BEST BUY 2019 カーナビ | パナソニック ゴリラ CN-G1300VD/CN-G730D/CN-G530D
やさしいゴリラ 2019.07.01 Gear Up! 2019 Summer長い歴史は信頼の証し
ゴリラは1995年に初代モデルが三洋電機から発売。当時はまだ大柄だったGPSアンテナを本体の頭に載せた格好がまるでゴリラのようだったことから、それが愛称になった。その後ダッシュボードの上に取り付けられる形態になってからもゴリラの愛称で親しまれ、途中製造・販売元がパナソニックに移ってからも、ゴリラは元気に生き続けている。近年はポータブルナビの弱点とされた測位性能を見事に克服、車速信号をナビに接続するなど面倒な設置工事が必要なダッシュ埋め込み型ナビにひけを取らない自車位置精度を獲得するまでになった。さらにポータブルでは無理と思われていた渋滞回避機能や安全・安心運転のサポートまでしてくれるようになると、ゴリラにこれ以上の発展はあるのか、そんな思いが募ったのも事実である。ところがまだ先があることを2019年のゴリラは教えてくれた。
![]() |
![]() |
社会の要請に迅速に応える
今年24歳を迎えた新世代ゴリラの発表資料を見ると、彼に与えられた使命は「使う人にもっと愛を」ではないか、そう思った。これまでのゴリラも道案内や交通標識の画面表示、それに高速道路での逆走警告などを備え、ユーザーには十分にやさしかった。新型ではそれらがさらに念の入ったやさしさに進化したからである。特にそれは「リアル3D交差点拡大図」に見て取れる。近年主要な交差点では安全性向上のためにカラー舗装やドットレーンが増えつつあるが、2019年ゴリラでは案内中の拡大図にこれらの新しい描写を忠実に表現、現実とのギャップを埋めている。同じことは方面看板表示や高速道路等のジャンクション、出口案内表示でも実際の看板と同じもの(文字内容やデザインまで)でそろえた。その地点に到達する前に画面であらかじめ知っておけるから、これからは表示の違いにまごつくことはもうなくなる。
ゴリラはポータブルナビであるにもかかわらず、優れた自車位置精度を誇っているが、安全・安心運転サポートもこれを生かした機能といえる。一般道での一時停止、制限速度などの道路標識情報を地図データに搭載、うっかりすると見落としがちなこれら標識を、該当地点に至る前に画面にポップアップ表示、さらに音声で注意喚起してくれる。これもゴリラのやさしさ。さらにゴリラは高速道での逆走を検知・警告するシステムを装備している。近年、特に高齢者で目立つ逆走運転は大きな社会問題。この機能は、逆走の発生しそうな地点、すなわちSA/PAでの発車時、インターチェンジやジャンクション、ランプ、SA、PAの本線合流時に起こりそうな地点で逆走が発生するとすかさず検知してドライバーに注意を促してくれる。自分は大丈夫などと思っている人でもこういう機能があるなら利用すべきである。新ゴリラの検知可能な地点は以前のモデルより増えており、メーカーも事故を未然に防ぐべく改良を重ねている。 ※逆走の検知・警告できる状況や道路は限られる。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
畳と地図は新しいほうが
時代の変化に敏感といえば新しくなった地図への対応も特筆されるべきである。時あたかも都心部およびその周辺では来たる2020年の東京オリンピック/パラリンピック開催に向けて道路整備が本格化。めまぐるしいほど新規道路の開通が相次いでいる。自分のカーナビの地図が古いままで案内されるがままに走ったとしたら……。正しいルートが示されないのは言うまでもなく、ナビが案内したルートはその時点では遠回りの道になっているかもしれない。ゴリラの場合、使用する地図データが信頼度の高いゼンリン製であることに加えて、2019年モデルでは発売時から2019年度版の最新地図を搭載しているので安心できる。購入後の翌年、地図更新をしたい場合は有料での年度版更新となるのが基本だが、最上級モデルのCN-G1300VDに関しては道路マップが2022年7月末まで無料で更新できる権利が付くので長く安心して使うことができる。この道路マップとは道路地図データのほかに、交差点などに変更が加えられた場合の音声案内や案内画像(3D交差点拡大図、ハイウェイ分岐、方面看板表示を含む)、逆走検知データ(年3回更新される)も含まれるので価値ある地図更新といえるだろう。
CN-G1300VDだけが持つもうひとつの特徴は、リアビューカメラの装着に対応していること。車両が後退する際の安全確認に欠かせないリアビューカメラは、ポータブルナビであってももはや必須のアイテム。発進時に車両の後ろに障害物がないか確認するだけでも役に立つ。ゴリラCN-G1300VDの後ろの目となってくれるのが7月発売のCY-RC100KDである。CN-G1300VD購入時にはセットで買われることをぜひおすすめしたい。
![]() |
![]() |
![]() |

webCG 編集部
