BEST BUY 2019 ドライブレコーダー | カロッツェリア VREC-DZ700DLC

真っ暗闇で生きる高画質録画 2019.07.01 Gear Up! 2019 Summer webCG 編集部

カロッツェリア VREC-DZ700DLC
オープン価格(想定価格:3万5000円前後)

カロッツェリアは2019年、ドライブレコーダーの分野に本格的な攻勢をかけてきた。これまでも優れた製品を販売してきたものの、今年の春は全7種類からなる新製品群を一挙に投入したのだ。2カメラ仕様が3種、1カメラ仕様が4種というラインナップの中からここに紹介するVREC-DZ700DLCは、フロントカメラ内蔵の本体のほかにリアガラスに取り付け可能なリアカメラを同梱(どうこん)し、前後同時録画を可能とした2カメラタイプのドライブレコーダーである。

最大の特徴は、暗闇の中でも鮮明に記録できる高画質性能。前後ともに1920×1080pのフルHD画質で、さらに広い視野角を持つことにより高画質をいっそう際立たせた。フロント、リアとも対角方向を大きく広げ、広い画角を得たのだ。それにより走行時も駐車時も幅広い範囲を撮影できる。フロントカメラはレンズの向きを反転させることが可能で、走行中は車両前方の映像を撮影し、駐車中は室内に向けてセキュリティー監視にと、二役こなすこともできる。高感度・高画質での録画性能は夜間でいっそう際立つ。メーカーで呼ぶ「ナイトサイト」は、CMOSセンサーに高感度で定評のあるソニー製“STARVIS(スタービス)”を搭載することで、従来機に比べて100分の1以下というわずかな光量でも高画質に録画できる。これは前後のカメラともに搭載するので、性能はどちらも同じだ。特に暗闇の中で駐車しなければならない場合、車外でも車内でも通常ならほとんど真っ暗にしか映らない状況になるが、そんなときでも撮影した映像は周囲の様子までよくわかるというものだ。

ドライブレコーダーの駐車監視機能はかなり一般的になってきたが、長時間の作動で気になるのはバッテリーに過度な負担がかかっていないかということ。この点でもVREC-DZ700DLCなら安心できる。本機は衝撃を検知したときだけ起動するので、バッテリーの負荷は軽く、通常の使用法なら24時間/365日稼働させることができる。また、750mAhの大容量バッテリーを内蔵しているので、車両バッテリーから電源の供給を受けずとも最大で約40分間、衝撃を検知する前後の映像だけを記録することもできる。VREC-DZ700DLCのもうひとつの特別な機能がスマホとの連携。Wi-Fi接続で撮影した映像を手元でリアルタイムに確認することができ、またその映像をスマホ本体に保存することも可能である。走行映像を記録するツールとしての基本をしっかり押さえつつ、便利な使い方も提案するVREC-DZ700DLCは、新世代のドライブレコーダーといえるだろう。

