第535回:自動運転社会は本当に来るのか?
独フォルクスワーゲンの取り組みを聞く

2018.11.20 エディターから一言
1970年代に描かれた未来のモビリティー。当時は、大きな部屋の壁ほどもあったコンピューターが、交通システムを大きく変えると考えられていた。
1970年代に描かれた未来のモビリティー。当時は、大きな部屋の壁ほどもあったコンピューターが、交通システムを大きく変えると考えられていた。拡大

フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2018年11月14日、独フォルクスワーゲングループ研究部門車両技術&モビリティーエクスペリエンス責任者であり、ドイツ政府による助成プログラム「ペガサスプロジェクト」のコーディネーターを務めるトーマス・フォルム博士によるトークセッションを都内で開催した。

メディア向けトークセッションに登壇した、独フォルクスワーゲングループ研究部門車両技術&モビリティーエクスペリエンス責任者のトーマス・フォルム博士。ドイツ政府による助成プログラム「ペガサスプロジェクト」のコーディネーターも務める。
メディア向けトークセッションに登壇した、独フォルクスワーゲングループ研究部門車両技術&モビリティーエクスペリエンス責任者のトーマス・フォルム博士。ドイツ政府による助成プログラム「ペガサスプロジェクト」のコーディネーターも務める。拡大
自動運転技術を取り入れたフォルクスワーゲンのコンセプトカー 「I.D. BUZZ」。2017年のデトロイトモーターショーで公開された。
自動運転技術を取り入れたフォルクスワーゲンのコンセプトカー 「I.D. BUZZ」。2017年のデトロイトモーターショーで公開された。拡大
フォルクスワーゲンが作成した、自動運転と電動化モビリティーのイメージ。
フォルクスワーゲンが作成した、自動運転と電動化モビリティーのイメージ。拡大

自動運転のカギはAIとコネクテッドカー

このトークセッションには、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システム推進委員会」構成員で、国際自動車ジャーナリストの清水和夫氏も参加した。フォルム博士が、欧州およびドイツにおける、フォルクスワーゲングループの自動運転への目標や取り組みを、清水氏が日本における自動運転の構想やロードマップを紹介した。

今回、フォルム博士は、内閣府が11月13日~15日に都内で行った「第5回SIP-adus Workshop2018」に、フォルクスワーゲンの代表として出席するために来日。あわせて、同社の自動運転に対する取り組みや最新情報をメディアに紹介したのが、このトークセッションである。

フォルム博士は、運転行動の3要素といわれる「認知・判断・操作」を、クルマが人間の代わりに行う自動運転の実現には、「アーキテクチャー(冗長性、セキュリティーメカニズム、インターフェイス、AIアーキテクチャー&ファンダメンタルズ)と、妥当性確認および品質基準(メソッド、シミュレーション、テストツール)、そして人工知能(AI)用のトレーニングデータ(フリート技術に基づくデータ収集)が必要だ」と、自動運転の技術的な基本概要を紹介。現在も車両に使用されているカメラやセンサー、レーダー、ライダー(レーザーレーダー)などがもたらす情報に加え、その情報がもたらした状況を的確に判断するために、AIの進化と、コネクテッドカーの役割が重要になると話した。

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