1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。
-
最新のギア&ファッション | ドライブクッション「HUG DRIVE」 2019.7.1 純正シートが体に合わない。長時間運転すると疲れてしまう。そんな悩みを持つドライバーは少なくないはず。この問題を解決する、新素材を使った自動車用の補完クッションをご存じだろうか? 「EXGEL SEATING LAB」がそれだ。
-
最新のギア&ファッション | キャンピングトレーラー「エメロード406 Vエディション プレミアム」 2019.7.1 好きな時に好きな場所をクルマで訪ね、アウトドアライフを満喫し、心を癒やす。クルマ好きなら誰もが一度は見る夢である。そんなあなたの夢をかなえるプロダクト、バカンスの国・フランス製のキャンピングトレーラーを紹介する。
-
Car Security | 防犯アイテムカタログ 2019.7.1 あなたは「リレーアタック」という言葉をご存じだろうか? 人気の国産車を盗んで海外に転売するクルマ泥棒の新しい手口だ。そこでこのコーナーでは、最新の防犯対策アイテムをご紹介する。
-
No Garage, No Life! | オーナーの手づくりによるこだわりのガレージ 2019.7.1 多才なクルマ好きがつくった、マニアックなガレージを紹介。ぬくもりを感じるのは建物が木造だからではなく、オーナーのこだわりを随所に見いだせるからかもしれない。いつも爪の先がオイルで汚れているようなクルマ好きにふさわしい空間がそこにはあった。
-
ここはクルマ好きのテーマパーク
A PIT AUTOBACS SHINONOME 2019.7.1 知る楽しみ、イジる楽しみ、磨く楽しみ、眺める楽しみ。東京・江東区東雲にリニューアルオープンしたA PIT(アピット)は、さまざまな方法でクルマ好きをもてなすテーマパーク。その取扱説明書をここに紹介する。
-
NEW
トヨタ・カローラ クロスGRスポーツ(4WD/CVT)【試乗記】
2025.10.21試乗記「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジに合わせて追加設定された、初のスポーティーグレード「GRスポーツ」に試乗。排気量をアップしたハイブリッドパワートレインや強化されたボディー、そして専用セッティングのリアサスが織りなす走りの印象を報告する。 -
NEW
SUVやミニバンに備わるリアワイパーがセダンに少ないのはなぜ?
2025.10.21あの多田哲哉のクルマQ&ASUVやミニバンではリアウィンドウにワイパーが装着されているのが一般的なのに、セダンでの装着例は非常に少ない。その理由は? トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんに聞いた。 -
NEW
2025-2026 Winter webCGタイヤセレクション
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>2025-2026 Winterシーズンに注目のタイヤをwebCGが独自にリポート。一年を通して履き替えいらずのオールシーズンタイヤか、それともスノー/アイス性能に磨きをかけ、より進化したスタッドレスタイヤか。最新ラインナップを詳しく紹介する。 -
NEW
進化したオールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2」の走りを体感
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>欧州・北米に続き、ネクセンの最新オールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2(エヌブルー4シーズン2)」が日本にも上陸。進化したその性能は、いかなるものなのか。「ルノー・カングー」に装着したオーナーのロングドライブに同行し、リアルな評価を聞いた。 -
NEW
ウインターライフが変わる・広がる ダンロップ「シンクロウェザー」の真価
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>あらゆる路面にシンクロし、四季を通して高い性能を発揮する、ダンロップのオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」。そのウインター性能はどれほどのものか? 横浜、河口湖、八ヶ岳の3拠点生活を送る自動車ヘビーユーザーが、冬の八ヶ岳でその真価に触れた。 -
第321回:私の名前を覚えていますか
2025.10.20カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。24年ぶりに復活したホンダの新型「プレリュード」がリバイバルヒットを飛ばすなか、その陰でひっそりと消えていく2ドアクーペがある。今回はスペシャリティークーペについて、カーマニア的に考察した。