことにしよう。
「乗り心地は、タイヤのハイトがあるので、強めのブレーキとかかけるとモニャモニャモニャって動いたりします。もっとも、ジムニーが評価されるべきは、こういったオンロードやタウンユースでの乗り心地だけでなく、悪路での走破性ですよね。ところで、このクルマってABSが付いていますけど、これって悪路に行ったら、逆にABSはないほうがいいんじゃないんですか?」
ジムニーはセンターデフを持たないパートタイム4WDで、4WDモードに切り替えてもABSやトラクションコントロールはオフにはならない。
いっぽうで、下り坂ではクルマ自身が自動的に車速をコントロールする「ヒルディセントコントロール」が装備されているほか、左右輪いずれかのタイヤが滑りやすい路面に乗った場合に、空転しかけた車輪にのみ軽くブレーキを掛けて反対側の車輪により多くのトルクを伝える「ブレーキLSDトラクションコントロール」を搭載。コンパクトなボディーからは想像もできない、本格的なオフロード性能を備えているのだ。
「ところで、このクルマのデフはどうなっているんですか?」
これも谷口らしい鋭い指摘だ。極限的なオフロード走行で最大限のトラクションを得るには、LSDやデフロックシステムなどの装備が必要不可欠になる。ただし、ジムニーはオープンデフ、つまりLSDではない一般的なディファレンシャルギアが標準装備で、LSDはオプションで用意されている。
「なるほど。じゃあ、オプションでLSDを付けないと、派手なドリフトはできませんね(笑)」
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