アサヒリサーチ ドライブマンTG-1/TW-2
オープン価格(想定価格:TG-1=2万7000円前後、実勢価格:TW-2=3万3000円前後)
アサヒリサーチは、2019年マーケットに向けて2種類のドライブレコーダーを投入してきた。どちらもセカンドカメラを同梱(どうこん)した2カメラ同時録画可能という、時代の要請に添った新製品である。
時代の要請とは、後方からのあおり運転に対する備えである。ドライブマンTG-1は前方カメラの付いた本体とセカンドカメラがほぼ一体になった前後同時録画式ドライブレコーダー。本体の下に小さなセカンドカメラがぶら下がるように付き、それだけがくるりと反対側を向いて後方を撮影するというわけだ。一体型だからセカンドカメラ用の配線も必要なく、短時間で装着が完了する。セカンドカメラの位置はフロントガラスの近くになるため、室内メインで撮影されるが、広角レンズを採用しているので車室外まで十分、撮影対象になる。これはすなわち、後方からあおり運転を受けて真横まで並ばれたとしてもその様子を一部始終連続した形で録画できるということだ。さらに追い越された場合にはフロントカメラの映像と合わせてシームレスに動きを録画・再生できる。本機のもうひとつの特徴は、全国のLED信号を消えずに録画することに加えて、車両の点滅するウインカー信号やブレーキ信号もきちんと記録できるということ。事故に遭ったとき、信号を出したか否か、その証拠として役に立つことだろう。使用時のセキュリティーも万全だ。操作や各種設定はパスワードで管理することが可能で、オプションのねじ穴付きSDカードぶたを使えばカードの抜き出し防止にもなる。
もうひとつのTW-2はセパレートタイプのセカンドカメラを同梱するドライブレコーダー。6mの配線が付属するのでセカンドカメラをリアウィンドウに設置することが容易だ。高画質であるのも特徴のひとつで、フロントはもちろんのことセカンドカメラもフルHD画質(1920×1080)なので、鮮明な走行映像だけでなく、夜間の駐車監視にも威力を発揮する。そのために車両の電源オフ時でも動作する駐車監視専用の電源ケーブルが同梱されている。セカンドカメラには赤外線照明LEDを6個搭載しているので、車両後方が極端に暗くても対応できるし、カメラを室内に向けて真っ暗な車内監視に使う場合でも、十分に撮影が可能となる。またいたずらや盗難を未然に防ぐために待機中は威嚇点滅、撮影中はすべてのLEDが点滅することで威嚇を強めるほか、車両の持ち主に緊急事態が発生していることを知らせる役割も果たす。駐車録画はもちろん前後のカメラで衝撃、モーション(近くを移動体が横切ること)の各検知に対応、気になるバッテリーの消耗も電圧検知機能により、設定値以下になった場合は自動で電源オフとなる。走行時も駐車時も安心して任せられるドライブレコーダーといえるだろう。
【スペック】ドライブマンTG-1
- 撮影画素:(フロント)フルHD(1920×1080)(セカンド)=VGA/レンズ(フロント):水平108°/垂直57°/対角128°(セカンド):水平128°/垂直84°/対角150°
- フレームレート:1/10/15/27.5fps
- 後方録画:○
- 駐車監視:○
- GPS:内蔵
- モニター:2.7インチ液晶 タッチパネル
- 記録媒体:SDHC(Class10以上8GB~32GB対応)/SDXCカード(Class10以上 64GB~128GB対応)
【スペック】ドライブマンTW-2
- 撮影画素:1920×1080 フルHD(前後とも)
- レンズ画角:(前)水平92°/垂直48°/対角110°(後):水平82°/垂直53°/対角102°
- フレームレート:(前):15/25/30.5fps(後):15/25/30fps
- 後方録画:○
- 駐車監視:○
- GPS:オプション
- モニター:3.5インチ液晶 タッチパネル
- 記録媒体:microSDHCカード(Class10以上 8GB~32GB対応)/microSDXCカード(Class10以上 64GB対応)
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |

webCG 編集部
1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。
-
最新のギア&ファッション | ドライブクッション「HUG DRIVE」 2019.7.1 純正シートが体に合わない。長時間運転すると疲れてしまう。そんな悩みを持つドライバーは少なくないはず。この問題を解決する、新素材を使った自動車用の補完クッションをご存じだろうか? 「EXGEL SEATING LAB」がそれだ。
