第597回:初代「プリウス」も立派な古典車!?
欧米で人気を集める“ちょっと古い日本車”
2019.03.22
マッキナ あらモーダ!
雑誌もにぎわす日本車ヤングタイマー
ここ1~2年、ヨーロッパのヒストリックカーオークションを訪れたり、ちょっと古いクルマの雑誌を閲覧したりしていて気づくのは、日本車の人気である。
そのバロメーターのひとつは、フランスの比較的若いヒストリックカー専門誌『ヤングタイマー』の投稿欄だ。毎号読者が国内や旅先でスナップ撮影したクルマを編集部が掲載している。それを見ると、「ダイハツ・コペン」「ホンダCR-X」「日産フィガロ」といった日本車が、他の古い欧州車とともに、毎回必ず何台かページをにぎわせている。
巻末にある売買欄を眺めても、日本車を容易に見つけることができる。ここ数カ月の号から拾ってみると、1995年「ホンダNSX」が6万7000ユーロ(約846万円)、1993年「トヨタ・セリカ」が4700ユーロ(約59万円)、1992年「トヨタMR2」が1万0400ユーロ(約131万円)といった具合だ。1992年「ホンダ・プレリュード」は走行20万5000kmと、ちょっと走りすぎているので、3900ユーロ(約49万円)である。
![]() |

大矢 アキオ
コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住21年と脈絡なき人生を歩んできたものの、おかげで妙に顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして執筆活動に携わると共に、NHKラジオフランス語テキストでも活躍中。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』レギュラーリポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも奮闘している。『Hotするイタリア』、『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など数々の著書・訳書あり。
-
NEW
展示車両に宿る“建前”と“本音” ロサンゼルスショーの会場からアメリカの今を読み解く
2019.12.9デイリーコラムデトロイトやニューヨーク、シカゴと並び、アメリカの代表的な自動車ショーのひとつに数えられるロサンゼルスモーターショー。電動パワートレイン車と巨大なピックアップトラックが並ぶ会場で感じた、巨大市場アメリカの“建前”と“本音”とは? -
BMW X4 Mコンペティション(4WD/8AT)【試乗記】
2019.12.7試乗記最高出力510PSの3リッター直6ツインターボエンジンを搭載した「BMW X4 Mコンペティション」に試乗。「X4」に初めてラインナップされた、正真正銘の“M”モデルの出来栄えやいかに!? -
第633回:ハイエンドオーディオの恐るべき世界 大矢アキオ、お値段5000万円のアナログプレーヤーを聴く!
2019.12.6マッキナ あらモーダ!東京滞在中にさまざまなハイエンドオーディオ機器に触れた大矢アキオ。お値段5000万円のアナログプレーヤーをはじめとした“ディープな世界”に足を踏み入れて感じたのは、文化が成熟した先に開花する、多様化が進んだ世界の面白さだった。 -
アウディA1スポーツバック ファーストエディション(FF/7AT)【試乗記】
2019.12.6試乗記1984年に登場したアウディの「スポーツクワトロ」を連想させるモチーフがそこかしこに用いられた、2代目「A1スポーツバック」。同社のエントリーモデルとしてはもちろん、コンパクトなプレミアムモデルとしても注目度の高い、この新型車の魅力とは? -
実力検証! 新型メガーヌ ルノー・スポール トロフィー
2019.12.6“最速の血統”を受け継ぐもの<PR>ルノーの高性能ハッチバック「メガーヌ ルノー・スポール」の、さらなるハイパフォーマンスバージョン「トロフィー」に試乗。“速い”という言葉では言い尽くせない実力派のすごみを、ワインディングロードで体感した。 -
2019年のF1総括「3強かく戦えり」 メルセデス6連覇の陰で聞こえてくる“新たな機運の胎動”
2019.12.6デイリーコラムメルセデスの6連覇に、新人の活躍、そして、ホンダのパワーユニットの躍進。全21戦で争われた2019年のF1は、どんなシーズンだったのか? 来季の予想とあわせてリポートする。