【スペック】

  • 録画解像度:1920×1080(フルHD)
  • 有効画素数:約200万画素
  • レンズ画角:(前)水平130°/垂直68°/対角160°(後):水平112°/垂直58°/対角137°
  • フレームレート:27.5fps
  • 後方録画:○
  • 駐車監視:○
  • WDR:○
  • モニター:2.0インチ液晶
  • 記録媒体:microSDHCカード(16GB)同梱
VREC-DZ700DLCの装着例。左がフロント、右がリア。どちらも上下幅の小さい薄型設計なので視界を妨げることが少ない。
VREC-DZ700DLCの装着例。左がフロント、右がリア。どちらも上下幅の小さい薄型設計なので視界を妨げることが少ない。拡大
撮影範囲を広げたフロントカメラとリアカメラの映像。撮影範囲、特に対角方向が広くなるということは死角も少なくなるということで、走行時はもちろん駐車監視時の安心度も高まる。
撮影範囲を広げたフロントカメラとリアカメラの映像。撮影範囲、特に対角方向が広くなるということは死角も少なくなるということで、走行時はもちろん駐車監視時の安心度も高まる。拡大
VREC-DS500DCはフロントカメラもセパレートタイプの2カメラ式。3.0インチの大型モニターをダッシュボード上に置くタイプなのでクルマによってはより見やすいかもしれない。フロントガラスがスッキリするのもドライバーにはうれしい。機能面では前後同時録画、ナイトサイト、200万画素フルHDの高画質と、VREC-DZ700DLCと同じ性能。駐車監視は車外だけ。内蔵バッテリー容量もやや小さくなる。カメラ部は防水・防塵(ぼうじん)設計。想定価格3万円前後。
VREC-DS500DCはフロントカメラもセパレートタイプの2カメラ式。3.0インチの大型モニターをダッシュボード上に置くタイプなのでクルマによってはより見やすいかもしれない。フロントガラスがスッキリするのもドライバーにはうれしい。機能面では前後同時録画、ナイトサイト、200万画素フルHDの高画質と、VREC-DZ700DLCと同じ性能。駐車監視は車外だけ。内蔵バッテリー容量もやや小さくなる。カメラ部は防水・防塵(ぼうじん)設計。想定価格3万円前後。拡大
ソニー製CMOSセンサーの搭載で格段に性能アップした夜間撮影性能。かすかな光があれば通常は左のように真っ黒につぶれた映像も、右のようにはっきりと映し記録することができる。駐車監視をドライブレコーダーの重要項目に挙げる人には欠かせない性能だ。
ソニー製CMOSセンサーの搭載で格段に性能アップした夜間撮影性能。かすかな光があれば通常は左のように真っ黒につぶれた映像も、右のようにはっきりと映し記録することができる。駐車監視をドライブレコーダーの重要項目に挙げる人には欠かせない性能だ。拡大
1カメラタイプは4モデルがそろう。その代表格、VREC-DZ600Cもナイトサイト搭載モデルゆえに暗闇での駐車監視に強い。画質補正デバイスとしてWDRのほかHDRも備えているのは今回のニューモデルで唯一。想定価格2万2000円前後。
1カメラタイプは4モデルがそろう。その代表格、VREC-DZ600Cもナイトサイト搭載モデルゆえに暗闇での駐車監視に強い。画質補正デバイスとしてWDRのほかHDRも備えているのは今回のニューモデルで唯一。想定価格2万2000円前後。拡大
最も大穴的な存在がVREC-DH200。モニターを持たず画角も多少は狭まるけれども3辺各3cm強のコンパクトサイズで、最大約15分録画可能なバッテリー内蔵にもかかわらず70gの軽量さはクルマ好きには見逃せない。想定価格も断然安い1万5000円前後。記録さえできればいいという人向きだが、その場で記録映像を見たければスマホ連携で可。
最も大穴的な存在がVREC-DH200。モニターを持たず画角も多少は狭まるけれども3辺各3cm強のコンパクトサイズで、最大約15分録画可能なバッテリー内蔵にもかかわらず70gの軽量さはクルマ好きには見逃せない。想定価格も断然安い1万5000円前後。記録さえできればいいという人向きだが、その場で記録映像を見たければスマホ連携で可。拡大
VREC-DZ700DLCは、リアカメラも同梱する2カメラタイプ。降車時にフロントカメラの向きを反転させておけばそのまま車内監視に使える親切設計。9mの余裕ある長さのリアカメラ用電源ケーブルが付属するので、室内長のあるミニバンや商用車でも安心。
VREC-DZ700DLCは、リアカメラも同梱する2カメラタイプ。降車時にフロントカメラの向きを反転させておけばそのまま車内監視に使える親切設計。9mの余裕ある長さのリアカメラ用電源ケーブルが付属するので、室内長のあるミニバンや商用車でも安心。拡大