-
最新のギア&ファッション | キャンピングトレーラー「エメロード406 Vエディション プレミアム」 2019.7.1 好きな時に好きな場所をクルマで訪ね、アウトドアライフを満喫し、心を癒やす。クルマ好きなら誰もが一度は見る夢である。そんなあなたの夢をかなえるプロダクト、バカンスの国・フランス製のキャンピングトレーラーを紹介する。
-
Car Security | 防犯アイテムカタログ 2019.7.1 あなたは「リレーアタック」という言葉をご存じだろうか? 人気の国産車を盗んで海外に転売するクルマ泥棒の新しい手口だ。そこでこのコーナーでは、最新の防犯対策アイテムをご紹介する。
-
No Garage, No Life! | オーナーの手づくりによるこだわりのガレージ 2019.7.1 多才なクルマ好きがつくった、マニアックなガレージを紹介。ぬくもりを感じるのは建物が木造だからではなく、オーナーのこだわりを随所に見いだせるからかもしれない。いつも爪の先がオイルで汚れているようなクルマ好きにふさわしい空間がそこにはあった。
-
ここはクルマ好きのテーマパーク
A PIT AUTOBACS SHINONOME 2019.7.1 知る楽しみ、イジる楽しみ、磨く楽しみ、眺める楽しみ。東京・江東区東雲にリニューアルオープンしたA PIT(アピット)は、さまざまな方法でクルマ好きをもてなすテーマパーク。その取扱説明書をここに紹介する。
-
NEW
トヨタ・カローラ クロスGRスポーツ(4WD/CVT)【試乗記】
2025.10.21試乗記「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジに合わせて追加設定された、初のスポーティーグレード「GRスポーツ」に試乗。排気量をアップしたハイブリッドパワートレインや強化されたボディー、そして専用セッティングのリアサスが織りなす走りの印象を報告する。 -
NEW
SUVやミニバンに備わるリアワイパーがセダンに少ないのはなぜ?
2025.10.21あの多田哲哉のクルマQ&ASUVやミニバンではリアウィンドウにワイパーが装着されているのが一般的なのに、セダンでの装着例は非常に少ない。その理由は? トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんに聞いた。 -
NEW
2025-2026 Winter webCGタイヤセレクション
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>2025-2026 Winterシーズンに注目のタイヤをwebCGが独自にリポート。一年を通して履き替えいらずのオールシーズンタイヤか、それともスノー/アイス性能に磨きをかけ、より進化したスタッドレスタイヤか。最新ラインナップを詳しく紹介する。 -
NEW
進化したオールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2」の走りを体感
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>欧州・北米に続き、ネクセンの最新オールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2(エヌブルー4シーズン2)」が日本にも上陸。進化したその性能は、いかなるものなのか。「ルノー・カングー」に装着したオーナーのロングドライブに同行し、リアルな評価を聞いた。 -
NEW
ウインターライフが変わる・広がる ダンロップ「シンクロウェザー」の真価
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>あらゆる路面にシンクロし、四季を通して高い性能を発揮する、ダンロップのオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」。そのウインター性能はどれほどのものか? 横浜、河口湖、八ヶ岳の3拠点生活を送る自動車ヘビーユーザーが、冬の八ヶ岳でその真価に触れた。 -
第321回:私の名前を覚えていますか
2025.10.20カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。24年ぶりに復活したホンダの新型「プレリュード」がリバイバルヒットを飛ばすなか、その陰でひっそりと消えていく2ドアクーペがある。今回はスペシャリティークーペについて、カーマニア的に考察した。