フェラーリ・ポルトフィーノ(後編)
2018.11.22 谷口信輝の新車試乗 フェラーリの走りについては、これまで違和感を覚えることが多かった谷口信輝だが、オープントップのFRモデル「ポルトフィーノ」に対しては、また違った印象を抱いたようだ。裏切らないフェラーリ
フェラーリが送り出した新たな4シーターオープンであるポルトフィーノのハンドリングを「これまでのフェラーリより不安感が少ない」と評した谷口信輝。後半では、その理由をさらに考察してもらうことにした。
「僕がフェラーリのハンドリングに抱く不安感って、フロントもリアも、どこが限界なのかちょっと読み切れないところにあったんですよね。でも、このポルトフィーノは、なにかわからないけれど『たぶん裏切らないだろうな』っていう漠然とした安心感というか信頼感があるんですよ」
うーん、その違いを、なんとか具体的に説明してもらえないだろうか?
「このポルトフィーノも、真っすぐ走っているときにちょっとハンドルを切るだけでクルマが右へ、左へと簡単に向きを変えちゃいそうな傾向を持っています。その点は、これまでのフェラーリとそれほど変わりません。なんていうか、直進性がちょっと弱いっていうか、直進付近でステアリングが敏感っていうような感じですね。ところが、ロールの最初の動きが終わって、スタビライザーが働き始めるくらいのところまでくるとクルマのフラフラした感じが収まるんです」
もしかすると、それはスタビが利き始めることでタイヤの接地圧が高まり、グリップ感が改善されるからではないのか?
「うん、そうかもしれませんね。いずれにしても、コーナリングが始まる、そのゼロから“1”に移るところまでが弱い。この辺は、スタビかスプリング/ダンパーのセッティングを変えることでよくなりそうな気がします。あと、直進性はやっぱりサスペンションのアライメントかな。あとはタイヤチョイスとか。そういうところでずいぶん変わりそうな気はします」
いずれにせよ、これまで谷口が乗ったフェラーリの中で、ポルトフィーノのハンドリングが一番安心感の強いものであったことは間違いないようだ。
「そうですね。まだもうちょっと詰める余地はありそうですが、ポルトフィーノだったらわりとすぐにお友達になれそうな気がします」
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