カロッツェリア VREC-DZ700DLC
オープン価格(想定価格:3万5000円前後)
カロッツェリアは2019年、ドライブレコーダーの分野に本格的な攻勢をかけてきた。これまでも優れた製品を販売してきたものの、今年の春は全7種類からなる新製品群を一挙に投入したのだ。2カメラ仕様が3種、1カメラ仕様が4種というラインナップの中からここに紹介するVREC-DZ700DLCは、フロントカメラ内蔵の本体のほかにリアガラスに取り付け可能なリアカメラを同梱(どうこん)し、前後同時録画を可能とした2カメラタイプのドライブレコーダーである。
最大の特徴は、暗闇の中でも鮮明に記録できる高画質性能。前後ともに1920×1080pのフルHD画質で、さらに広い視野角を持つことにより高画質をいっそう際立たせた。フロント、リアとも対角方向を大きく広げ、広い画角を得たのだ。それにより走行時も駐車時も幅広い範囲を撮影できる。フロントカメラはレンズの向きを反転させることが可能で、走行中は車両前方の映像を撮影し、駐車中は室内に向けてセキュリティー監視にと、二役こなすこともできる。高感度・高画質での録画性能は夜間でいっそう際立つ。メーカーで呼ぶ「ナイトサイト」は、CMOSセンサーに高感度で定評のあるソニー製“STARVIS(スタービス)”を搭載することで、従来機に比べて100分の1以下というわずかな光量でも高画質に録画できる。これは前後のカメラともに搭載するので、性能はどちらも同じだ。特に暗闇の中で駐車しなければならない場合、車外でも車内でも通常ならほとんど真っ暗にしか映らない状況になるが、そんなときでも撮影した映像は周囲の様子までよくわかるというものだ。
ドライブレコーダーの駐車監視機能はかなり一般的になってきたが、長時間の作動で気になるのはバッテリーに過度な負担がかかっていないかということ。この点でもVREC-DZ700DLCなら安心できる。本機は衝撃を検知したときだけ起動するので、バッテリーの負荷は軽く、通常の使用法なら24時間/365日稼働させることができる。また、750mAhの大容量バッテリーを内蔵しているので、車両バッテリーから電源の供給を受けずとも最大で約40分間、衝撃を検知する前後の映像だけを記録することもできる。VREC-DZ700DLCのもうひとつの特別な機能がスマホとの連携。Wi-Fi接続で撮影した映像を手元でリアルタイムに確認することができ、またその映像をスマホ本体に保存することも可能である。走行映像を記録するツールとしての基本をしっかり押さえつつ、便利な使い方も提案するVREC-DZ700DLCは、新世代のドライブレコーダーといえるだろう。
【スペック】
- 録画解像度:1920×1080(フルHD)
- 有効画素数:約200万画素
- レンズ画角:(前)水平130°/垂直68°/対角160°(後):水平112°/垂直58°/対角137°
- フレームレート:27.5fps
- 後方録画:○
- 駐車監視:○
- WDR:○
- モニター:2.0インチ液晶
- 記録媒体:microSDHCカード(16GB)同梱
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |

webCG 編集部
1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。
-
最新のギア&ファッション | ドライブクッション「HUG DRIVE」 2019.7.1 純正シートが体に合わない。長時間運転すると疲れてしまう。そんな悩みを持つドライバーは少なくないはず。この問題を解決する、新素材を使った自動車用の補完クッションをご存じだろうか? 「EXGEL SEATING LAB」がそれだ。
-
最新のギア&ファッション | キャンピングトレーラー「エメロード406 Vエディション プレミアム」 2019.7.1 好きな時に好きな場所をクルマで訪ね、アウトドアライフを満喫し、心を癒やす。クルマ好きなら誰もが一度は見る夢である。そんなあなたの夢をかなえるプロダクト、バカンスの国・フランス製のキャンピングトレーラーを紹介する。
-
Car Security | 防犯アイテムカタログ 2019.7.1 あなたは「リレーアタック」という言葉をご存じだろうか? 人気の国産車を盗んで海外に転売するクルマ泥棒の新しい手口だ。そこでこのコーナーでは、最新の防犯対策アイテムをご紹介する。
-
No Garage, No Life! | オーナーの手づくりによるこだわりのガレージ 2019.7.1 多才なクルマ好きがつくった、マニアックなガレージを紹介。ぬくもりを感じるのは建物が木造だからではなく、オーナーのこだわりを随所に見いだせるからかもしれない。いつも爪の先がオイルで汚れているようなクルマ好きにふさわしい空間がそこにはあった。
-
ここはクルマ好きのテーマパーク
A PIT AUTOBACS SHINONOME 2019.7.1 知る楽しみ、イジる楽しみ、磨く楽しみ、眺める楽しみ。東京・江東区東雲にリニューアルオープンしたA PIT(アピット)は、さまざまな方法でクルマ好きをもてなすテーマパーク。その取扱説明書をここに紹介する。
-
NEW
BMWの今後を占う重要プロダクト 「ノイエクラッセX」改め新型「iX3」がデビュー
2025.9.5エディターから一言かねてクルマ好きを騒がせてきたBMWの「ノイエクラッセX」がついにベールを脱いだ。新型「iX3」は、デザインはもちろん、駆動系やインフォテインメントシステムなどがすべて刷新された新時代の電気自動車だ。その中身を解説する。 -
NEW
谷口信輝の新車試乗――BMW X3 M50 xDrive編
2025.9.5webCG Movies世界的な人気車種となっている、BMWのSUV「X3」。その最新型を、レーシングドライバー谷口信輝はどう評価するのか? ワインディングロードを走らせた印象を語ってもらった。 -
NEW
アマゾンが自動車の開発をサポート? 深まるクルマとAIの関係性
2025.9.5デイリーコラムあのアマゾンがAI技術で自動車の開発やサービス提供をサポート? 急速なAIの進化は自動車開発の現場にどのような変化をもたらし、私たちの移動体験をどう変えていくのか? 日本の自動車メーカーの活用例も交えながら、クルマとAIの未来を考察する。 -
新型「ホンダ・プレリュード」発表イベントの会場から
2025.9.4画像・写真本田技研工業は2025年9月4日、新型「プレリュード」を同年9月5日に発売すると発表した。今回のモデルは6代目にあたり、実に24年ぶりの復活となる。東京・渋谷で行われた発表イベントの様子と車両を写真で紹介する。 -
新型「ホンダ・プレリュード」の登場で思い出す歴代モデルが駆け抜けた姿と時代
2025.9.4デイリーコラム24年ぶりにホンダの2ドアクーペ「プレリュード」が復活。ベテランカーマニアには懐かしく、Z世代には新鮮なその名前は、元祖デートカーの代名詞でもあった。昭和と平成の自動車史に大いなる足跡を残したプレリュードの歴史を振り返る。 -
ホンダ・プレリュード プロトタイプ(FF)【試乗記】
2025.9.4試乗記24年の時を経てついに登場した新型「ホンダ・プレリュード」。「シビック タイプR」のシャシーをショートホイールベース化し、そこに自慢の2リッターハイブリッドシステム「e:HEV」を組み合わせた2ドアクーペの走りを、クローズドコースから報告する。